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行燈怪談劇への挑戦

こんにちは。
無事に行燈怪談劇の幕を下ろしたもえこです。
台風えらいこっちゃになってますけどぶつからなくて本当によかった。

あらためまして、行燈怪談劇にご来場くださった皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

20分にわたる一人台詞。初の岡山弁監修に慣れない着物。
なかなかの挑戦作品でしたので、思い出をこちらにまとめていきたいと思います。

▼行燈怪談劇との出会い
今作の主催は小松原千晶さま。
とっても優しくて暖かくてほんわかしたお姉さま。
別現場でご一緒した時に意気投合し、そんな流れから「怪談劇をやりたいと思っている」とお話を伺っていました。

新しいこと大好きな私は「すごい!ぜひやってください!力になれることがあれば何でも!」と超絶応援していたところ。
本当に1年後に実現していました。
あんなにふわふわした雰囲気なのに行動力がえぐい。ギャップ萌えです。

そして改めてオファーをいただき、この作品の台本をいただいたのが4月頃。台詞なっが!!!と思わず笑いました。
ほぼ一人芝居。しかも岡山弁をやりたい作品での岡山弁担当。
これは責任重大です。
ひょええと悲鳴を上げながら、台詞と岡山弁を叩き込む日々が始まりました。

▼岡山弁との闘い
これまた一言で言い表せない熱い闘いがございました。
岡山弁の監修は横部由莉さま。
クールビューティーの見た目に反して優しくて思いやりの塊みたいな方。
今作の岡山弁も全力でしごいていただきました。

もし見た人でそんなに苦労してないでしょ、岡山県民なんだから。と思っている方がいたら誤解を解いておきます。
岡山弁は、地域によって全然イントネーションが違うのです。
普通に台詞言ってるように聞こえてたなら私の勝ちです。

今作の台本では、節々に岡山の言葉(大人ら=おせら、下がじりい=足元がすべりやすい等)を用いながら、全てそれでやっちゃうと何言ってるかわからなくなるのでイントネーションに重きを置いた言葉になっていました。

つまりはそう。

一言一句間違えられないタイプの台本です。

普段多少台詞違ってもニュアンス合ってればOKで甘やかされてきた役者にとってはね、一言一句ってめっちゃプレッシャーなのですよ…

そして、気持ちが変われば台詞の言い方も変わる。
それに釣られてイントネーションが変わって、岡山弁でなくなる。
というジレンマを抱えながら稽古していました。

朗読じゃなくお芝居なんだから、台詞が言葉にならないと意味がない。
なのにイントネーションを守って岡山弁にしないといけない。
どうすりゃいいんだ~と頭を抱えておりました笑

あの手この手で岡山弁を仕込んでいただき、最終的にはリズム奏法だ!と台詞のイントネーションを音符で覚える荒業まで。

細かく指導していただき、台詞に岡山弁を浸透させていきました。

▼20分間の闘い
これは闘いじゃないかもですが。
集中力を切らさず、お客さまと一対一で芝居をする機会ってなかなかないです。前説の時間くらいでしょうか。

自分の集中力との闘いでした。
1人の世界に入って、お客様を置いてけぼりにはしたくない。
自分が世界を開いて、お客様が食いついてくれているかを頭の隅で確認しながら演技する新しい経験をさせていただきました。

今までも近い感覚はありましたが、文字通り目と鼻の先にお客様がいる環境でのお芝居で、その感覚が研ぎ澄まされたように思います。

自分の感情の流れを追いかけながら、お客様の様子も見ながら。
現場に入って、当初用意していた演出が変更になったのも大きかったですね。変わったことで、自分の気持ちが素直に表現しやすくなりました。

共演者のみずきさんとは一言二言の会話しかなかったけど、みずきさんのみよちゃんを惹きたてるのは私の仕事。
一瞬の会話に関係性が見えるお芝居ができて、楽しかったです。

台詞を覚えるのは本当にそこまで苦じゃなくて。
やっぱりお芝居として覚えた台詞と岡山弁をただ喋るだけじゃ意味がないから、そこにどう面白さをプラスするかが今回の鍵でした。

普段の早口!元気!大きい芝居!を全て演出に禁止されていたので笑
いつもと少しだけ雰囲気の違うお芝居ができていたらいいなと思います。

▼支えてくれた共演者やスタッフの方々
現場に入ってからは、皆が制作に裏方に走り回る中、慣れない着物で動けない+一人芝居のために集中を切らさないという個人プレイに縛られていたため、本当にずっと助けていただいていました。

ダンサーのはまちゃん、泰子は安定の頼もしさで癒されたし。
裏方の皆さまにはずっと助けていただいた。

最近では仕切る側にまわることが多かったので、久しぶりに末っ子ムーヴに甘えさせていただいて、お芝居に向かわせていただけて本当にお世話になりました。

沢山の新しいお客様や、ずっと応援してくださっているお客様と近い距離でお話できたのもとても嬉しかったです!また会おうね皆さま!

いよいよ11月のイロトリドリ旗揚げ公演が近づいてまいりました!
今回の作品で得たものを大事にしながら、お芝居作り上げていきます!
また11月にお会いしましょう。

それでは。
東京出張に合わせて舞台のチケット取りまくったら台風来ちゃってリスケで目が回る~なもえこでした!
本当台風勘弁して!!!



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