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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その22)

2023年8月15日

7時に起きて、ゆるゆるとパッキングを開始
大体パッキングを終わった
テントを乾かさなくてはいけないので、日が昇るのを待つ時間を使ってシャワーを浴びに下のBarに行く
スタッフ数人が寝ているため、音を立てないように静かにシャワーを浴びる
ジュンベルはもう起きていて、レモンティーを入れてくれた
少しジュンベルと話をする
このBarのスタッフで、ジョージア人なのは、ジュンベルだけで、残りの他のスタッフたちはウクライナ人かロシア人だと言う事とジュンベルはもともとは船乗りで、昔ジョージアの大統領でサーカシビリと言うあまり良い話は聞かない大統領がいて、その政策に反対して逮捕され12年間刑務所に入っていたらしい
出所して出てきたときには、家族はバラバラになっていて、家もなくなっていたらしい
今は1人で暮らしていてブラジルに行きたいと言っていた
それで船乗りの仕事に戻りたいらしいが、そのための許可証なのか自分はよく知らないのだが、船乗りになる手続きをするために1000ドル必要だと言うことと、自分はとても1000ドルを作ることはできないだろうと言うことを彼は言っていた
今の彼の給料は、月100ドルしかもらっていないそうだ
そのかわり、食費や家賃等Barで済ませてお金はかからないとのこと
彼の年は自分と同い年だが、とてもそう見えない
相当の苦労を重ねてきたんだろう
かわいそうだが、自分にできる事はない
将来的なことを考えると、バーでこのまま仕事を続けていく事は良い事のようには思えないが、彼の今後の人生が良いものになるように祈るだけだ

彼に見送ってもらい、9時半出発
SIMの無い自分はMapsMeのナビが頼りだがここジョージアでは、有事のための対策なのか交差点にかかると、ナビがバグるようになっていて使えない
大きな都市だけの現象なのだが、その時はGoogle マップのナビに切り替えたりして対処していた
しかし、今はMapsMeしか使えないので、とりあえずナビをスタートさせずに経路表示だけさせて走る
目的地の1番西側にあるアルメニア国境までは大体300キロ位だが、クタイシを経由するずいぶん遠回りの経路が表示される
以前通った道を走っても面白くないので、トルコとの国境沿いに山の中を走るルートを選択したい中間位のところを目的地にしてルート表示をさせる
すると、到着時間が10時間とかおかしな時間が表示されてる
という事は、ずいぶん険しい道なのか、まさか通行止めになってたりしないだろうな

結局は、前半は舗装路で快調に走れたが午後から走った後半戦は酷く荒れた昔は舗装路だったであろうと思われる荒れたダートが続き
時間だけがかかって、距離は伸ばせず、今日の走行距離は150kn

最後に超えた山がスキーリゾートになっていて、道路はひどい状況
周りの景色は、スイスなどのヨーロッパ的な景色で風光明媚
リフトも立派で、8人乗りゴンドラとフード付きクワットの構成のリゾートでちょっとヒルクライム心をくすぐられたが、今は荷物満載中なので、今日のところは勘弁しておいてやる
運の良いスキー場だぜ

山を越えて麓の川沿いに絶好のキャンプスポットの匂いがしてチェックしたら良い場所が見つかった
今日はここで泊まることにする

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