テキサスホールデム初学者にはどう教えればいいのか?-導入編

はじめまして金紅火夏です。


ポーカー歴は5年(2013年~)ほどで、2017年末を境にしばらくポーカーを辞めていた私ですが、配信プラットフォーム「Mirrativ」の提供するミラティブポーカーというゲームがリリースされて、今後の日本ポーカー界に対する希望が生まれたのと、そこで自分にできることはないかと考え、自分のポーカー熱が再燃しました。

例えるなら、プロ野球選手になるためにずっと野球をやってきたけど夢はかなわず、それでも別の形で自分の好きな野球に貢献したいという思いから高校野球の監督になるとかそんな話です。

その中で、ポーカー初心者と触れる機会が最近多かったので、初心者が何に躓くか、なにがわからないのか等まとめたいと思います。

前置き

テキサスホールデムはあくまで趣味で、人生ではありません。

だから真剣に学ばず娯楽として楽にプレイしたいという気持ちも尊重します。そういった方は今回対象にはしていません。

学ぶ気があるのになぜか上達しない方たちに向けてアドバイスのようなものをできればと思います。

で。

みなさん基本的なルールはしっかり覚えるんですよ。

フォールド、チェック、コール、ベット、レイズ、オールイン

「自分が何をできるか」は覚える。

ボーリングは球を投げてピンを倒す競技だ、って言うのは理解しているけどうまく投げる方法は知らないんです

そういう方に対してベットの原則とか、ブラフの意味とか、初歩的なところから教えてはみますが暖簾に腕押しといった感覚です。

もちろん、日常生活でいろいろあって、ポーカーのことなんて頭から抜けるってこともあるでしょう。

それならいいんです。私が介入できることでもありませんし。

でももしそうじゃないなら、何が悪いのかって考えるんです。考えました。

最近のトレンドまで踏まえて教えると、とてもじゃありませんが初学者には厳しいです。

だからこそ、名著「フィルゴードンのポーカー入門編」だったり「フィルゴードンのデジタルポーカー」は2020年の今でも価値があるわけです。

※ちなみにKindle Unlimitedで読めるようです!


何を学ぶ時でも、順を追って学ばないと身につきませんから。

そのため2010年以前の、レンジをある程度予測するとかギアを変えるだとか、そういう知識からゆっくりと入れていき、piosolverやGTO+の登場を契機にGTO寄りにトレンドが変わっていった...とか歴史のような勉強の仕方がまず基本なわけです。

私自身、そのGTOが出始める前に辞めたので疎いところも多く、認識の違っている点も多々あるというのもありますので、GTO以降に関しては一緒に勉強していけたらと思っている次第です。

まあでも、身につきませんね。

CBさえも怪しいですから。

それで、教える内容というよりは教える環境、あるいは教える方法に問題があると考えました。これについては後日再検討します。

メンタルは身につく

なかなか要領を得ない記事になっていますが、そろそろ軌道修正をしますw

ポーカーの知識はネットにも出回っているし(有名なポーカー道さんとか。私も昔お世話になりました)、自分で学ぼうとすればお金をかけずともいくらでも学べる場所はある。

だとしたら、学ぶ環境がないというよりは、やはり学ぶ姿勢の問題なんです。これは教育の課題です。どうやってモチベーションを上げるか。

「学校の勉強なんてつまらない」

「数学とか社会に出てから使うの?」

もう使い古された文句ですが、こういうことです

でも、現代文だの数学だの物理だの化学だのとは違ってポーカーは非常にわかりやすく実用的で、勉強の効果を学校のテストとは違って実戦で確かめることができます。

そういう点で、モチベーションは比較的高めやすいはずなんですが、しかしポーカーというゲームの性質がここで邪魔をします。

分散です。

どんなにうまくプレイしても相手のドンクプレイで捲られて負け。

それが何度か続くとティルトして破産。自己嫌悪。

そういうプロセスでポーカーを辞めた方も多いことでしょう。

ポーカーの適正を何か一つ選ぶとしたら、数学的センスでも心理学的センスでもなく、メンタルなんだと思います。

しかし、世界最高のプレイヤーと言われる人たちだって普通にキレます。世界大会WSOPで1989年に優勝したPhil Hellmuthのキレっぷりはあまりにも有名です。6:30くらいまで続きます。ぜひご覧ください

Hellmuth(帽子のおじさん)がハンド88、LEVY(サングラス)がハンドQTです。

どういう印象を受けたでしょう。ピー音が多すぎて何言ってるかわかりませんが、察しはつきますねw

※画質が荒いので補足しておきます。Hellmuth(帽子のおじさん)がハンド88、LEVY(サングラス)がハンドQTです。

フロップ96Jと落ちて、hellmuth有利ですがLEVYはKか8が落ちればストレートが完成します。HellmuthはCBレイズ20Kを打ちますが、LEVYはコールしました。

ターン(4枚目)には8が落ちました!ワァオ!LEVYストレートの完成です!おめでとう!

しかし、不幸にも8はHellmuthにとっても良いカード。8の3カードができてしまいました。ここでHellmuthはスロープレイ(罠)を選択し、チェックします。おそらくJや9辺りが当たっていると読んでいたからでしょう。それに仮に当たっていなくてもターンで弱みを見せれば打ってくると思ったのかもしれません。そしてHellmuthの思惑通りにLEVYはレイズ40K。hellmuthはここでチェックレイズせずコール。

リバー(5枚目)はラグ(状況を変えないカード)と思われる2。Hellmuthは勝ちを確信していることでしょう。もちろんプロなのでQTが見えてないわけではありません。動画内でも本人が触れていますし。ただ、薄いと思ってるんでしょう。そしてリバーHellmuthドンクベット60K。完全にJあたりのバリューを狙いに行っている動きです。Jにコールしてもらえれば最高ですね。しかし、ここでHellmuthにとって想定外(もちろんプロなので想定はしていますが、起こってほしくないことの意)のことが起こります。

リレイズ155K。

は?いやいやwwまさかwwwと思ったでしょうね。

とはいえ、もちろんこれにレイズを返してコールされるハンドはほとんど負けてますからジャストコールに留めます。理性的ですね。当たり前ですが。

hellmuthがコールしたとほぼ同時くらいに、LEVYからQueenTenという言葉が聞こえた瞬間に、お約束のエンターテイメント開幕という流れです。

フロップでQTコール?とんでもないフィッシュだなFU○Kくらいのことを言ってるんでしょう

ただ、彼はこうやってキレることでティルトを鎮めているらしいです。

独特ですがw

この面白おじさんのことは心にとめなくてもいいですが、有名プロでも普通にキレるんだということを知っておいてほしいです。

Hellmuthに限らず、今の有名プロだって普通にティルトしてました。そういう時期を経て彼らは強くなったんです。

なのでキレてもいいので、いやむしろキレたほうがいいのかなHellmuth的にはw

とにかくプレイを続けることと、学び続けることが大事だと思います。

メンタルはプレイが上手くなれば追いついてくるはずです。

「ティルトしたらいったんプレイを辞めよう。テーブルは逃げない。」

のような格言もありますが、個人的には最初の内はティルトしていっていいと思います。

学ぶための環境は揃っています。

あとはあなたのやる気だけ!なんて雑なセミナーみたいにして〆ます

結局、前置きしか喋ってないwww

次回はもう少し具体的に学習法でも書きます


P.S. 実際にキレながらポーカーしてみました。ティルトしました。


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