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"FL 2-7Triple Draw"のルール

大人気種目になりつつある「FL 2-7 Triple Draw」のルールを分かりやすさ重視で説明していきます。

NLHのルールがわかっている方なら、違いを考えつつ、すぐに理解できるはずです。


◇FL 2-7 Triple Drawとは

▫どんなポーカーなのか

プレーヤーにそれぞれ5枚のカードが配られ、チェンジラウンド(カードの交換)とベットラウンドを経て、役の強さで勝敗を決めるポーカーです。

▫「FL 2-7Triple Draw」の意味

「FL」はFix Limitの頭文字で、ベット出来る額が決まっているという意味です。
広く親しみのある「NLH」の「NL」(No Limit)の逆と考えると分かりやすいです。
スモールベットとして決められている額がベット出来るタイミングとビッグベットとして決められている額がベット出来るタイミングがそれぞれあります。

「2-7」はこのゲームでのナッツハンド「23457」を表しています。
役の強さは後述しますので、今はふーんそうなんだと思っていれば大丈夫です。

「Triple Draw」は3回交換ができるということを表しています。

◇役の強さ

簡単に言うとNLHでの役の強さと逆になります。

つまり、フラッシュよりストレートの方が強く、 ツーペアよりワンペアの方が強く、ワンペアよりもハイカードの方が強いということになります。

※唯一、「A2345」だけはストレートになりません。

同じ役同士だった場合も同様で、NLHで弱いとされている方が強くなります

QハイよりもJハイの方が強く、5のワンペアよりも3のワンペアの方が強くなります。

NLHで弱い方から数字を並べていきます。
「2,3,4,5、…」次に6を並べてしまうと2~6のストレートになってしまうので一つ飛ばして7を並べます。

よって、このゲームでのナッツハンドは「23457」ということになります。

『役の呼び方』

交換をすることでペア・ストレート・フラッシュになってしまうことはありますが、ペアになっていない(NLHでいうところの)ハイカードの役を作ることを目指していきます。

ストレートでもフラッシュでもない5枚の異なる数字が集まった場合、一番大きな数字があり、他の4枚はそのカードより下の数ということになるので、「○ロー」と呼びます。

今後、「〇ロー」という呼び方で統一していきます。

▫「〇ロー」が一緒の場合

”持っている5枚のカードで一番大きな数字が相手と同じ”ということはよく起こります。
その場合は、2番目に大きい数字を比べ、その数が小さい方が勝ちます。
2番目に大きな数字も同じの場合は、3番目、4番目、5番目と順番に比べていきます。
5枚全てが同じだった場合は引き分けでポットを半分で分け合います。

◇ゲームの流れ

大きく分けて9つの段階があります。
《pre draw》でカードが配られたら《bet round》があり、以降は《change round》と《bet round》が3回ずつあります。
最後の《show down》も含めて9つの段階を経て、一つの勝負が終わるということになります。

今回は100/200、200/400、5bet capというルールで説明をしていきます。

➊《pre draw》

ブラインド(SBとBB)を支払うことはNLHと同じです。
また、アンティはないことがほとんどです。

プレーヤー全員に5枚のカードが配られます。

➋《bet round》

UTGからアクションをします。
取れる選択肢は、fold・call(200)・2bet(400)のどれかです。

今回は、UTGが2betをして、BBがcallをしたSRPを例にします。

[補足]
自身より前のプレーヤーが2bet(400)を選択していた場合、取れる選択肢は、fold・call(400)・3bet(600)のどれかになります。

[補足]
このラウンドでの最大ベット額は、5bet(1000)になっています。5betになった際には、次のプレーヤーはfold・call(1000)のどちらかを選択することになります。

➌《1st change round》

OOP側のプレーヤーから順番に交換するカードの枚数を宣言し、チェンジを行います。

交換をしない場合は、「stand pat」と発声し交換しない旨をディーラーに伝えます。

[補足]
交換をしない意思表示の「stand pat」は他にも伝え方があります。
「pat(パット)」の発声だけでも伝わりますし、「変えません」と伝えても大丈夫です。
また、手をパーにして卓の上で横に振る動作でも”交換をしない”という意思は伝わります。

初めは、大きく間違うことのない「pat(パット)」の発声をおすすめします。

➍《bet round》

OOP側にいるプレーヤーからアクションとなります。

check・betのどちらかを選択することになります。
この時のベット額はスモールベットの200です。

bet(200)に2betする際は、400になります。

ここでの最大ベット額は5bet(1000)になります。

➎《2nd change round》

《1st change round》と同様に、OOP側のプレーヤーから順番に交換するカードの枚数を宣言し、チェンジを行います。

交換をしない場合は、「stand pat」と発声し交換しない旨をディーラーに伝えます。

➏《bet round》

OOP側にいるプレーヤーからアクションとなります。

check・betのどちらかを選択することになります。
この時のベット額はビッグベットの400です。

bet(400)に2betする際は、800になります。

ここでの最大ベット額は5bet(2000)になります。

➐《3rd change round》

《1st change round》・《2nd change round》と同様に、OOP側のプレーヤーから順番に交換するカードの枚数を宣言し、チェンジを行います。

交換をしない場合は、「stand pat」と発声し交換しない旨をディーラーに伝えます。

➑bet round

OOP側にいるプレーヤーからアクションとなります。

check・betのどちらかを選択することになります。
この時のベット額はビッグベットの400です。

bet(400)に2betする際は、800になります。

ここでの最大ベット額は5bet(2000)になります。

➒show down

NLHと同じで、直前の《bet round》で最後にアグレッシブなプレーをした人からショーダウンとなります。

直前の《bet round》がcheckで回った場合は、OOP側からショーダウンをします。

最終的に、強い役を持っている人がポットを獲得します。

▫例にあげたゲームのまとめ

UTGが《2nd change round》でNo.1の役を作り、最後までベットをしてバリューが取れたというゲームでした。

UTG目線でのこのゲーム

◇よくある疑問

◇そこそこ強そうなローが完成したけどどのくらい強いかわからない…

7ローが完成していればNo.1~No.4
8ローが完成していればNo.5~No.18
9ローが完成していればNo.19~No.52
となっています。

一覧ははこちら☟

◇今がスモールベットなのかビッグベットなのか分からない…

1回目の交換の後はスモールベットで、2回目と3回目の交換の後はビッグベットというルールです。

しかし、それを覚えていなくても卓上のバーンカードを見れば一目瞭然です。

バーンカードが1枚   →スモールベット
バーンカードが2枚以上 →ビッグベット

という覚え方をしていれば、どっちの額をベット出来るか迷ったときにもすぐに分かります。

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