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シティBest4 パルキア入りビーダル型パオジアン


はじめに

みなさん、こんにちは。めったぁと申します。

2年前までは北海道でプレイしていましたが就職とともに上京、現在は秋葉原とか自主大会に出没するごく普通のポケカプレイヤーです。
今年で社会人2年目で、日々社会の現実を噛みしめております。大学生のころは毎日浴びるようにポケカをしていたのですが、時間的にも体力的にも厳しく、平日は1日ジムバトルに出れれば良い方なんて生活になってしまいました。
そこで、昨シーズン中盤から友人にお願いしていわゆる「調整窓」に参加させてもらうことでジムバトルに出れずともメンバーとの議論を通じて環境の理解を深める という方向にシフトしました。

こうして社会人生活を送ったり、ポケカの議論をしていたりすると「要点をまとめつつ相手に自分の思考が伝わるような文章」を書くことの難しさに直面しております。


そんな中、10/7のシティリーグKCCにて「パルキア入りビーダル型パオジアン」を使用し、Best4という結果を納めることができたので言語化の練習も兼ねてnoteを書いてみました。
そのため先に記載しておきますが、本noteを読んでいて「ここどういうこと?」と思われた方は遠慮せずDMください。また、質問や加筆の要望等も大歓迎です。

1,環境予想-パルキア入りパオジアンに至るまで

正直、本noteを読んでいる方は日頃からメタゲームの情報を追っていると思いますのでパオジアンを持ち込んだ論拠となる部分だけをざっくりと記載します。

まず、大会直前であるシティリーグ初週の結果は以下の通りです。

ポケカブックより引用
ポケカ飯より引用

ここから

  • 悪リザードンは多い

  • ギラティナが次いで多く、悪リザードンに有利なためトナメ勝率高い

  • サーナイトはシェアは高いものの上位率は低い(best8-16に多い)

  • パオジアンはシェアに対してトナメ勝率が高い

  • ロストバレット(カイリュー等)はほぼ完全にメタゲームから外れている

ということが分かります。
その上で

  • 目標は「トナメに残ること」ではなく「優勝すること」

  • ある程度の柔軟性があるか

  • 上位デッキへの対策が構築のレベルできているか(相手を止めるか、相手に止められない理不尽ムーブを内蔵しているか)

を満たしているデッキとしてギラティナ、パオジアンに絞りました。
ギラティナはヤミラミプランが通せないこと、パオジアンは雪道やハンド干渉で想定通りの動きができないことが主なデメリットとして考えていましたが、雪道を貼ってくる対面が多くないことや理不尽ムーブのその他対面の総合的な勝率を鑑み、パオジアンを選択しました。

2,パオジアンの強み弱み

前述の通りメタゲーム的視点からパオジアンを選択したのですが、当のパオジアンはいわゆるテンプレがなく様々な型が存在します。
パルキア入りになった経緯を説明するうえでも重要な部分になるためここでは型ごとの強み弱みを記載していこうと思います。

ビーダル型

Xの海より引用
どなたかありがとうございます。

従来のアルセやパルキアを抜いたいわゆる「純正」パオジアンデッキ

強み

  • パオジアンが盤面に1体だけで回せる(状況に応じて相手にサイド1を強要できる)

  • コロンが2枚採用の為、キャンコロ手裏剣の再現度が高い

  • ポケストップ4枚やビーダル2-2のため雪道やハンド干渉耐性が高い

弱み

  • 序盤のポケストップがそれなりに博打

  • 序盤はセグレイブを立てることに全力を注ぐため2Tから動くためにはある程度手札が揃っている必要がある

  • ロストにセグレイブを集中して狙われると終盤苦しくなりがち

  • パオジアンがHP220のため相手の打点要求値が若干低め

  • ミラーガチでおもんない


パルキア型(ボスの指令採用)

powersの大会結果より引用
写っているのは身内のchampion nomura君です

パルキアを採用したことにより、全体的な安定感を確保したデッキタイプ

強み

  • スターポータルをセグレイブが立たない際の保険として運用できる

  • パルキアで戦うことでゲームテンポを損ないすぎずに戦える上、エネを盤面に貯めながら戦える

  • ビーチコートの採用により、パオジアン2体で特性を使いやすい

  • ボス採用の為、ネオラントから直接要求を揃えられる

弱み

  • キャンコロ手裏剣の再現度が低い

  • 盤面にサイド2が複数体出るため、相手に2-2-2のサイドプランを組まれやすい

  • 山札からエネルギーを抜ききった後のドローが貧弱(1-1のビーダルやゲッコウガに依存しがち)


ロトム、ネオラント封印石型

これもXの海から拝借しました
勝手にnoteに使ってすいません

序盤の安定感に重きを置いたタイプ

強み

  • ロトムやネオラントでのサポートの再現性が非常に高い

  • 雪道ケアで封印石温存できる

  • カイの5-6枚目としてペパーを強く使える

弱み

  • パオジアンの型の中で最も2-2-2がしやすい

  • ペパーを2Tに打つところから始まると結局封印石切らされる

  • 封印石ない状態で雪道+ハンド干渉されるとかなりしんどい

  • ボールが他と比べて若干薄く、序中盤のポケストップの当たりが少ない


ここから、前述の通り母数が多いリザードンに強く出るために「相手に2-2-2進行されない、できないように盤面を作れる」という点や「キャンコロ手裏剣が決まりやすい」という点を重視し、ビーダル型を選択しました。
そうしてPTCGLやジムバトル等で調整していると一つの問題が出てきました。
※今回ジラーチや丘などにあまり左右されないデッキであることや、リザードンやギラティナ対面を中心に練習したかったためPTCGLで練習しましたが、デッキによってはかなりプレイングが変わってくるのであまりおすすめしません。

3,パルキアの採用理由

そうしてビーダル型で練習をしてある程度の練度が伴ってきたところ、1つの問題が出てきました。
それは「案外ズルズルとテンポ取られて負けがち」ということです。
序盤に手札が揃わないとそもそも殴りだすことも叶わず、そのままサイド差がついていく…なんてことがよくありました。
更にその中でもいくつか負けパターンがあるので分けると

  • そもそも初手にボールがなくセビエが並ばない

  • セグレイブを立てられないままハンド干渉を連打されてサイドを稼がれる

  • 延々とセグレイブを狙われ、最終的に0になる(特にロスト)

  • 最後のハンド干渉の返しに要求値が足りない

となります。
後ろ2つは序盤ではありませんが、ハンド干渉でひとたび止まってしまうと復帰が難しくズルズル負けるという最終的なゴールは同じになります。
これらを解決するために取れる手段は大きく2つ

  1. セグレイブを立てやすいように構築を変える(アメやセグレイブを増やす)

  2. セグレイブに依存しすぎないプレイングや構築にする

このうち1はデッキの強みであるビーダルやキャンコロを削ることになり、本末転倒になってしまいます。
そのため必然的に2になるわけですが、今回は特にリザードンやギラティナを重く見ているためエネ加速できるカードでありながらその対面でサブアタッカーとしての役割も果たせるパルキアを採用することにしました。

あと本当におまけ程度ではありますがミラーでよくある先2手裏剣でGG!みたいなこともセビエの代わりにパルキアを出しておくことで回避できます。
じゃあそれだけで勝てるのかと言われると大変苦しいところですが。

4,デッキリスト

というわけで実際に使用したリストは以下になります。

デッキ編集したい方はこちらから

母体となるビーダル型のリストは下記のnoteからほぼパクったので、細かい採用理由は今回は割愛させていただきます。(シンプルで分かりやすいので普通におすすめです)
【ポケポケCS3位】パオジアンexデッキ解説|ゆっかー (note.com)

ポケギアorナンジャモ2枚目+ポケストップ4枚目→パルキア1-1
今回のパルキアの役割は「序盤にサポ引けなくても勝てるようにすること」のため、序盤では博打的要素の強い2枚を抜きました。
その反面、当たり前ではありますがサポとポケストップが少ないため山札を掘り切る速度が遅くなっています。ですが、そもそも山札の質を確保せずとも盤面での勝ちを目指しているのでそこは割り切ることにしました。

5,パルキアの使い方

パルキアを採用したことで盤面での勝ちが目指せるようになったわけですが、それでもメインプランはビーダル型のままの方が良い なんてこともしばしばありそこが難しいという話を見かけたので個人的な意見を書いていこうと思います。
確かにテキトーに出してたらサイド2献上することになりますからね。

基本的にパルキアは出さず、ビーダル型のプレイができるのであればそれが最善であることが多いので出さずに従来と同じプレイングを目指します。
しかし、パルキアを積極的に出していった方が良いパターンがいくつかあるので紹介します。


1.「リザードン対面」と「先攻を取れたロスト対面」


特にリザードンはどの型であっても序盤は打点不足であることが多いため、パルキアが先殴りすることで2-2交換を強いることができ、テンポロスを防ぐことができます。
ロスト対面においてもほぼ先攻に限りますが、出しておくことでセグレイブが立たなくても序盤からサイドを進めることができ、テンポを取りやすくなります。

パルキアを出した方がいい例1
ここまで揃ってることはなくともこんな感じの手札は割とよくある

パルキアはあくまでもセグレイブが立たない際の保険として運用できる点を評価していますが、同時に「序盤はパルキアで戦えるためセグレイブを最優先に立てず、スイッチャーでサイドを取ることを優先する」といった戦術を取れるようになった点も非常に高く評価しています。
これにより、相手はパルキアを無視できないため前述の「セグレイブを立てられないままハンド干渉を連打されてサイドを稼がれる」「延々とセグレイブを狙われ、最終的に0になる」といったパターンになる確率が少なくなります。


2.ゲーム中~終盤、残りサイド3以下に突入する場面


これはサーナイト対面でよくあるのですが、相手が正面のポケモンを倒しながらナンジャモ打ってくるのでその際に保険として置けると次の要求値を減らすことができます。
更にサーナイトだとサナexでセグレイブを狙ってくるパターンがありますが、この際にエンブレイス3回だとHPが250とパルキア圏内になるため相手視点ではとても嫌なポケモンになります。

割とよくある盤面1
ボスを打つにしてもパルキアがいる以上次ターンも殴れることが確定しているため、相手視点だとナンジャモ打ちながらパオジアンを倒す択になりやすい
割とよくある盤面その2
盤面1の返しで、スーエネ回収+スターポータルでエネがついたパターン

更に画像の2にまで発展させながら残りサイド2以下にすれば目標としていた「盤面で勝つ」を実現することができるため、前述の「最後のハンド干渉の返しに要求値が足りない」に対しての解答となります。


6,パルキアを使う弱み

ここまでパルキアの強さの部分にフォーカスして書いてきましたが、弱みも結構しっかりあります。

  • ベンチがかなり狭い特にビーダルの2体目を置くことが難しい

  • 純正のビーダル型に比べてサイド2-2-2進行されやすい

  • パルキアを使わない試合展開だと手札にかさばる

  • 雷弱点のため盤面でのライコウケアができない

  • 雪道耐性が落ちる

  • 1/10で逃げエネ2でスタートしてしまう

特にベンチ枠問題はかなり頭を悩ませる部分で、ビーダルを置くのかパルキアを置くのかで終盤の詰め方がかなり変わってくるので何とも言い難いです。
また、ライコウケアに関してはパオジアンがベンチを埋めなければライコウでパオジアンを突破できないためミライドンで戦うことを強要できるのですが、パルキアだとそれができずライコウに殴られてサイドが進んでしまいます。
以上のように、パルキアを出すのにはそれなりにリスクを伴うため一概にパルキア入りが板!とは言えません。僕もほぼ博打みたいな感覚でしたし。

7,まとめ

最初にも書いた通り、情報を相手に伝える練習の一環として書いたので内容だけでなく文章そのものの感想もお待ちしております。
この後はシティリーグのレポなど好き勝手書こうと思いますので、一旦締めさせていただきます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

8,シティリーグレポ

1.アルセマスカーニャ 後〇
今シーズン初戦だというのにじゃんけんは負け、初手はまさかのアメ3ハイボ2エネ
ゲッコウガスタートなのが幸いだが、おそらく種を置くためにアメを切らざるを得ない展開になると予想、そこでナンジャモ喰らって帰ってこれなくてGGまで見える…
と思っていたら相手がアルセスタートでボウルタウンを出してきたため無事生還。
結局アメを切って種は置いたものの相手の動きが鈍く先2でハンド干渉もされず殴られもしなかったので手裏剣が通ってベンチ壊滅、その後アルセとマスカーニャ倒して勝ち

2.アルセマスカーニャ 先〇
まさかの連戦。
対戦前に初戦の相手を聞かれ答えた際、微妙な顔をされたのでなんだこの人と思っていたらベンチのニャオハと目が合いすべてを察する。
初手にセビエ、パルキアともに置けず苦しい展開から始まったものの、相手も手張りできずエンド。
その後、カイやらなんやらで先に盤面が完成したためそのままキャンコロ手手裏剣とアルセ2体を倒して勝ち

3.サーナイト 後〇
このあたりから上位卓全体のピリつきが増してくる。
盤面はすぐ完成したものの、盤面的に手裏剣を打ってもサイド1しか取れないし、かといってサナexを取れるハンドでもなかったた正面を倒してもリバーサル起動からテンポを取られるため殴らずに2ターンエンドする。
そんなこんなしていたら時間切れになり、最後の自分の番でサイドをギリギリ取り切って勝ち
ここは時間切れになるのもよくないし、終盤焦ったせいで自分が勝てない状況にもなり得たので猛省。

4.ルギア 後〇
3回戦の件もあり、かなり精神的に余裕がないままスタート
セビエスタートでエネがなかったためベンチに下げられ、手札も良くなかったのでパルキア、パオジアンを展開してエンド
先2からしっかり殴られセビエを倒されるも、返しでカイとボールを引いたのでセビエを展開しながらパルキアで殴る
その返しにボスでパオジアンを取られ実質サイド3-6から始まったものの、パルキアが偉く1T貰うことができたため、サイド2-2-2で取り切れて勝ち

5.ロストカイリュー 先×
4連勝し、負けても概ね問題ないんじゃねと調子にのり強気な択を取ったところなーんも引かず負け
終盤WCSにかぶれて山の中身を確認してメモとかしてました。

滝行とか言ってたので結果出るまで内心ひやひやでした

勢いに任せた大口を叩くのはやめましょう


オポにも助けられ4位通過

トナメ
1.サーナイト 後〇
あまり芳しくない立ち上がりからスタート
その一方で相手は80点くらいの盤面を作って殴ってきましたが、キャンコロ手裏剣を打った返しでミュウ前エンドになったためそのまま先後ひっくり返って勝ち

2.ロストギラティナ 先×
勝てばシーズン1としては概ね満足できるなぁと思いながら、もう一方の対面を見るとミュウvsリザ。
順当にいけばリザが勝つため、パオvsリザはパオ有利なためここを天王山とし、気合を入れて初手を確認。

これが世の常

相手がギラティナなことは分かっていたため、デッキトップに全てを託すことに。小学生のころ見た切札勝負ばりの魂のワンドロー

喜びのあまり脳内にパルキアの鳴き声が響き渡ります。

が、流石に幸運はここまで。
この後、なんとか苦しいながらもテンポを取り返せそうになりましたが、ナンジャモで何も引けず負け。

全体的に序盤が苦しいものの、何とか命を繋いだゲームが多かったです。
ぶん回して最強!ってしたかったんだけどなぁ…

というわけでレポもここまでとなります。
Best4ということでJCSやWCSに行くための最低限は達成した といった感じなのでこのまま慢心せず精進していこうと思います。

ここまで以上ありがとうございました。


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