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わくわくクソデッキ《ボタン》&《ミミッキュV》編

クソデッキは成功のもと

カードゲーマーにとって一番楽しい時間は、デッキを考えているとき…という人も多いのではないでしょうか。
組み上げて回してみるまでの「わくわく」と「ドキドキ」はなかなか味わえないものであり、使う予定のカードを買い集めてる時間も楽しかったりします。

実際にうまいこと勝てるデッキ、ましてやトーナメント環境に食い込むほどのデッキを無から狙って作り上げるなんてことは神業で、ひらめきやカードとの出会いは運頼みとしか言いようがないと考えています。
よって、大半は失敗作(クソデッキ)となりますが、それでも自分で作ったデッキというのは愛着が湧くもので、「何とか使いものにならないだろうか」と愛すべきクソデッキに頭を悩ます日々もまた悪くないでしょう。
失敗作の経験というのは、正しく積み重ねていけば成功のもとになり得るので「いつか当てたい」と願うのならば失敗(クソ)を恐れてはいけません。
挑戦しないことには、クソデッキを作ることすら出来ないのですから…

私も近頃は現実的なロスト系のデッキや《ルギアVstar》デッキの構築を考察する日々ですが、今回の記事では拡張パック「スカーレットex」・「バイオレットex」の発売日にまで遡り、とあるクソデッキを真剣に構築した話を紹介いたします。

ローテーションの影響

汎用カードの中で《クイックボール》が失われた影響で、既存のグッズで代替できるデッキは、わずかに優位性があると感じます。
また、《しんかのおこう》が失われて1進化させるにも不自由してしまう印象。
《ネストボール》は再録されたものの、《クイックボール》ほど便利なカードではないように思います。
手札コストがなくなるメリットよりも、手札からベンチに出したときの能力を活かせないデメリットが痛いため、《クイックボール》のように扱うのは危険でしょう。

わくわく新カード

新カードに一通り目を通したとき、サポートの《ボタン》が一番最初に気になりました。

《回収ネット》がローテーション落ちしてスタンダードで使用できなくなった代わりに、ルール持ちポケモンを手札に戻すことができる《ボタン》は新たなデッキを作りやすいと直感して、トレーナーズウェブサイトのカード検索で『手札からベンチに出した』をキーワード検索すると、ちょうど良いカードがすぐ見つかりました。
徹底的に悪いことをしてやろう。

《ミミッキュV》コントロール

特性「ダミードール」の《ミミッキュV》単騎の場で相手のターンをやり過ごし続け、毎ターン「うらやむひとみ」でダメージを与えていけば、最強なのでは…?
(弱点は沢山ありますが、こういうときはいったん考えないほうが良いです)

《ミミッキュV》を手札にサーチするカードは《霧の水晶》に加えて、《冒険家の発見》も非常に強力です。
得られる枚数も魅力ですが、場合によっては《ミミッキュVmax》をも手札に加えられることは、《しんかのおこう》を失った新スタンダードでは評価すべきでしょう。

これらを踏まえ、何かしらのポケモンで序盤にアドバンテージを獲得し、中盤以降は《ミミッキュV》で耐久しつつサイドを6枚取り切ることを目指します。

再びカード検索にて条件を入力していくと、《ニンフィアV》と《ミュウ》がちょうど良いと感じました。

《ニンフィアV》だけでは、相手にとられるサイドの枚数が偶数で進行するので、1枚だけ《ミュウ》を押し付ける以下のような展開。

  1. 《ニンフィアV》をバトル場に出して、ベンチに別の《ニンフィアV》を並べ、特性「ドリームギフト」で《霧の水晶》や《ヒスイのヘビーボール》を手札に加えます

  2. 手順1で手札に加えたグッズで《ミュウ》を手札に加えて、バトル場で特性「ふしぎなしっぽ」を使用し、ベンチの《ニンフィアV》で更に「ドリームギフト」します

  3. サイドが5枚取られるまでは《ニンフィアV》を押し付け続け、手札にグッズを集めます

  4. 後がなくなったら、ベンチに《ミミッキュV》を出して特性「ダミードール」を使用し、バトル場の《ニンフィアV》をボタンで手札にもどし、《ミミッキュV》しか攻撃対象が居ない状況を作ります

  5. ベンチに新たな《ミミッキュV》を出して、バトル場の《ミミッキュV》を《ボタン》で手札に戻します

  6. 以下、有限ループ

《ミュウ》は偶数枚落とされる展開が面倒であり、「ふしぎなしっぽ」は不確定要素も絡むので1枚がちょうど良いでしょう。

サブプラン

《ボタン》と《ミミッキュV》からデッキ構築を始めましたが、《ミミッキュVmax》も侮りがたい性能であることに気付き、これをサブプランとしました。

ベンチに逃がした《ミミッキュV》を進化させて、《葉隠れポンチョ》をつけて《ボスの指令》から隠しておき、バトル場には新しい《ミミッキュV》を押し付けます。
相手のポケモンから受ける最大ダメージ次第では、ベンチに下げる前に《ミミッキュVmax》で攻撃する展開も悪くないので、技「オカルトナンバー」のダメージと手札を増やせる《アセロラの予感》と、技「ダイシャドー」と合わせて相手の手札を残り1枚にして逆転を狙うことが出来る《ツツジ》の採用を決めました。
《ボタン》のループが途絶えるときはこれらのサポートが埋め合わせをすることができ、ループで相手の場にダメージが十分いきわたっているなら、《アセロラの予感》からの「オカルトナンバー」がフィニッシュ手段にもなるでしょう。

ダメージ源を「オカルトナンバー」に頼る展開以外にも、《ミミッキュV》の逃げるエネルギーであったり、《ニンフィアV》の「マジカルショット」を使用するケース(《ニンフィアV》を放置される場合)まで想定して、《ダブルターボエネルギー》は欠かせません。
できるだけ現実的なプレイに耐え得るクソデッキを目指す上で、《霧の水晶》で探してこれるカードだけで構成しつつ、放置されないように《ニンフィアV》で攻撃する選択肢の存在が大事です。

最後のピース

一人回しの段階で、《ともだちてちょう》や《ポケギア3.0》をそれぞれ4枚採用していても、《ボタン》をプレイする回数が足りず、どうしても不安定な印象が拭えませんでした。
もうデッキは80~90%出来ているように見えるし、コンセプトは悪くないのですが「これはクソにすら至らないアイデア止まりだったか」と諦める前に、もう一度だけ!
ふたたび公式サイトのカード検索で必死にいろいろなワードを入れて、最後のピースを見つけることに成功しました。

以下、有料部分となりますが、最後のピースを含めた真剣なクソデッキの全貌が見られるだけです。
これはただの警告ですが、クソ以上の何かを期待して購入するのはやめておきましょう。

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