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明日も明後日も、輝く星たちと夢をみよう―Liella! 5th LoveLive! ~Twinkle Triangle~

 11人体制となったLiella!の次なるナンバリングライブ、「Liella! 5th LoveLive! ~Twinkle Triangle~」。昨年の4th LoveLive! Tourに続き、福岡と東京の4公演すべてを現地から見届けてきました。福岡公演ではAqoursでおなじみ(?)の伝統芸能、韓国経由でライブに参戦するという悲願を果たすなど、個人的なことも重なって非常に思い出深いライブとなりました。

 それはさておき。今回のライブもとにかく楽しいものでした。Liella!と一緒に夢見て生きる時間はこんなにも素晴らしい…いつも思っていることではありますが、それをなおさら感じていました。全体的な感想は最後に書くので、今回も長くなってしまいますが、まずはいつも通り1曲ずつ振り返っていきましょう。各キャストについてもステージ感想の中で触れていく形とします。

ステージごとの感想

1. Starlight Prologue

 3rdでは2期生が、4thでは3期生が追いかける星となっていたオープニング映像は、いよいよ11人がひとつになったものに。新しい物語の幕開けを思わせる演出から始まるのは、最高にそれにふさわしい、星たちの輝きの始まりの楽曲―「Starlight Prologue」。今回のライブタイトルを知って、11人で披露されることを確信していましたが、実際にそのステージの美しさを目の前にすると、ただただ涙が出てくるばかりで。ずっとずっと会いたかった、本当に大好きな楽曲なのです。
 11人になったからこそダンスに迫力が増していて、5人の頃から大好きな、2番前のピアノの音で順番に振り返る姿の美しさたるや…。そして何より、今回新形態で披露されたすべての楽曲に言えることですが、歌詞とメンバーの想いをつなぐ歌割りが素晴らしかったです。
 Liella!の持つ強みを最大限に放つことができるこの楽曲が、11人のものとして完成して手札に加わったのは本当に大きいと思います。いつかまた、新たな始まりの場で出会えたら嬉しいですね。

2. MIRACLE NEW STORY

 続いても、新しい物語の始まりを思わせる「MIRACLE NEW STORY」。ライブパンフレットの学年別対談で、Liella!と私たちを結ぶものとして挙げられていた「声」を通して、Liella!と一緒に生きる楽しい世界に誘ってくれるこの楽曲が大好きで、さらに今回は3期生の2人も一緒に歌っていたことが本当に嬉しくて幸せで。こんなに楽しい楽曲なのに、いや、楽しい楽曲だからこそ、気がつけばまた涙が流れていました。
 この楽曲といえば、キラッキラの笑顔で歌って踊る澁谷かのん役 伊達さゆりさんに、とびっきりキュートに、そして心の底から楽しんでパフォーマンスをする桜小路きな子役 鈴原希実さんが特に印象的。一般公募で選ばれ1年生だった時の2人を観ているからこそ、先輩として立派に成長した姿に感動します。そして何より11人全員でのダンスも見事でした。アーカイブで観れば観るほど動きの多い楽曲だと感じていますが、3期生まで含め非常に良かったと思います。それだけきちんと仕上げてきたからこそ、最高に楽しいステージを作り上げることができるのです。

3. Tiny Stars

 MC後は久しぶりの披露となった「Tiny Stars」。星をテーマにするならやはり披露してほしい楽曲ですし、ここから星たちが増えていくような構成になっていくのが良いんですよね。声援ありでの披露に立ち会ったのはこれが初めてということもあって、2人が勇気を受け取った光の海―スクールアイドルたちが繋いできた物語の一部になれたことに、またも涙を流していました。
 改めて2ndのパフォーマンスを見返すと、TVアニメのかのんと可可と同じような必死さがあって、それもまた味ではあるのですが、今回のパフォーマンスからは余裕があるような印象を受け、2人が3年生になって成長したことを実感しました。キャストの成長をより感じられるのが、懐かしい楽曲の良いところですよね。

4. Welcome to 僕らのセカイ

 続いては1期生楽曲の「Welcome to 僕らのセカイ」。3rdではTVアニメ通りきな子を迎える楽曲だったのが、「え!うそ!?」で3人ずつ全員が登場したように、後輩たち全員にバトンを渡すような楽曲に変化しました。このように新しい意味を持たせられるのもライブならでは。
 しかしこの楽曲、楽しい曲調とは裏腹に高いチームワークとパフォーマンス力を求められる振り付けで、それを見事にこなすのが1期生の実力。TVアニメのMVとのシンクロパフォーマンスは見ごたえがありますし、MVの無い2番以降も5人それぞれがメンバーらしさを取り入れていました。アーカイブで細かく観るほどに「おおっ」と驚かされるステージでした。

5. バイバイしちゃえば!?

 加入までにそれぞれの葛藤があった2期生が歌うのが「バイバイしちゃえば!?」というのがまた絶妙なチョイス。同じように迷いを描く楽曲として2期楽曲の「揺らぐわ」という選択肢もあるのですが、いまや先輩になった4人は、迷いを乗り越えて輝くスクールアイドルだということが伝わります。
 それはキャスト4人の明るい表情にもよく出ていましたね。表情使いでは右に出るもののない鬼塚夏美役 絵森彩さんを観ていると、コロコロと表情が変わる夏美の魅力を存分に味わうことができますね。そして若菜四季役 大熊和奏さんは、普段のステージではクールな役柄に徹することが多いですが、ここでは笑顔溢れる姿を見せてくれていて、四季がスクールアイドルして本当に楽しんでいることを感じさせてくれました。楽曲数が増え幅が広くなっているだけあり、メンバーの色々な姿が観られるのは嬉しいところです。

6. Blooming Dance! Dance!

 1期生の「Welcome to 僕らのセカイ」を受けてからの「Blooming Dance! Dance!」、これをずっと観たかったんですよ。4thでも感じていたことですが、この楽曲を聴くたびに、勇気を出して一歩を踏み出し、Liella!の夢を大きくしてくれた2期生への大好きが溢れてきます。「Welcome to 僕らのセカイ」で手を取ってもらったきな子のように、1期生から受け取ったものを3期生へと伝えていくラストの演出が素晴らしくて…。後輩としての加入から見届けていることもあって、立派にたくましくなった4人の姿に感涙していました。
 パフォーマンスのレベルも着実に上がっていて、4人で作り上げるステージが力強さと厚さを増したように感じられました。米女メイ役 薮島朱音さんの笑顔が印象的で、大好きなスクールアイドルとして幸せな日々を送るメイらしいものでした。そしてやっぱり「進んでまた止まるの繰り返し」の鈴原さんが好きだ…。

7. 1.2.3!

 2期生からバトンを渡された3期生による「1.2.3!」、これはやってくれましたね…。歌詞も相まって2人が支え合ってパフォーマンスをするような姿が印象的で、これから迎える新しい季節のなかで、互いがかけがえのない存在になっていく姿を思い浮かべていました。後ほどの構成もそうですが、今回のライブはTVアニメ3期のストーリーへの期待感を持たせる、というのが非常に上手かったです。
 これまで披露したソロ楽曲では孤高の存在を貫いていたのに対し、このステージではLiella!の新メンバーとしてフレッシュな雰囲気になったウィーン・マルガレーテ役 結那さんに、初ステージからまだ半年しか経っていないにもかかわらず、少人数でも堂々とステージに立つ鬼塚冬毬役 坂倉花さん。実力を伸ばす3期生2人への期待がどんどんと膨らんでいきますね。

8. Stella!

 星をテーマにするのであれば…と密かに期待していたのですが、いざ本当に「Stella!」が始まるとこみ上げるものがありますね。

感じて君の すぐそばにいるよ
両手を広げて ひかりを放つ
果てしないあの空
どこまでも行こう 一緒に
明日は晴れる 信じて
信じよう さあ!

Stella! / 澁谷かのん、嵐 千砂都、平安名すみれ

 プロジェクトスタートからずっとLiella!のことを見て、いまや1日たりともLiella!のことを考えない日はないくらい、本当に本当にLiella!のことが大好きな私にとって、この歌詞はあまりにも刺さるのです。ずっとずっとLiella!がすぐそばにいてくれたから。そしてこの先も一緒に夢を見て進んで行こうって決めているから。ここに至るまで何度も泣き散らかしてはいましたが、いよいよ完全に感情が破壊されてきました…。
 3人の力のこもったパフォーマンスも見事で、特に平安名すみれ役 ペイトン尚未さんの動きが圧巻。後のユニットパートでも同じですが、カメラには抜かれていない部分含めて常に全力投球だからこそ、ステージに立つペイトンさんの姿を夢中で追ってしまうんですよね。私の好きなペイトン尚未ってのはこれなんですよ。

9. クレッシェンドゆ・ら

 続いては対のメンバーとなる「クレッシェンドゆ・ら」。唐可可役 Liyuuさんと葉月恋役 青山なぎささん、声の美しさが際立つ2人が作り上げる響きは本当に美しいですね。一緒に楽しみたくなるような動きも入っていて、想像以上にライブ映えする良い楽曲です。
 東京公演Day1のMCで、今回は完璧を目指すという表現から一皮むけたと話していた青山さんですが、思い切った恋としての表情を見せてくれたからこそ、天真爛漫な可可としてのLiyuuさんとの表現の波長が合い、このステージを作り上げることができたのだと思います。すっかり成長したと思っていた1期生ですが、その向上心には本当に感心するばかりでした。
 TVアニメ1期の全巻購入特典楽曲、今回は2曲のみの披露でしたが、残りの3曲もまたどこかで披露されるのを楽しみにしています。

1-10. 不可視なブルー / 2-10. ベロア

 ユニットパートの最初はKALEIDOSCOREから。今回は「不可視なブルー」と「ベロア」が日替わりで披露となりました。両方アーカイブでくまなく見ての感想ですが、ハッキリ言って4thの時とは別物にすらなっていて、思わず声が出るくらいに驚いています。4thではこれぞKALEIDOSCOREという、美しくもどこか切ない雰囲気に包まれていましたが、今回は格段に情熱的なステージへと変化していました。
 これはおそらく、青山さんの表現の変化によるところが大きいとは思うのですが、Liyuuさんと結那さんが自然とそれに合わせたのか、それとも3人で一緒に方向を変えてみたのか。いずれにせよ凄まじい表現力です。今回はトロッコ上での披露となった分、手を入れられるのは表情と歌声だけになるのですが、それでここまでできるとは本当に見事。これからのKALEIDOSCOREが、そして新しい楽曲でどんな表現を見せてくれるのか、本当に楽しみになるステージでした。
 そういえば福岡公演Day2で、始まってすぐトロッコが近づいて手を振る観客を見た青山さんが、手元で小さく優雅に、そしてどこか妖艶に手を振り返した現場を目にしまして、「うわ本当にすごいなこの人…」ってなっていたのも良い思い出です。

1-11. A Little Love / 2-11. Dancing Raspberry

 続いては5yncri5e!の「A Little Love」と「Dancing Raspberry」。やっぱり5yncri5e!が好きなんですよね。4thよりさらに成長した5人のダンスは本当に見ていて気持ちが良いものです。ダンスが未経験というところからスタートした坂倉さんが本当にカッコよかったですし、決めどころの表情なども素晴らしかったです。あと、大熊さんの情熱的なパフォーマンスが今回はさらに凄くて、アーカイブで観ながら文字通り釘付けになっています。
 そして何より、福岡公演Day2では悔し涙を流した嵐千砂都 岬なこさんですが、東京公演の「Dancing Raspberry」はとにかく見事でした。Firstから岬さんがずっと成長してきたのを見てきただけあり、本当に強い部長になったなあと改めて感動…。そんな岬さんが率いているからこそ、5yncri5e!というユニットもさらに高みを目指して成長していってくれると思います。
 ああ、いつか「Dancing Raspberry」を正面から見たいなあ…!さく千手観音を直接この目で拝むのが私の夢です。

1-12. 影遊び / 2-12. オルタネイト

 ユニットのラストを飾るのはCatChu!の「影遊び」と「オルタネイト」。CatChu!のステージで何もかも忘れて高まる、これが至高というやつです。4thのときよりもさらに迫力が増しているように感じられたのと、あまり決まった振り付けが無いからかもしれませんが、動きも少し変わっていたような気がします。特に東京公演Day1が2月10日なのに対して、「日付以外は何ひとつ変わんないや」ではペイトンさんが両手で1と0を作っていて、披露する日付によって変わっていそうだと気が付きました。熱い魂を込めたステージでありながらも小ネタを仕込んでくるとは…映像化されたら見比べてみたいですね。
 1期生らしい実力と圧倒的な情感をこめてパフォーマンスをする伊達さんとペイトンさんから、薮島さんも熱を受け取っているよう。普段の可愛らしいメイの姿とは一味違う、CatChu!らしい情熱を込めた様がとても好きで、強さの中に憂いのある表情や、ここぞという時の低くてカッコいい声がたまりませんでした。
 初披露となった4th、そして異次元フェスを通してどのユニットも成長したことが感じられ、来月に控えたユニット甲子園にますます期待がかかりますね。先輩グループにも対抗してそれぞれの力を存分に発揮し、たくさんの爪痕を残していってくれるのを楽しみにしています。

13. FANTASTiC

 後半戦は新曲の「FANTASTiC」からスタート。全体楽曲でこのようなクールな雰囲気というのは新鮮だったので、それだけキャストの歌い方や表情の魅せ方まで楽しめました。
 11人になってより表現の幅が広がった一方で、人数が多くなっても一人ひとりの見せ場がきちんとあるのが、Liella!のステージの良いところだと思っていまして、このステージでもカメラで抜かれた時の決めどころが皆さん素晴らしかったです。特に5yncri5e!のステージでもそうでしたが、鈴原さんのクールな表情からしか得られない養分が確実にあるんですよね。演じるキャラクターの普段との落差が大きいほどより一層楽しめます。
 こういう一人ひとりが粒立っている楽曲は、今後活動を重ねてキャストが成長するごとに表現が変わっていくのも楽しめそうなので、さらにfantasticになったLiella!と会えるのが楽しみです。

14. Day1

 4thでは「UNIVERSE!!」の前にアンコールで披露されたこともあり、観客に対するメッセージという印象が強かった「Day1」ですが、今回は11人でひとつに結ばれていく文脈もあって、Liella!の新しい物語の始まりを感じさせてくれました。メッセージ性が強い歌詞を持っているだけに、置く場所によって意味が変化するのが、Firstから数多く披露されてきたこの楽曲の良いところですよね。これからもLiella!との新しい「Day1」を紡ぎ続けていきたいです。
 それにしても、この「Day1」に限らない話ではあるんですが、そろそろ11人版の音源も欲しいところですね。大熊さんの「その日が始まりのDay1」の歌い方が好きすぎて一生聴いていたい…。

15. ノンフィクション!!

 平安名すみれのことが控えめに言って大好きな私、暗転して緑のスポットライトが落ちた瞬間に叫びました(4公演中4回)。「ギャラクシー!」と叫ぶペイトンさんの笑顔、「ノンフィクション!!」を久しぶりに披露できるのが本当に嬉しいんだろうなあ…。もちろん私にとっても、11人での「ノンフィクション!!」は念願のステージでした。
 5人のときでもカッコよかったのに、11人と大所帯になったLiella!を引き連れてセンターで輝くすみれの姿が最高ですし、大人数が揃うからこそダンスのカッコよさが引き立っていました。Liella!はダンスが見事なグループだと常に思っているので、これを外でも披露できる手札にできたのは本当に大きいと思います。
 もうひとつ、11人になってからの歌割りが本当にえらすぎました。Bパートの1期生の見せ場は残しつつも、マルガレーテで「もっと自分を認めて欲しい」とか、夏美で「あれもこれも欲しい」とか、メンバーの想いへの重なり方が凄くて驚きましたね。
 あとこれは私情(?)込みですが、東京公演Day2のラストのサビ前でペイトンさんが見せた舌ペロ、アレ何ですか…?凶悪すぎて(褒め言葉)本当に意識が飛びかけました…。ここに限らず、常に強いライブ感で表現を徹底するペイトンさんが本当に大好きです。

16. Jump into the New World

 MCの次に披露したのは「Jump into the New World」。先程Liella!のダンスについて触れましたが、初の11人楽曲だからこそそれを象徴付けているように感じます。4thの感想でも書いた通り、間奏部分のダンスが本当に素晴らしいんですよね。暗闇に舞う美しいロングスカートの衣装を観るたびに、これが新しいLiella!なんだと実感しています。
 披露回数を重ねてきたからか、カッコいい楽曲でありながらも今回は笑顔が目立っていたようにも感じられ、まだ見ぬ世界へと笑顔で飛び込み挑戦していく姿には心震わされます。そして新しい世界で迎えた夜明け、ここからの流れが素晴らしかった…!

17. Sing!Shine!Smile!

 ここからはLiella!が迎える新しい朝の物語。「Jump into the New World」で「朝がやってきたよ」と歌ってからの、「Sing!Shine!Smile!」が始まって一気に明るくなる会場に、本当に朝が来たんだ…と息を呑むばかり。いつか11人で…と内心思っていた楽曲でしたが、本当によくやってくれました。3rdで「エーデルシュタイン」の後に華やかになった時もそうでしたが、今回はこの明るい世界にマルガレーテと冬毬がいることに、さらに大きな感動と幸福感をおぼえて涙するばかり。
 そしてこの楽曲の振り付けが本当に大好きで、9人の時よりもさらに大きくなった円陣や、横並びになって未来へと手を伸ばしていく姿に、Liella!がさらに力強くなったことを実感しました。ひとつになって笑顔で観客に楽しさを伝えていく姿を観て、Liella!とだったらどこへだって、どんな未来にだって一緒に進んでいけるのだと、強く強く感じられるステージでした。

18. Wish Song

 11人でひとつになる「Sing!Shine!Smile!」から、結ヶ丘という地に根ざした想いで結ばれる「Wish Song」。マルガレーテと冬毬がLiella!に加入して、どのような想いを背負って未来へ進むのかを予感させるような、実に見事な構成でした。完成したLiella!がひとつに結ばれる瞬間をずっとずっと待ち望んでいた私は、この楽曲のイントロが流れ始めてすぐ涙でステージが見えないほどに…。
 この学校と夢を託された少女が仲間に救われ結ばれて、いつしかたくさんの夢が集まって、さらに多くの仲間の笑顔に囲まれて、大きく強く結ばれた星を形作って。この美しい物語を目の前にして、もう、ただただ泣くことしかできなくて。あまりに感情が大きすぎて処理しきれないほどだったのですが、ただひとつ分かることは、私はこの結ヶ丘女子高等学校そのものが大好きだということ。そして、この大好きな場所で、大好きなLiella!と生きていることが本当に幸せなのです。新しい季節を迎えるLiella!が結ばれたと同時に、私の想いもまた、この場所に結ばれることができました。特別な瞬間に直接立ち会うことができて、本当に感謝で一杯です。

19. シェキラ☆☆☆

 ここまででボロボロに泣かされていて立ち直るのが大変だったのですが、それでも5th LoveLive!のテーマソング「シェキラ☆☆☆」を楽しまねばなりません。だって楽しいんだもの。一人ひとりの魅せ方も見事でしたし、一緒にできる振り付けも多いのが素敵なステージですよね。でも、今回の構成でこの楽曲を受け取るなかで、楽しい以外の様々な感情も押し寄せてきて。

さぁ君と 君と 夢中で踊ろう
明日も明後日もまたはしゃいでいたい
きっとハーティーでブルージーなこの気持ちも
揺れながら笑顔に変わる
ねぇ踊りませんか?

シェキラ☆☆☆ / Liella!

 1期生が3年生となるTVアニメ3期を控え、残り時間というのも意識し始めているなかで、やはりサビ前の秒針の音には、「ユニゾン」のように進んでいく時間を意識させるものがあって。音源で聴いていたときには楽しい楽曲だとばかり思っていたのですが、Liella!と一緒に生きるライブという場だからこそ訪れた感情だったのかもしれません。
 明日も明後日も―いや、その先も永遠に、Liella!と一緒に夢みてはしゃいでいたい。この結ヶ丘で生きる幸せな時間にいつまでも留まっていたい。でも物語のうえでは必ず「タイムリミット」はやってくる。その一抹の切なさともどかしさに、この楽しいステージでもなお涙を流してしまって。でも、彼女たちは歌ってくれたのです。「この気持ちも 揺れながら笑顔に変わる」と。
 だからこそ私は、そんな気持ちまで全部を抱えながら、Liella!と一緒に踊るこの時間を―この楽曲の最後の瞬間までを全力で楽しみきりました。そしてそれは、本当に本当に幸せな時間でした。この時の私はまさに「結ヶ丘女子高等学校の生徒」だったのだと思います。この場所でLiella!と共に未来へと歩みを進めたのですから。

En1-1. START!! True dreams / En2-1. WE WILL!!

 アンコール初手は、11人で披露するTVアニメ1期オープニング楽曲の「START!! True dreams」と2期の「WE WILL!!」。やると思っていなかったので驚いたのですが、これは本当に嬉しい限り。構成としてはここからが新しい始まりという意味を持ちますし、何よりオープニング楽曲だからこその「スタート感」を浴びられるのが良いんですよね。
 とはいえ今回は、1番がTVアニメ映像に合わせた5人or9人からのスタートかつトロッコ付きと、他の11人化した楽曲とは異なる変則的な披露となりました。つまり、いずれ11人で完成させる気がある…と勝手に思っています。特に「START!! True dreams」は、これまでのラブライブ!シリーズの伝統や、背景が神宮競技場(国立競技場)であることから、色々期待してしまう部分もあるのですが、何よりどちらも良い楽曲ですからね。いずれ新しいLiella!の力を見せつけられるような形に昇華してもらえればと思います。

En1-2. TO BE CONTINUED / En2-2. キラーキューン☆

 続いては「TO BE CONTINUED」と「キラーキューン☆」を日替わりで。これまで披露したタイミングなどを考えると、日付は逆の方が自然な気もしていたのですが、「もうすぐ会える震えるぜ」と歌う後者をDay2に置いたことで、新しい季節がすぐそこにあることを予感させているのか、と膝を打ちました。
 細かいことは抜きにしましょう。この2曲は楽しすぎますね。アンコールということもあるので、頭空っぽにして全力で楽しませていただきましたが、控えめに言って最高でした。しかし「TO BE CONTINUED」でアレンジを加えて歌い上げるペイトンさんに、「ときめきフライング party night」でキュートに叫ぶ絵森さん、ステージ上で徹底的に魅せてくる二大巨頭すぎて…本当に素晴らしいですね。

En3. UNIVERSE!!

 センターステージに集まって非常に大きな意味を持って披露された4thとは異なり、振り付けも少なめだったことからも、以前に比べてかなり自由な形で披露された「UNIVERSE!!」。それでもこの楽曲は私たちの心を掴むものですね。「MIRACLE NEW STORY」でも同様でしたが、やはり「歌」や「声」でLiella!と結ばれるこの瞬間の一体感は何物にも代えがたいなと思います。Liella!と一緒に生きているこの瞬間を確認する、そんな楽曲としてこれからもライブで出会えたら嬉しいですね。
 Liella! CLUB2024の開設もまもなく(ということは3rd完走からもう1年…!?)ということで、Aqoursの頃からFC発の楽曲はどれも大好きなので、次も素晴らしい楽曲が生まれることに期待しています。あとそろそろ「UNIVERSE!!」の11人音源も手元に欲しいので、そこもぜひよろしくお願いします。

En4. 未来は風のように

 5th LoveLive!の最後を飾るのは、TVアニメ1期エンディング楽曲「未来は風のように」。やっぱり素敵な楽曲だなあ…。ハンカチの色が11色に増えたことに、あの時からLiella!の夢はどんどん大きくなってきたことを実感します。

出会って変わり始めてる
君の未来も変わるよ
もっと もっと 熱い光をつかもう
小さな僕らがいつか 大きな夢叶えるよ
本気で飛ぼう さあ一緒に飛ぼうよ

未来は風のように / Liella!

 アンコール1曲目のオープニング楽曲と異なり、全公演での披露となりましたが、やはりここは歌詞が物語につながるからこそですよね。TVアニメ1期12話もそうでしたが、「Starlight Prologue」に始まり「未来は風のように」で締めくくるからこそ、この歌詞の意味がなおさら大きく感じられます。
 4thで新体制のお披露目を、そして5thで改めてひとつに結ばれた姿を見せてくれた星たちは、いよいよ大きな夢に向かって走り出します。そしてそれは自分にとって、ただ見守るものではなくて、一緒に飛び込んでいくもの。大好きなLiella!とまだ見ぬ未来へ迎える幸せを噛み締めて、新しい季節へと向かっていきます。

5th LoveLive!を駆け抜けて

 これまで時間の経過と共に様々に形を変えてきたLiella!ですが、これまで学年というのが意識にあったなかで、それを超えて11人がひとつに結ばれていくような物語を受け取って、個人的にはこの5th LoveLive!をもっていよいよ「Liella!が完成した」と感じています。
 そして完成をみたと同時に、他にも多くの楽曲を完成させることができるという、Liella!のさらなる可能性も感じさせてくれたライブでもありました。どのような文脈で手札を切るかというところも大切なので、今後どんな物語を見せてくれるのかを含め、Liella!と向かうこれからの未来がさらに楽しみになりましたね。
 ついでに欲を言えば、ラブライブ!といえばシンクロパフォーマンスが要なので、まだ先の話になるでしょうけれども、主要な楽曲はいずれ11人版のMVや衣装を作ってほしいなとも思っています。

 さて、次にLiella!に会うのは、ユニット甲子園とユニットライブ&ファンミーティングツアー。4th、異次元フェス、そして5thと、先輩グループにも負けないくらいのLiella!のユニットの実力を存分に浴びてきたので、ユニット甲子園は堂々と戦ってきてもらえればと思います。
 そしてユニットツアーですが、あまりに嬉しいお知らせがありまして…。

 さ、埼玉公演が…か、か、か、川越で開催!?
 ※私は埼玉県川越市出身、成人式はウェスタ川越でやりました。

 あまりに驚きすぎて狂喜乱舞した後、終演後に急に泣き始めました。ユニットツアーの告知で泣くとかそんな事ある?
 私情ダダ漏れの話はさておき、どのユニットも本当に大好きなので、全公演とはいわずとも全てのユニットには会いに行ければと思っています。もちろん神奈川公演も。ただ埼玉公演は気合の入れ方が変わってきそうなので、色々準備を進められれば…とこっそりと思案中です。

 それから何より大事なのが、TVアニメ3期の放送についての発表。10月から結ヶ丘での最後の一年間の物語が始まります。10月を迎えるためにどれだけ心の準備が必要か計り知れないのですが、まだ誰も知らない星空を見るためにも、新しい季節を全力でLiella!と共に生きていきます。Liella!と一緒に夢見ている私にとって、Liella!の夢は私にとっての夢でもあるのですから。

 Liella!と過ごしているこの時間は、私にとって「青春」という一言に尽きると思っています。一緒に夢を見て、一緒に悩んで、一緒に泣いて、一緒に歌って、一緒に笑って。大好きなLiella!と一緒に生きて、こんなにも感情が動く日々を送って、それはなんて幸せなことなんだろうと。だからこそ、私は自分のことを「結ヶ丘女子高等学校の生徒」だと形容しています。いや、そうとしか言いようが無いと思っています。
 巻き戻ることのないこの青春を全力で駆け抜けたい。Liella!が約束してくれた、みんなが笑顔でいられる未来を迎えたい。Liella!と一緒に夢を叶えて、心の底から涙して喜びたい。
 明日も明後日も夢みるために、私はこれからも大好きなLiella!のみんなの名前を呼び続けます。

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