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夢とともに輝く5つの星の軌跡を―Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~ 群馬公演―

 2021年10月30日の群馬公演を皮切りに始まった「ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~」。Liella!のこれまでのリリースイベントでは配信という形式だったため、有観客でのパフォーマンスはこれが初めてとなります。
 今回は群馬公演のDay1を配信、Day2を現地で観てきましたので、その感想を書いていきます。Day1に現地参加できなかったことは非常に悔しかったのですが(思えばAqoursもDay2のライブビューイングが初めてでした)、どこで出会っても大丈夫なようにというツアーですし、逆に最初を配信としたことで色々受け取れるものもあったと思っています。なお今回の感想ですが、今後の公演で直接あるいは配信で観る方のため、ココが見所といったポイントに意識的に言及するようにします。そのためDay2についてはLiella!に会えたという事実だけで感情がえらいことになっていたのもあり、アーカイブでパフォーマンスについて細かく確認できるDay1をベースとさせていただきます。

1. START!! True dreams / Liella!
 最初はTVアニメオープニングのこの曲から。リリースイベントですでに披露されましたが、回るとふわっと広がる衣装が素敵ですよね。オープニング映像をバックにクオリティの高いシンクロパフォーマンスを最初から楽しむことができ、Liella!のパフォーマンスレベルの高さに最初から驚きました。全体の動きもよく揃っていて、先輩グループに比べて人数が少ないながら、迫力で負けていないことを感じさせてくれます。この楽曲にふさわしい晴れやかな笑顔も全キャストとても良かったです。
 細かいことを言えば、平安名すみれ役ペイトン尚未さんが「大声で歌っちゃおう」ですみれの構えを完璧に再現するところがお気に入りポイント。後ほど改めて触れますが、(私がすみれ好きなのはさておき)ペイトンさんの気迫のこもったパフォーマンスが私は大好きで、ステージ経験のある方とはいえグループで最年少とはとても思えないくらいのものです。

2. だから僕らは鳴らすんだ! / Liella!
 続いてはクラップで会場を盛り上げられる「だから僕らは鳴らすんだ!」。Day1では最初に挨拶を入れるのもペイトンさんで、生放送などでも進行を務める姿が多く見られますし、頼られるキャストなのだなと思います。間奏部分のクラップ煽りもペイトンさんが入れていましたが、リリースイベントの時の謎な煽りにはなっていなかったですね…何を言うかきちんと考えてきたのでしょうw
 この曲はセンターが唐可可役Liyuuさんで、Liyuuさんを中心に置くと華があって良いですね。TVアニメ第10話では「華やかさでは可可ちゃん」というセリフがありましたがまさにその通りで、可愛らしい動きと柔らかい笑顔がとても魅力的です。それから「ぶつけてみたっていいんじゃない?」の後にカメラに向かってウインクする澁谷かのん役伊達さゆりさん、決まっていますね…実に素敵です。配信は当然抜いてくれていますが現地でもモニターには映ったかな?(2日目は余裕なくてモニター見られてません)今後参加の方は是非お見逃しなく。

3. 未来予報ハレルヤ! / Liella!
 MCを入れた後はアニメ映像などもなくすぐにこの楽曲。あ、焼きまんじゅうおいしかったです。さてこれは全体楽曲でありながらも事実上かのんソロ曲ですが、初めての有観客ライブでそれは伊達さんも大変だったことでしょう。そんな中でもまさにかのんという素晴らしい歌声、かのんらしいカッコよさに溢れたパフォーマンス、見事でした。生「よっしゃ!」が聴けて本当に良かったですし、最後の「未来予報ハレルヤ!」の歌い上げまで釘付けになりました。スバラシイコエノヒト。
 映像通りそれぞれがステージの別の位置に立っており、配信だとあまり多くは見られなかったのですが、かのん以外のメンバーもアニメ映像と同じ振り付けをしていたのが見所。他にも間奏部分の振り付けが皆さん非常にカッコよかったですし、そこはフルで披露できるライブならではだなと思います。

4. GOING UP / 澁谷かのん(伊達さゆり)
 ここからはちょっと想定外。「未来予報ハレルヤ!」カップリング楽曲の「GOING UP」をかのんソロで披露となりました。ほぼソロみたいなもので大変だ、と思っていたら今度は本当にソロ。他のメンバーは冒頭だけでステージからはけてしまいますが、それでも1人でも会場をモノにしている伊達さんはやはりすごいですね。キラキラと輝く素敵な笑顔でパフォーマンスしている姿には、まさに澁谷かのんが現実に立っていると感じずにはいられません。
 それにしても伊達さんの歌声・表情・動きいずれも大したもので、何度でも言いたいのですがこの方本当に一般公募なんですか?担当メンバーの特性もあるのですが、それでもグループ内でも若い伊達さん、そしてペイトンさんの2人がLiella!をパフォーマンスで引っ張っていく姿は素晴らしいなと思います。

5. 1.2.3! / 澁谷かのん(伊達さゆり), 唐可可(Liyuu), 嵐千砂都(岬なこ)
 次も本来の全体曲としてではなく、TVアニメ序盤で中心となった3人による「1.2.3!」。ユニットがないLiella!だからこそ、こういう変則的な組み合わせというのもありかもしれません。今回は間奏部分の振り付けや一番最後から、カップリング曲でTVアニメのストーリーをなぞらえているのだなということが分かります。後ほどの披露ではありますが不審な曲が2曲ほどありましたし、ライブ構成を前提として作っていたのだなと気付かされました。
 見所はなんと言っても間奏部分、第2話のように伊達さんとLiyuuさんのダンスを見てからの、嵐千砂都役岬なこさんによるキレのある華麗なダンス。ダンスの腕をずっと磨いてきた千砂都を演じるだけあって素晴らしいですね。観ていて「おおっ」と声が出ました。しかし最大の出番はもう少し後、なのです。

6. Tiny Stars / 澁谷かのん(伊達さゆり), 唐可可(Liyuu)
 TVアニメ第3話までの映像を挟んで、クーカーの2人による「Tiny Stars」。今回のライブ、個人的にこの楽曲が最大の楽しみのひとつでした。第3話は互いの夢を背負って初めてステージに立つ2人を、スクールアイドルを愛する観客が暖かく迎えるというものでしたが、今回の有観客ライブというのはまさしく第3話でのライブパートそのもの。個人的に作中で最も好きなエピソードのひとつに現実で入れるのですから、Day2で現地参加したときの感動はひとしおでした。それにしても大画面でやらかし平安名を観られるのは面白い(
 2人だけのステージかつ振り付けも繊細なもので、丁寧なシンクロパフォーマンスが要求されるこの楽曲ですが、とても綺麗にできていたのではないでしょうか。そして何より、Day1の最後のMCでスクールアイドルとして立っていることについて涙ながらに語った2人が、かのんと可可としてこのステージを披露するのですから、Day2ではなおさら特別な想いを抱いて観ていました。まさかLiyuuさんが涙するとは思わなくてもらい泣きしてしまいましてね…ええ。

7. バイバイしちゃえば!? / 嵐千砂都(岬なこ), 平安名すみれ(ペイトン尚未)
 続いてはカップリング曲ですが、まさかのこの組み合わせで来たかというところ。楽曲もさながら千砂都との組み合わせということもあり、"かわいい"すみれが観られるのでめっちゃたすかる。「ま、いっか!」と「あ、そっか!」がすげえかわいかったです。あとペイトンさんの「あせってやってみた結果は散々で」「相変わらずのネガティブガール」とかも言葉の言い方がすごくかわいくて良いんですよこれが。
 とそんなかわいい楽曲ながら、前述した2人のパフォーマンスの良さは非常に出ていました。特にサビの部分のダンスは動きもしっかりと決まっていて、どちらのパフォーマンスもレベルが高いことを感じられました。観ていて楽しく、でもパフォーマンスとしては抜かりなく。これができることってやはり素晴らしいですよね。

8. 常夏☆サンシャイン / 澁谷かのん(伊達さゆり), 唐可可(Liyuu), 嵐千砂都(岬なこ), 平安名すみれ(ペイトン尚未)
 こちらはTVアニメ映像を挟まず始まった「常夏☆サンシャイン」。楽しい楽曲だよなーとは感じていたのですが、まさかライブでここまでになるとは思っていませんでした。今回のライブで最も良かったステージのひとつだと思います。それを支えたのはやはり4人のパフォーマンス力の高さ。とびっきりの笑顔から大きな動きまで、まさに観ていて「楽しい!」と思わせてくれるパフォーマンス、素晴らしかったです。リアルに「これが4人の力…!」ってなりました。
 こちらのお気に入りポイント、まずはなんと言ってもこれだけは皆さんにも注目してほしい、間奏後のペイトンさんの「派手なテンション ドッカーン!」。この「ドッカーン!」の歌い方が本当に文字通り「ドッカーン!」してて最高でした。ここだけでもアーカイブで何度も観たくらいに好きです。あとLiyuuさんとペイトンさんの「隠しても意味ないや」を現実に観ることができたのが眼福でした…。そして何より、この楽曲なら岬さんの活躍は外せません。間奏部分でバリバリのダンスを見せ、最後にパワーのある歌い上げを披露する…見事でした。Day1のラストは少し息も切れた様子でしたが、今後の公演を経て最後にどんな成長した姿を見せてくれるのか、今からワクワクが止まりませんね。

9. Primary / 葉月恋(青山なぎさ)
 ここからはNHKでの放送時に流れた「リエラのうた」コーナー。最初は全体曲の「Primary」を葉月恋役青山なぎささんのソロで披露となりました。ここまでほぼぶっ続けで物語に沿ってきただけに小休止的な立ち位置かと思いましたが、それで終わらせるわけはないんですね。満を持して登場した青山さん、全体曲から安定したパフォーマンスをされる方だとは思っていましたが、いやー…これはビックリしました。めちゃくちゃすごかったです。全体曲ではグループの一員としてきちんと支え、ソロパフォーマンスでは自身の強みをこれでもかと出していくのは並大抵のことではありません。ましてや初めての有観客ライブでこれって、舞台経験があるとはいえ青山さんも一般公募組って本当か…。
 パフォーマンスで何より注目すべきはその優雅さ。とにかく優雅で美しい歌声・表情・動きはまさしく葉月恋そのものでした。そしてそのようなパフォーマンスが楽曲の内容と合わさり、メンバーとして4人が集まった中でひとり待ちわびているような…そんな物語的な美しさも感じられました。前の曲が盛り上がるだけに、ここで雰囲気をガラッと変え自分のモノにしていく姿は本当に素晴らしかったです。

1-10. Memories / 嵐千砂都(岬なこ)
2-11. Ringing! / 嵐千砂都(岬なこ)

 Day2では順番が変わりましたが、続いて岬さんが披露した「Memories」と「Ringing!」。千砂都としてステージに立つだけあり、ここまでのダンスが求められる楽曲と違う「リエラのうた」はとても優しい歌声でかわいらしく表現していました。しかしながら動きにはキレも感じられ、ソロパフォーマンスにおいても千砂都のダンスという軸はしっかりと保っていましたね。Day1の「Memories」は美しく可憐に、Day2では「Ringing!」を愛らしくと異なる楽曲を魅力的に披露してくれた一方、手元で確認できるDay1は初めてのソロだからか少々緊張もしていたでしょうか。優雅さや伸びやかさなどはもう少し欲しいところですが、今後の公演で披露する機会があればそこに期待したいですね。

1-11,2-10. Message / 平安名すみれ(ペイトン尚未)
 こちらは順番は違えど同じ楽曲で、「リエラのうた」ラストはペイトンさんによる「Message」。ペイトンさんも普段の楽曲の熱量のあるパフォーマンスとは打って変わって、美しくも力強い歌声で伸びやかに歌い上げる姿が印象的でした。手足の長さゆえに美しい動きも映えていて、幅広い表現ができるところがメンバーの中でも万能型なすみれらしいと思いました。
 他の楽曲が構成の軸となるものが多く、また全てを披露していないことからも、今後の公演で変わる可能性があるのは「リエラのうた」になります。すみれのもう片方の曲「Dears」も私が直接行く公演で観られたら良いなあ…あと個人的に一番好きなのは「Anniversary」なのでそこもぜひ観たいですね。

12. 瞬きの先へ / Liella!
 TVアニメ第8話までの映像を流し、続いてはカップリング曲の「瞬きの先へ」。TVアニメのサウンドトラックが元となった、先述した「不審な曲」の1曲目。Liella!のメンバーが揃う流れで披露するこの楽曲、完全に涙腺に来るヤバいやつです。5人が揃って優しくしっとりと歌い上げるだけでもう反則。そして見所はなんと言っても間奏での青山さんのダンス。恋と同じく長いことクラシックバレエをしていたという青山さんですが、それにしてもここは本当に美しく見事でした。
 曲の終わりにそのままTVアニメの映像が入り、恋が風に押されるところをキャストを使ってやろうなんてまた憎いことを…。

13. Wish Song / Liella!
 そしてTVアニメ通り円陣を組んでからの「Wish Song」。この流れは完全に観客を始末しに来るやつです。なんというライブ構成…。TVアニメの物語が素晴らしいからこそそれに沿わせつつも、ただTVアニメそのままではなく楽曲を駆使して進めるという、ライブだからこそできる物語です。
 物語上正式に5人揃った状態だけあり、全体で作り上げていくパフォーマンスも非常に魅力的。落ちサビ前に5人で星を作る振り付け、Day2は2階席だったためよく見えたのですが、ここで「ああ、本当に揃ったんだな」と実感できるものでした。それからTVアニメでは恋が後ろ姿なので見えない「キミにはもう涙は似合わないよ」での表情ですが、ライブでようやく確認することができましたね。恋らしい優しく穏やかな笑顔、とても素敵でした。

14. ノンフィクション!! / Liella!
 MCを挟んで後半戦。ここまで映像を流した部分を除いてほぼ休みがなかったため、最初聞いた時は「えっ、まだ前半だったのコレ」でしたよ。それだけ非常に濃密なライブでした。
 さて、この「ノンフィクション!!」といえばすみれのセンター曲。すみれ好きの私ですから当然期待していたステージですが、いやーこれもすごかった。Liella!の楽曲としては全く新しいタイプゆえに、他の楽曲とは一味も二味も違うパフォーマンスが観られました。
 まずはなんと言ってもセンターを務めるペイトンさんの活躍っぷり。力強い動きや歌声、魅力的な表情まで素晴らしいものでした。他の楽曲に比べても振り付けやフォーメーションが統率されているため、そんなペイトンさんがセンターとしてより一層輝いていましたね。間奏部分のダンスもめちゃくちゃカッコよかったです。そして見逃しちゃいけないBパートでの岬さんや青山さんの表情!TVアニメで千砂都が衝撃的な表情を見せてくれただけに楽しみにしていましたが、配信を観ながらヤバすぎて声が出ました。現地ではモニターがひとつしかなくTVアニメの映像を流すため、ここは是非とも配信で確認してほしいポイントです。
 演出の都合上だと思われますが、この楽曲は衣装を合わせることはありませんでした。Aqours 3rd LoveLive! でも「MY 舞☆TONIGHT」は構成のなかでの衣装のセットが困難だからか同様になっていましたし、4th LoveLive!の時のようにこちらも衣装を合わせたステージがいずれ欲しいですね。その時にはきっとパフォーマンスもパワーアップしているんだろうなあ…想像するだけで楽しみです。

15. Day1 / Liella!
 続いての第10話盤のカップリング曲「Day 1」も素晴らしかったですし、ライブ後も一番意識を持っていかれたのはこの楽曲でした。カッコいいLiella!というのを観たことがなかっただけに、正直ちょっと油断していました。エレガントな「ノンフィクション!!」とはまた少し異なった楽曲ですが、こちらでもセンターを務めるペイトンさんを筆頭に、皆さんのパフォーマンスが本当にカッコよかったです。特にペイトンさんのラップ、そしてサビで全力煽るような動き、もう最高です。サビが非常に盛り上がったので、Day1を配信で観てからのDay2現地は心してかかりましたがブチ上がりました(紛らわしいなこれ!)。
 Day2ではペイトンさんは本調子ではなかったようですが、私個人は前述の通り非常に感情的になっていたため気にしていなかったこともありますが、動きの力強さなどでそこはカバーできていたかなとも思います。とはいえこれだけのことができる方のフルパワーというのは是非直接観たいので、今後の公演にさらに期待をしています。

16. Dream Rainbow / Liella!
 ラストのカップリング曲にして、第11話でのLiella!のみんなだからこそできる美しい階段音階のハーモニーから始まる「不審な曲」その2です。第11話のように駆け寄って手を握るところから始まるのが憎い演出。そして始まった直後の伊達さんの力強い動き、これだけの密度のライブの後半戦だというのにすごい…。間奏部分で一人ひとりそれぞれの動きをするところも注目点ですね。そしてラスト、配信だと切り替えの関係で気が付かなったのですが、4人で伊達さんの背中を押したあとに岬さんはダッシュではけていたんですね。Day2に現地で観て理解できたのでよかったです。楽曲中にこういう演出を散りばめてくるの、うまいなあ…。
 TVアニメ挿入歌のカップリング曲6曲のステージ、いずれも魅力的でした。楽曲の幅が広がり、Liella!の様々なパフォーマンスが観られたのがとても大きいです。カップリング曲は物語の縛りを受けにくいため、グループのリアルでのパフォーマンスの幅を広げるために重要なものだと思っていますが、まさかそれを両立させてくるとは…非常に面白いライブでした。ただ本来は前半の3曲は全員曲でもあるので、いずれ正式な全員でのステージも観てみたいものです。お待ちしていますよ。

17. 私のSymphony / 澁谷かのん(伊達さゆり) → Liella!
 この流れなら次は当然「私のSymphony」ですね。TVアニメ第11話同様かのんソロVer.での披露となりました。伊達さんの見事の歌声が沁み渡るソロバージョン、本当に素敵で…と感動していたら、配信でも舞台袖で4人が見守る姿が。これはもしやもしやと思っていましたがやはり来ました。2番からはLiella!全員でのステージになり、会場は一気にパッと明るく華やかな雰囲気に。これだけでも感動モノなのですが、みんなで立つステージになったからこそ、ラストの「ちっぽけな昨日までの私じゃない 奏で始めたんだ 夢を」と力強い声で歌い上げる伊達さんの姿に胸を打たれました。TVアニメに沿ったFirst LoveLive!だからこそできる、本当に素晴らしい演出でした。

18. Starlight Prologue / Liella!
 第12話までのTVアニメ映像が流れ、まさにリーダーであることを感じさせる伊達さんの挨拶から「Starlight Prologue」のステージへ。配信で観ていた際、ステージのバックにクリスマスツリーのような装飾が急に現れてビックリしたのですが、バックの装置を上下させていることに現地で観て気が付きました。普段のライブ会場ではライブ中に装置ごと入れ替えるのは困難ですから、今回の会場だからこそできる演出です。それから衣装がとても素敵で、背中のメンバーカラーのグラデーションが綺麗でお気に入りです。
 このステージでの注目点は時折入るピアノの音で順に動くところでしょうか。楽曲も動きもとても美しいなと感じます。それから2番の「振り返ればいつも 笑顔のキミがいる」のところ、Liyuuさんが寄り添った後のペイトンさんが本当にいい笑顔で、ここは可可とすみれの関係性を感じずにはいられません。皆さんのパフォーマンスも非常によく、物語のクライマックスにふさわしい美しいステージでした。

19. 未来は風のように / Liella!
 アンコール前最後のステージは、TVアニメエンディングテーマの「未来は風のように」。こちらもリリースイベントで既に披露されていますが、ライブパートではないながらもエンディング映像と同じ振り付けをしたり、間奏部分ではジャケットと同じポーズを取ったりするのが本当に好きです。今回は有観客ゆえの制約から、リリースイベントほどカメラワークにこだわることは難しかったようですが、映像で観ていても楽しさがきちんと伝わってきました。ひょっこり出てくる千砂都と同じ動きの岬さん、めちゃくちゃかわいかったです。
 最後まで皆さん非常にいい笑顔で楽しくパフォーマンスしていて、素敵なシメだったなあ…と思うとともに、残りの楽曲を気にしつつアンコールへと入ります。

En1. 始まりは君の空 / Liella!
 ついに来ました、個人的シリーズ最強楽曲「始まりは君の空」。リリースイベントは当選していたのですが無観客となり、ずっとずっと観たかったステージにようやく立ち会うことができました。ここだけは異質な感想になることをお許しください。なんせ私、この楽曲が本当に好きすぎるんです。繋がれ続けた夢を歌う歌詞も、Liella!の5人にふさわしいドラマティックな曲も本当に好き。2週間前訪ねたばかりにもかかわらず、時間があるからとライブ前日にもPVの舞台であるSHIBUYA SKYに行ってメンタル調整をしていたくらい好きです。「始まりは君の空」にどれだけ特別な想いを抱いているかは下に引用するエントリを読んでみてください。

 私に「スクールアイドルの夢」を見せたこの楽曲を、スクールアイドルを夢見た5人が初の有観客ライブで披露する…。無事でいられるはずがないと覚悟は決めていたのですが、Day1の配信の時点で気づけば本当にボロボロに大号泣していました(Day2は気合いで声は抑えましたが)。だってズルいじゃんこんなの。

始まりは君の空
空に描くのは どんな どんな夢か教えて
星に願うまえに 語りあってみようよ
トキメキを分かちあいたいよ

始まりたい僕の夢
君へ伝えよう 聞いて 聞いて欲しくなったよ
星の光よりも小さな輝きだけど
いつか大きくなる気がして

 これまで走ってきたスクールアイドルの輝きに憧れて、夢を胸に走り出したLiella!。そんな5人が初めて観客を前にこんな歌詞を歌うのですから、もう本当におなかいっぱい…じゃなくて胸がいっぱいでした。Liella!が抱くスクールアイドルの夢、ようやく直接受け取ることができました。
 この特別な楽曲から始まったLiella!が大好きですし、この場に立ち会えたことが本当に幸せです。そして何より、いつも言っていることですが、いま改めて言いたい―私はスクールアイドルが本当に本当に大好きです。

En1-2. Dreaming Energy / Liella!
En2-2. Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa! / Liella!
 そこからすぐに始まる「始まりは君の空」カップリング曲。完全に灰になっていたものでテンションを戻すのが本当に大変でしてね…Day1配信ではもう諦めてずっと泣いていました。
 それはさておき。いずれも盛り上がる動きの多い楽曲でライブも最終盤でしたが、疲れているというような感じは受けず、パフォーマンス中のLiella!の皆さんの笑顔が本当に素敵でした。「Dreaming Energy」では一緒に手を振り、「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」で一緒にクラップ。どちらも5人が元気に盛り上げ、会場と一緒になって楽しんでいた姿が印象的でした。リリースイベントのように配信でもしっかりと楽しめましたが、有観客だからこそなおさら映えるステージでしたね。

En3. この街でいまキミと / Liella!
 ついにこのライブも最後の楽曲。「未来は風のように」を既に使ったのでどうなるかと思っていましたが、なるほどこう来ましたか。爽やかかつシメにふさわしい曲でとても良いと思いますし、全国を回るライブツアーだからこそ「この街でいまキミと」というタイトルの曲を持ってきたのかもしれません。最後まで笑顔が素敵なパフォーマンスで、またLiella!に会いたい!と思わせてくれるような素敵なライブでした。
 先程「Starlight Prologue」でこの会場だからこそできる演出について触れましたが、一緒に写真撮影というのも小さい会場だからこそできることですよね。距離が近く感じられるこの演出も、最初のライブだからこそふさわしいと感じます。もちろんいつか大きなステージに立っている姿も観たいですし、Liella!ならきっと立てる日が来る信じていますけどね。


 長々と書いてきましたが、ライブ感想としてはこんなところでしょうか。情勢的に大きな会場ではなく小さな会場で回数を重ねる形になったと思うのですが、その中でもできることをしっかりとやっていこうという気概の見えるライブでした。ここまで書いたこと以外にもステージの床を照明で彩るなど、普段のライブ会場とは異なるホールだからこそできる演出がありましたからね。配信や映像制作的にはカメラや機材の制約が大きく大変だったと思いますが、配信のカメラワークはもう少し頑張ってもらえると…。スイッチングのミスですかね、Day1では映してほしい歌っているキャストから外れていることとかがチラホラあったので、Liella!の皆さんの頑張りに応えるためにも今後の公演で改善してもらえたらと思います。
 それにしてもLiella!のパフォーマンスのレベルの高さには驚きました。公演中のMCで集まってから1年ほどという話がありましたが、1年でこのレベルまでもってきたことには驚きを隠せません。しかもグループも5人ですから、今までのグループに比べて1人あたりの負担も大きくなるはずですが…本当にすごいことです。先の話としてはもちろんですが、今回のFirst LoveLive! Tourの中でも成長した姿を見せてくれることと思います。私の次回の参加予定は東京公演Day2。「始まりは君の空」リリースイベントで行く予定だった場所であり、「ラブライブ!スーパースター!!」の舞台である渋谷だけあって非常に楽しみにしています。以後の公演も観に行けると良いのですが…愛知と宮城は応募しているので、Liella!の皆さんと会える機会がなるべく多くあればいいな。このライブを通してLiella!に夢中になっている自分がいますから。

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