"2-7TD"のメモ！#３(4432x)

・シチュエーション

デイリートナメ(Turbo)の中盤
６人テーブル

・ハンド

・アクション

《プリドロー》
UTG    raise
BB      call

《1st チェンジラウンド》
BB      2枚（4432x → 88432）
UTG   2枚

《ベットラウンド》
BB      check
UTG    bet
BB      call

《2nd チェンジラウンド》
BB      1枚（88432→86432）
BTN    1枚

《ベットラウンド》
BB      bet
UTG    2bet
BB      call

《3rd チェンジラウンド》
BB      0枚
BTN   0枚

《ベットラウンド》
BB       check
UTG     bet
BB       call

⑴UTGオープンに対してのBB"4432x"
⑵お互い２枚チェンジで”88432”に進化したハンドの使い方
⑶お互い２枚チェンジでの”88432”は相手のbetにraise(2bet)を返すか
⑷お互い１枚チェンジ後に完成したアウポジ”86432”
⑸先打ちしたbetにレイズが返ってきた場合のアクション検討
⑹最終bet roundでのアクション

⑴UTGオープンに対してのBB"4432x"

UTGからのオープンだったため、callでの参加を選択しました。
UTGは狭いレンジで入ってきていることを念頭に置き、”4432x”がUTGを大きく上回っている良いハンドと思わないことが最大の理由です。
オープンがBTNやSBの場合はレンジの広さやポジションの優位性から3betで参加することも検討していると思います。

⑵お互い２枚チェンジで”88432”に進化したハンドの使い方

「強め８ロードロー」のため先打ちは選択しませんでした。
UTGの２枚チェンジを７ローが作れるハンドと見積もると、次に変えない８を自分が持っている点で圧倒的に有利ということはないと思いました。
もし７７を持ってきて”77432”になった場合は７と４のブロッカーを考慮してのbetも選択肢に入れるかもしれません。
同じチェンジ枚数で進展したという理由でアウポジから８ロードローを先にbetはしなくてよいと考えました。

⑶お互い２枚チェンジでの”88432”は相手のbetにraise(2bet)を返すか

上の項目と同じ理由でraise(2bet)はしなくてよいと考えました。
２枚チェンジ後にbetしてきているため、相手はハンドが進展している可能性が高いように思えます。
７ローを目指せるハンドで開始し、２枚チェンジして進展もしているハンドを想像します。
"8732x"や”8752x”などには勝っていますが、”7432x”・”7532x”・”7632x”などの７ローを目指せる形のままで進展したハンドには負けています。
自分が２枚抑えている”８”を持ってきたよりも、”７”～”２”(厳密には６∼３)を持ってきた可能性のほうが高いと考え、raiseは返しませんでした。

⑷お互い１枚チェンジ後に完成したアウポジ”86432”

相手の１枚チェンジで８ロー以上の役が完成していることの方が少ないため、"86432"完成でbetをしました。
どんなに良形の待ちであっても交換をしている相手に対して、86ローは勝っている確率の方が高いと考え、相手の最後の交換をノーリスクでさせないためにbetを選択しました。

⑸先打ちしたbetにレイズが返ってきた場合のアクション検討

3betは選びませんでした。
相手のraiseのバリューはもちろん役の完成であり、７ロー完成のすべてと８ローの強いところでもraiseしていると考えました。ここまでプレーを振り返ると７ロー完成の可能性も十分にあり、リスクを最小限にしようと考えました。

交換をさせられればフェイバリットになれるため、９ローやＴローがラストアグレッサーになるためのraiseをしている可能性もなくはないです。
しかし、相手目線では「完成したから先に打った」という風に見えるはずなのにレイズして来ているため、強い役が完成したバリューの可能性が高いと考えました。
さらに、UTGからのオープンなどから良形であることは間違いなさそうなため、callして引きに行くという選択肢もある中でのraiseだったためさらに警戒心を高めてcallを選択しました。

⑹最終bet roundでのアクション

最終ラウンドでショーダウンバリューしか持たないハンド（87ローや9ロー）に対してチェックで回すのが嫌で、最後にもう一度先打ちするか考えました。
コール、パット、ベットの違和感ある動きは、簡単にショーダウンさせないためにごく稀にやっていますが、今回は行いませんでした。
今までのアクションを振り返ると"86432"はブラフにしか勝っていないように思えるため、チェックコール体勢で行くことに決めました。

・結果

UTGは75432のNo.1をショーダウンし、ポットはUTGが獲得しました。