見出し画像

バンクロールマネジメント

こんにちは、Hinanoです。
今回はハンドレビューではなく、海外の記事を読んで参考になるな、と思ったバンクロールについての記事を和訳してみたいと思います!
私がプレイしているKKPokerではFLASHというハンドをフォールドするとすぐに次のハンドが来るゲームモードが流行っていますが、こなせるハンド数の多さも相まってお互いのスタックが大きくなり、バットビート等に遭ってしまった時にバンクロールにヒビが入った、という人も少なくないと思います(私もそのうちの一人です笑)。
ポーカーをする人にとって最も恐ろしいのは自分のプレイ資金が底をついてしまうことだと思います。この記事から、そういった事態を防ぐ術を事前に身に着けておきましょう!
正確に訳せているかは少し自信がない箇所もありますので、誤っている箇所があれば教えてほしいです!笑
なお、原文は以下になります。
https://insiderpoker.com/#/bankroll-management/


BANKROLL MANAGEMENT

ポーカーにおけるバンクロール管理は、プロのポーカープレイヤーとして成功するための最も重要な要素のうちの一つである。破産せずにステークスを上げたいのであれば、適切なバンクロール管理が必要になるだろう。LLinusLLove(有名なポーカーのプロ)でさえ、プレイを始めたての頃はバンクロール管理とティルトについての問題を抱えていたが、彼はそれを克服して今の地位にたどり着いたのだ。誰もが間違ったバンクロール管理によって痛い目を見ており、本記事を読んでいる多くの人も自分にも関係がある、と内心思っているだろう。私たちを含め、ほとんどの人は最初はうまくいかないものだ。ポーカープロになることに魅力を感じている多くの人々は、他の収入源を持っており、彼らにとってのバンクロールに影響を与えるリスクがある選択をすることを問題ない、と考えている。なぜなら収入源からバンクロールを補填できるからである。これはある程度は嘘ではないが、心理的にそのリスクによってあなたは行動を制限されうるだろう。多くのお金を失うことは精神的に対処することが困難であり、結果としてあなたはティルト状態に陥ることになる。仮にこれを読んでいるあなたがそういったことと無関係である、と思っているならばそのこと自体が幸運である。私たちの経験上、多くの人々が以下のような問題を抱えている。

バンクロール管理とはポーカーをプレイするにあたっての自分の資金を管理することを指します。運に左右される面があるので、ポーカーはプレイするレートに対して一定の資金を用意する必要があると言えます。以降でその具体的なところを掘り下げていきます。
これは余談ですが、KKPokerにもLLinusLLoveというアカウントが存在しており、ヘッズアップで何度か対戦することがあったのですが一度も勝てた記憶がありません。最近は見掛けることはないのですが、本物だったのかも?笑

1. バンクロールに大きな影響を与えるような大金を失うことがあなたをティルト状態に陥れ、悪いプレイを誘発する。

2. あなたはお金を取り戻す必要があると感じ、そのためにより高い賭け金を賭けて上のステークスに身を置き、厳しい状況でゲームをプレイするかもしれない。

3. あなたはリラックスしてプレイできるステークスからかけ離れたステークスでポーカーをすることになり、その結果過剰にタイトかつニット(強いハンドでのみ参加するプレイスタイルのこと)なプレイをする可能性がある。

4. 上記の結果として負けてしまうと、ポーカーをあきらめたり、ポーカーから長期にわたって離れるなどすることになり、それは最終的な成功を先延ばすことにつながる。

ポーカーは長期的なゲームであり、真の勝率を知るためには何十万ハンドもプレイしなければならない。ポーカープロはそのキャリアの中で何百万ものハンドをプレイする。仮にバンクロールが10バイインしかない場合、破滅のリスクが高すぎて短期的なギャンブルになってしまうだろう。他者と差をつけるようなポーカーをすることはギャンブルではない。適切なバンクロール管理をあなたができれば、あなたがポーカーで他者と差を生み出すことは保証されるだろう。

1番から4番まで、どれも経験したことがない人はいないと思います!笑
私は日常生活で腹を立てるようなことはほとんどありませんが、例えば薄いアウツを引かれた直後などは怒る、とまではいきませんが明らかに気持ちが動揺してしまうのを感じます。
ここでようやく10バイインでは少なすぎる、と具体的な数値が出てきましたね。ここでいうバイインとは一度にテーブルに座った際に持ち込む金額のことで、BBの100倍が標準的だと言われています。

もしあなたが自分のティルトを管理でき、バンクロールを補充する手段があるならば、多少のリスクを冒しても構わないだろう。例えば、プロではないプレイヤーでも、以下のようなバンクロール管理計画を簡単に立てることができる。

1. バンクロールが1000ドルになったところで20バイインである50NLを始める。

2. 仮にあなたが50NLで5バイインである250ドルを失った場合は、750ドルを持って25NLにレートを下げる。そこでは750ドルは30バイインの価値を持つ。

もしあなたが1000ドルを失うことに抵抗がなければ、50NLを$500を失うまでプレイして、残りの$500で$25NLにレートを下げれば、再び20バイインを持っている状態に戻ることができる。あなたがポーカーを学習しつつフルタイムで働き、そのバンクロールを補填することができる場合は、これは間違っていない。しかし、もし$1,000を失いティルト状態に陥るのならばより低いステークスでプレイするべきで、自分に正直になることが重要だ。5NLや10NLをプレイすれば、ティルトに陥る可能性はずっと低くなる。また、あなたがプロのプレイヤーである場合や、ステークスを上げる際にはバンクロールにもっと余裕を持つ必要がある。プロポーカープレイヤーならば約100バイインを持っている必要があるだろう。
バンクロールとポーカーで稼げるお金には直接的な相関関係がある。また、必要な金額は勝率にも相関している。破滅のリスクが5%未満の場合(言い換えると、5%未満の確率では破産しうる)に必要な最低バンクロールを確認するには、以下のサイト(https://www.primedope.com/poker-variance-calculator/ )を使うのが良いだろう。

御存知の方も多いかと思いますが一応補足しておきます。ポーカーでいうNLとはノーリミット(No Limit)の略であり、また前の数字はそこでのBBの額を指します。ポーカーではドル表記が標準的に用いられており、例えば50NLはBBが50セント(=0.5ドル)のノーリミットホールデムのことを言います。
記事のこの部分を読むと、ポーカーをプレイする際には少なくとも20バイインを用意するのが良い、ということが分かります。

例えば、上記サイトの計算機によると、勝率が5bb/100の場合、破産のリスクを5%以下に抑えるためには100BB×30バイインが必要になる。しかし、勝率が1bb/100の場合は150バイインが必要になる。もちろん、5%以下の破滅のリスクは0%ではないので、ポーカーの収入で生活していく必要があるプロのポーカープレイヤーであれば、このサイトが言っているよりも多くのバイインが必要になる。破産のリスクを大きく下げるために賭け金を下げることを厭わないのであれば、30バイインは勝ち組プレイヤーにとっては妥当な金額であるだろうが、50~75バイインの方がはるかに適切だ。しかし、マイクロからステークスを上げようとしているのであれば、こまめにしていくべきである。25NLで50バイインや30バイインといったバンクロールを築くことを目指してはいけない。するべきことは、50NLで2、3バイインのを増やし、より速くステークスを上げようと試みることだ。例えば、25NLで20バイインを持っている場合、その後25バイインに到達し、50NLでも勝てると感じたならば、少なくとも2バイイン分をもって50NLに挑戦してみよう。仮に負けたとしても21バイインを携えて25NLに戻ることが出来る。場合によってはあなたは良い結果を残し、その時にはあなたは本格的にステークスを上げることが出来るだろう。しかし、25NLまでステークスを下げなければならない場合は必ずあり、前もってその準備をしておくべきである。そうでなければ破産の確率はずっと高くなることになるであろう。マイクロレートにおいてこまめにステークスを上げることを推奨する理由は、単にバンクロールの補填が容易になるからではなく、レーキが非常に高いので、できるだけ早くマイクロレートを卒業する必要があるからである。

さらに具体的な数字が出てきましたね。50~75バイインが適切だ、とありますがこれには驚きですね!(私は実践できていません笑)また、なるべく上のステークスに挑戦するべき、という考えがバンクロール管理の記事にあるとは思いませんでした。どんなオンラインポーカーサイトやカジノにおいてもレーキ(ポットを取るごとに胴元が受け取るチップのこと)は存在しており、レートが高くなるにつれてそのレーキ率は下がる傾向にあるので、この考えにも一理あると思います。それでも人によってバンクロールや実力に応じた適切なレートが存在すると思っているので度を超えた上のレートに挑戦することはオススメしません!笑

あなたがプロであるならば、ポーカーのバンクロールと個人で使うお金は分けた方が良い。ポーカーのバンクロールはリターンを生み出す資本と言えるだろう。資金が失われる下振れに耐えられるような巨額のバンクロールを持っている場合は、毎週一定の金額を引き出すことが出来る。また、一定額以上のバイインを得た場合にのみ引き出す、という手法を取ることもできる。どのように資金を引き出すかは、すべてあなた個人に委ねられている。しかし最も重要なのは、冒頭の2つは別のものであるということだ。もちろん、緊急時には医療処置などのためにポーカーのバンクロールを切り崩さなければならないこともあるかもしれないが、そのような話はしていない(ポーカーのバンクロールを使って救命処置を受けるための緊急医療処置を受けることは期待値プラスの行為だ。なぜなら当然ながらあなたが死んでしまえばポーカーは出来なくなってしまうからだ!) ギャンブルに代表されるような悪い習慣を持っている場合は、バンクロールと個人で使うお金を別にして考えることはさらに重要になる。ギャンブルをしたいのであれば個人として使える分で楽しむべきで、バンクロールから拠出すべきではない。
個人的な見解としては、あなたが勝ち組ポーカープレイヤーであり、ポーカーを通じて利益を得ており、その利益の一部を週末に友人とルーレットをプレイするような期待値マイナスの行動に使いたい、ということは、全く問題ないと考えている。ただしバンクロール全体に影響を与えなければ、という注釈は付く。あなたの個人として使えるお金は、あなたが幸せになるものに使うのが良いだろう。その上で、ポーカーをプレイして得られる「給料」の一定割合以上を娯楽に使わないように予算を組むことをお勧めする。
ライブでポーカーをプレイする場合は、必ず支出を記録しておくべきだ。中にはマッサージ師を雇ってテーブルでマッサージをしてもらう人もいるが、そのマッサージ師に対して自分の期待勝率と同じかそれ以上の金額を払っている場合もありうる。参加費300ドルのトーナメントで40ドルのマッサージ師を雇い、30ドルの食事を購入し、5ドルの飲み物を飲んでいるような人になるべきではない。これはポーカーで負け組になる早道であり、これらのことはレクリエーショナルプレイヤーの経験をより楽しくさせてくれますが、零細プロとしては贅沢を見送る必要がある。Junglemanのように金持ちになれば、高いステークスをプレイし、マッサージをする余裕も出てくるだろう。贅沢を控えるといえば、カジノに行く前に家で食事をし、できればスナックを持っていくようにしよう。飲み物は無料の水だけを飲み、コーヒーを飲むことが許されている場合は、家から水筒で持ってくるようにしましょう。地元の低レートのゲームで利益を使って飲み食いしていたら儲けは出ない。

これで本文の和訳は終わりです。最後の箇所はバンクロール、というよりもポーカーで利益を出すための心構え、といった点がメインテーマでしたね。私はライブでポーカーをしたことはないのですが、マッサージをプレイする時にしてもらうことが普及していることにはびっくりしました、贅沢すぎる。笑
文中に出てくるJunglemanというのは有名なポーカープロの方の名前ですね。これは本名ではなくオンライン上の名前ですが、彼がマッサージを受けながらポーカーをしている動画が見つかったのでおまけ程度ですが載せておきます!


最後に

今回は記事の和訳に挑戦してみましたがいかがだったでしょうか!
そろそろ記事のネタも尽き気味なので読んでみたいテーマを随時募集しています。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?