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未来へ駆け出す新たな星たち―Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~ 宮城・愛知公演

 TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』2期が完結し、2期をベースにした「Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~」が12月3日の宮城公演からいよいよ開幕しました。宮城公演の現地参加は叶わなかったのですが、年内にはLiella!の物語に身を沈めなければと思い、12月10,11日の愛知公演は両日現地で参加してきました。というわけですっかり遅くなりましたが、今回はその感想をお届けします。
 なお宮城公演は両日とも配信で視聴しており、今回は場所によって構成も変わらないため、パフォーマンス等の細かい話は宮城公演をベースとして書かせていただきます。

1. WE WILL!!

 2期生と対面するのは初めてではありませんが、それでも暗転してからのオープニング映像で5つの星を追う4つの星の姿に、「スクールアイドルの物語が受け継がれていくんだ」と早くも感極まってしまう始末。その物語はもちろん、TVアニメ2期オープニング楽曲「WE WILL!!」から始まります。
 TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』2期OP&ED主題歌連動リリースイベントで初ステージを見届けたこの楽曲ですが、2ヶ月ほどを経て2期生の安定感が増したことで、グループとしての厚みみたいなものを感じることができました。1番Aパートのソロパートが2期生からということもあり、成長がまっさきに感じられましたね。
 以前にこの楽曲の白眉はサビ前の回転する振り付けだと書きましたが、2番が終わってからの「追いかけてゆくよスーパースター」のところ、葉月恋役青山なぎささんはもうひと回転披露していますね。バレエの経験がある恋だけあって回転する振り付けは多いのですが、この美しい回転は何度観ても素晴らしいです。本当に。

2. スター宣言

 こちらもリリースイベント同様、急に始まる「スター宣言」。クラップを軸においた楽曲はいくつかありますが、激しい曲調というのがやはりこの楽曲の魅力で、開幕早々大きく動いてくれるこの楽曲は楽しいものですね。5人の時の美しさとは一味違い、「WE WILL!!」と共に、9人になったからこその力強さを見せてくれます。
 それだけにキャストの振り切ったパフォーマンスが見どころで、平安名すみれ役ペイトン尚未さんの力強い歌や、若菜四季役大熊和奏さんの迫力あるダンスが印象的でした。公演ごとにキャストが成長するのもツアーの楽しみなので、そこでまたどのような表現を乗せてくるかに期待しています。

3. Welcome to 僕らのセカイ

 愛知公演Day2で大熊さんが「常滑の海を火の海に」とかいうトンデモ発言を放った最初のMCを挟み、TVアニメ2期最初の挿入歌「Welcome to 僕らのセカイ」へ。CD音源を聞いて1番サビ前の「え!うそ!?」が入っていてビックリしたのですが、音源に入っているということは…。そのセリフだけのために桜小路きな子役鈴原希実さんが出てきた時は大笑いしてしまいましたw どうするかと思ってたけどやるよねえ…w 最後にもう一度出てきて、TVアニメのストーリーと同じく加わる姿が描かれたのも良かったですね。
 さて、この楽曲はワクワクするような楽しいものですが、それだけでは済まさないのが1期生の経験と実力です。意外にもきっちりフォーメーションを組んでいる楽曲で、サビの動きなんかは結構迫力もあります。特に嵐千砂都役岬なこさん、ダンスのレベルがとんでもない。1番Bパートや2番Aパートでの動きがすごいので是非ご注目を。体の先まで緩急を活かしたダンスは本当に見事の一言です。

4. Butterfly Wing

 ここで早くもゲストのウィーン・マルガレーテ役結那さんが登場し「Butterfly Wing」を披露しました。初ステージかつソロステージ、そしていわば天才の役を演じるわけですから、その重圧は相当なものだったと思います。宮城公演の配信では歌とダンスの両立が今一歩な印象を受けましたが、愛知公演では現地参加だからか、結那さんが作り上げる場の空気に飲み込まれるような感覚をおぼえました。
 楽曲が始まってすぐ、TVアニメ通り飛び降りる…はさすがにやりませんでしたが、飛び降りた後からの同じポーズで入るだけでもゾクゾクします。振り付けの多い曲ではないですが、全身そして表情を使って表現しようとする姿には惹かれるものがありました。ソロステージでの出番だけあり成長もハッキリ出ると思うので、今後の公演にさらなる期待がかかりますね。

5. Go!! リスタート

 TVアニメの映像を挟んでからの「Go!! リスタート」は、3rd LoveLive! Tourで披露されたもののうち、個人的に最も物語に入り込んだステージになりました。(当然ながら)TVアニメそのままの衣装に、配信視聴時には声が出ましたし、センターステージで光の海の中6人がパフォーマンスをする姿を直接観ていると、自分はいま結ヶ丘女子高等学校の生徒なのだと強く強く感じていました。この学校のスーパースターであるLiella!にとびっきり輝いてほしい―ステージ中にそんな思いが溢れて涙ぐむほどに。ああ、やっぱり自分はLiella!が、『ラブライブ!スーパースター!!』という作品が、そして結ヶ丘女子高等学校という学校そのものが大好きなのだと、改めて実感するステージでした。
 それから何より、愛知公演Day1ではセンターステージ最前というかつてない好ポジションでして…。メイもこんな気持ちで観ていたんだろうなと、ちょっとズルい体験までしてしまいました。パフォーマンス以上に物語的に捉えたステージでしたが、ここから走り出すきな子らしい笑顔で精一杯パフォーマンスをする鈴原さんの姿や、センターステージで輝くLiella!の姿が本当に素敵でした。

1-6. パレードはいつも

 ここからはリエラのうた2のステージ。まずは米女メイ役薮島朱音さんと、若菜四季役大熊和奏さんによる「パレードはいつも」です。First LoveLive! Tourではソロステージから始まりましたが、人数が増えてきたこともあってか2人でのステージになりました。
 リリースイベントの際にも書きましたが、やはり薮島さんは笑顔が素敵ですね。メイの可愛らしい部分を存分に出してくれていて、観ているこちらも幸せになるようです。大熊さんの特徴である力強いダンスはこの楽曲では出てきませんが、どことなく不器用さを含むような笑顔を作っているのが四季らしくて良いですね。間奏部分などきちんと楽しそうな笑顔を見せているタイミングもあり、四季らしい表現を求めていることが伝わりました。

1-7. 迷宮讃歌

 続いては葉月恋役青山なぎささんと、鬼塚夏美役絵森彩さんの「迷宮讃歌」。何度でも書いてしまいますが、Liella!で一番実力を持っている青山さんのパフォーマンスは本当に素晴らしいですね。First LoveLive! Tourのリエラのうたステージでは卓越した表現力に度肝を抜かれたのですが、その時とはまた一味違うかっこいい姿を、表情や動きのひとつひとつから見せてくれました。そんな青山さんと2人で立つことは容易ではないと思いますが、絵森さんのパフォーマンスも堂々たるものでした。夏美と異なり身長の高い絵森さんですが、それだけに手先まで丁寧な動きが映えていますね。この体格差が夏美を表現する難しさにもつながるのですが、そこをカバーしている話はまた後で。

1-8. Dreamer Coaster

 Day1公演のラストは澁谷かのん役伊達さゆりさんと、桜小路きな子役鈴原希実さんによる「Dreamer Coaster」。陽気な楽曲に明るい2人がよく合いますね。ちょうど一般公募組の2人でもあり、伊達さんのキラキラとした雰囲気と鈴原さんのフレッシュさでいい感じに先輩後輩感が出ていて、まさにかのんときな子だなと感じます。鈴原さんの表情や動きの柔らかさが、非常にきな子らしくて魅力的ですよね。後輩らしいあどけなさとも言えそうですが、そこもまた今後の成長で変わってくるところでしょうか。

2-6. プライム・アドベンチャー

 Day2公演では米女メイ役薮島朱音さん・若菜四季役大熊和奏さん・鬼塚夏美役絵森彩さんによる「プライム・アドベンチャー」から。「Go!! リスタート」からのつなぎを考えると2期生3人を乗せやすい順番ですし、東京公演までは同じ構成になりますかね。本来は9人の楽曲ですが、そのステージは埼玉公演で観られるといいですね。先述したように2期生でもそれぞれパフォーマンスの特徴が見えてきていて、この3人を見比べるだけでも結構面白いなと感じます。

2-7. エンドレスサーキット

 次は唐可可役Liyuuさんと、平安名すみれ役ペイトン尚未さんによる「エンドレスサーキット」。すみれ好きの私としては非常に楽しみにしていた楽曲でもあります(笑)。2人楽曲はどれも雰囲気が異なるのが面白いところですが、こちらの勝負している感はとても楽しいですね。間奏部分でジャンケン入れたの良いですねえ…構成が変わらない中でも楽しみになる部分です。他にも途中でセリフを入れるなど、可可とすみれの2人らしいステージに仕上がっていました。

2-8. 駆けるメリーゴーランド

 リエラのうた2のステージ、ラストは澁谷かのん役伊達さゆりさんと、嵐千砂都役岬なこさんの「駆けるメリーゴーランド」。このステージはなんといっても2人の目線ですね。相手の後ろ姿を優しく見ていたり、ときにはお互いを見つめ合ったり…配信のカメラもそこに着目して抜いてくれていました。メリーゴーランドをテーマにした楽曲だけあって振り付けも優雅で、かのんと千砂都の特別な関係性を、非常に美しく表現してくれたステージでした。

9. ビタミンSUMMER!

 幕間映像を挟んでからの「ビタミンSUMMER!」。ライブ映えしそうな楽曲だとは思っていましたが、いやーやはり強かった。この楽曲が披露できるようになったということ自体に、Liella!が9人になったことの大きな価値があると思います。単独ではないフェスなどに出た際の手札としても強く、今後披露する機会も多そうなので楽しみですね。
 ここで注目したいのは、やはりセンターを務める絵森さん。先程夏美との体格差について触れましたが、それでも夏美らしく見えるのはやはり表情と動きによるところが大きいと思います。夏美といえば作中でコロコロと変化する表情や動きが特徴的ですが、それをパフォーマンスによく取り入れていて、絵森さんの姿はまさに観ていたくなるものでした。しかも間奏部分のダンスなど、カッコよくキメてくれるところもきっちりこなしていて、粒ぞろいの2期生のなかでも存在感がすごかったですね。

10. POP TALKING

 続いてはトロッコ楽曲の「POP TALKING」。メンバーが増えて初めてトロッコを使った3rd LoveLive! Tourですが、やはり全員を観るのは困難ですね(笑)。こちらもLiella!としてはなかなか新鮮でしたが、どこか等身大の高校生を描いたような、ゆるいラップ調の楽曲がクセになります。皆さんそれぞれに演じているメンバーらしさを出していて、配信のカメラで追える範囲ではありますが楽しめました。現地で追いきれなかったという方は、東京公演の配信チケットを購入すると良いと思います。

11. ユートピアマジック

 同じくトロッコ楽曲の「ユートピアマジック」も含めて、9人の幸せな日々を描いているのが素敵ですよね。そんな楽曲だけに事件(?)も起きがちなようで、ライブ後の反応を眺めていると色々あったようですね。それにしても宮城公演Day2のラストに密着するやつとかですね…伊達さんだけ本当に把握していなかったのか、本気で照れて振り付けを飛ばしている様子がたまらんのですわ。あれ他の8人で示し合わせてやったんですかね(笑)。

12. Chance Day, Chance Way!

 Liella! 3rd LoveLive! Tour、これを待っていました。私は2期挿入歌の中でも「Chance Day, Chance Way!」が本当に好きで、これをライブで観られることが嬉しくて仕方ないんです。ライブで披露したときにどうなるのかというワクワク感はもちろんのこと、「Go!! リスタート」でも書いたとおり、結ヶ丘女子高等学校そのものを愛する自分にとって、学校そのものをも表現したこの楽曲がやはり大好きなんですよ。
 パフォーマンスとしては、もうとにかくカッコよかったの一点でしょう。特に目を引いたのが、1番終わりの大熊さんのイケメンっぷりや、TVアニメでもこの楽曲の白眉たる跳んでひと回りする岬さん、そしてラストに気持ちよく歌い上げる伊達さん…。他にも2番サビでTVアニメ同様センターステージまで前進してくれるなど、本当に見どころ満載でした。衣装が出てこなかったのが心残りですが、First LoveLive! Tourの「ノンフィクション!!」同様、衣装替えなどを考慮するとそこも予想通り。埼玉公演で叶うかは分かりませんが、いずれ衣装通りで、そしてTVアニメに登場した山車と一緒に進む姿を観られたらいいな。

13. 揺らぐわ

 MCを挟んで披露されたのは「揺らぐわ」。激しさの強いこの楽曲が、2期生が中心となって披露されるというのが良いですよね。センターを務めた薮島さん、本当にカッコよかった…!笑顔が特徴的だと書きましたが、このステージでの表情はまさにクールなイメージのメイのもの。そして大熊さんのダンスもすごくて、愛知公演Day1で、文字通り目の前で全身を大胆に使ったダンスを観て、素晴らしいの一言に尽きましたね…2期生で一番好きなキャストかもしれません。もちろん他の皆さんも見事なもので、見ごたえ抜群のステージでした。

14. 色づいて透明

 続いての「色づいて透明」は、「揺らぐわ」とは対になる1期生を中心とした楽曲ですね。2期生が頭角を現す一方で1期生の実力もやはり見事。少し含みのある雰囲気の楽曲だけあり、表情から動きまで丁寧に作っていて、いずれのキャストも高い表現力を有していることがうかがえます。最初の伊達さんの表情とかね…すごいですよ。ここまででキャストそれぞれの特徴がよく出ていて、9人になったことによる鮮やかな色づきが感じられるステージでした。

15. エーデルシュタイン

 幕間映像を挟み、ウィーン・マルガレーテ役結那さんによる「エーデルシュタイン」が披露されました。やはりラブライブ!で披露された楽曲だけあり、「Butterfly Wing」をさらに上回るほどの熱量に、観ていて圧倒されました。ラストのサビ、転調後とか本当にすごかった…。マルガレーテの表現する世界に引き込まれるのは、結那さんのパフォーマンスはもちろん、舞台装置の効果も大きかったでしょうか。後述しますが、今回の舞台装置良いですよね。モニターになっている部分が多く、そこまで含めてパフォーマンスとステージがひとつの作品のように見えました。
 それにしても結那さん、アンコール時のMCにも出てきましたが、演じているマルガレーテとは雰囲気が異なり、想像よりもだいぶ愉快な方でしたね…。そういうキャストと演じるメンバーの違いみたいなものもラブライブ!の魅力ではあるのですが(笑)。

16. Sing!Shine!Smile!

 続いてはラブライブ!東京大会と同じく「Sing!Shine!Smile!」。9人で息を合わせた振り付けが魅力的で、曲調も相まって安心感があると同時に、素敵な9人が集まったのだと思える楽曲です。不思議と涙が出てきてしまうほどに。この9人と一緒に間奏部分でクラップができるの、幸せだなあ…。客席に背を向けて輪になって肩を組むなど珍しい振り付けもある楽曲ですが、それだけにLiella!としてステージに立つことの喜びが感じられるんですよね。観客にそれが伝わるステージというのはとても素晴らしいものです。

17. 名前呼びあうように

 次の「名前呼びあうように」、シンプルにズルいというか…楽曲そのものの破壊力が高すぎてこれは泣いてしまいます。Liella!らしい美しい歌声のハーモニーが心に来るんですよ…。最後のサビで、笑顔で9人が寄り添っていくがまた良くて、あまり多くは語れないのですが、こうして美しく9人の想いが結ばれていく様に涙が止まりませんでした。1期生のみの頃から思っていることですが、やっぱりこういう楽曲ができるのもLiella!の良さなんですよね。

18. 私のSymphony

 毎回形を変えて披露される「私のSymphony」ですが、今回のが一番私に刺さりました。この楽曲のテーマは「私を叶える物語」。9つの「私を叶える物語」が結ばれてLiella!になり、そしてそれを胸に未来へと歩んでゆく。Cパートからの9人が並んで進んでいく姿が、TVアニメ2期第12話でLiella!だけの答えを見つけ走り出す姿と重なり、これまたボロボロに泣いてしまいまして…。それぞれの夢があるからこそ未来へ向かおうとする彼女たちの姿が大好きなんです。

19. 未来の音が聴こえる

 もうここまでの2曲で十分すぎるくらい感情が破壊されていたのですが、「未来の音が聴こえる」は本当に…もう…。TVアニメで披露した後のセリフや、同じ空というワードが入っていることからも、この楽曲は私にとって一番特別で大切な、個人的シリーズ最強楽曲「始まりは君の空」のアンサーソングだと思っていて、それゆえに同じくらい大切な楽曲でもあって。

ねえ果てしなく広がる空 どこまで続いてくの
知りたい だって旅は まだ始まったばかりさ
もっとね 笑顔でいてほしいから はるか遠く目指すんだ
聴こえてきたよ さあ駆け出そう 手をつないで未来へ

未来の音が聴こえる / Liella!

 スクールアイドルが繋いできた夢を受け取り、それを歌った「始まりは君の空」でLiella!に夢を見た私にとって、サビのこの歌詞がとにかく刺さって仕方ないのです。自分の夢そのものともいえるようなLiella!が、「もっとね 笑顔でいてほしいから はるか遠く目指すんだ」と、さらなる未来を求めて走り出していく…。これほどまでに幸せなことがあって良いのかと胸がいっぱいになり、本当に泣き崩れてしまうほどでした。
 やはり自分が夢見る「スクールアイドルの夢」はここにあって、その夢を彼女たちはこれからも叶え続けてくれると、そしてそんなLiella!がたまらなく大好きなのだと、強く思えるステージでした。本当に本当に、ありがとうございました。

20. 追いかける夢の先で

 アンコール前のラストはエンディング曲の「追いかける夢の先で」。こちらもリリースイベントでも披露された楽曲で、実はリリースイベントだと最後のハーモニーが少し合っていなかったのですが、今回はきっちり美しいハーモニーとなっていました。そんなところからも9人が成長したとともに、新しい体制が安定してきたなと感じました。どこかかわいらしくも、美しくそして力強いこの楽曲はやはり良いですね。これから彼女たちが夢を追いかけた先の未来に何が待っているのか、楽しみにしています。

En1. 水しぶきのサイン

 アンコール後は「水しぶきのサイン」からスタート。この楽曲は先述した舞台装置のモニターがフル活用されていて、海の映像や水しぶきのエフェクトがかかり、Liella!が本当に海辺で遊んでいるかのような雰囲気が出ていました。しかもこれ、愛知公演はかなり美味しい思いをしまして…。というのも、3rd LoveLive! Tourの会場の中で、Aichi Sky Expoは唯一直接海に面していまして、そんな会場の立地によるバフみたいなものもかかっていました。
 歌っているメンバー以外は自由に動いているかと思いきや、サビに入るとみんなでしっかりダンスをキメるなど、結構面白いステージですよね。Liella!として未来へ向かっているからこそ、落ちサビの少し切ない歌詞も刺さるもので、いまのLiella!との時間も思い切り楽しもうとなります。

En1-2. Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!

 TVアニメでサウンドトラックとしても使われた「私のSymphony」以外にも、なにかしら5人曲を9人で披露するだろうと思っていましたが、まずは定番の「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」でした。何より楽しい楽曲ですし、クラップで盛り上げることもできるうえに、メンバーが増えても使いやすいというのは大変良いですね。ライブ&ファンミーティングツアーでは1期生だけが披露していましたし、そういう意味でも2期生としては嬉しかったのではないかなと思います。

En2-2. Dreaming Energy

 Day2公演では定番の入れ替え楽曲「Dreaming Energy」を披露。やはりこちらも楽しい楽曲で、9人になってもまたLiella!と一緒に手を振れるのが嬉しいですね。5人の時は間奏部分で「ありがとギャラクシー!」とペイトンさんが言うのがお決まりでしたが、9人になると絵森さんと一緒に言うんですね。こういったわずかな形の変化も面白いです。

En3. Day1

 5人曲、5人で披露済み、使い所を選ばない、となると「Day1」が選択肢になってくるのは当然だったのですが、2日間とも披露されるとは思っていませんでした。2期生にとっては初のナンバリングライブであり、そういった意味で軸にできる楽曲かもしれませんね。こちらもペイトンさんがセンターを務める楽曲ながら、ペイトンさんのパートを絵森さんも一緒に歌う姿があり、Liella!の中でも最年少の2人がこうも熱量を見せてくれるのは素晴らしいなと思います。

En4. TO BE CONTINUED

 ラストのMCを挟み、最後に取っておいたのは「TO BE CONTINUED」。楽曲名の通り、Liella!の物語はこれからも続いていくと歌ってくれるのが嬉しいですね。2番頭の、作曲中にゲームに興じる恋とメイがすみれに怒られるところとかかわいすぎて。あと岬さんがセンターステージに来たとき、私の目の前でとんでもない跳躍力を見せていてビックリしましたね…。
 最後の最後にとびっきり盛り上がる楽曲を持ってきてくれて、終わった後の頭の中は「あ~楽しかった~!」って感じでした。こういうシメ方も素敵だなと改めて思うとともに、Liella!と共にこれから迎える未来に高鳴りを感じるライブでした。


 というわけで簡単ながら、Liella! 3rd LoveLive! Tourの宮城公演と愛知公演について振り返ってみました。2期生が入って初めてのナンバリングライブでしたが、2期生の見どころも多く作ってくれていて、すべてのキャストの魅力が見えてきたのではないかなと思います。5人だった時のLiella!も好きでしたが、2期生がここまで頑張ってくれたからこそ、いまの9人になって良かったと心から思います。
 この先の参加はとりあえず千葉公演だけの予定だったのですが、Liella!に会いたい気持ちが強すぎて東京公演のチケットが手元に発生しました(?)。現構成が予想される東京公演までで成長を感じるのはもちろん、埼玉公演では初のドームライブ、そして構成も変化したライブが見られるだろうと期待しています。なにより埼玉は私の故郷であり、ベルーナドームで行われたラブライブ!シリーズのライブはすべて行っていますから、こだわりたい場所でのライブと言う意味でも楽しみですからね。
 これから彼女たちが向かう未来が非常に楽しみでありつつも、9人の姿を観られるのは今だけだとも思っているので、このツアーをLiella!と共に全力で駆け抜けていこうと思います。それでは、2023年一発目の千葉公演でお会いしましょう。

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