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運動分析 〜エビ蹴り〜

初めましてこんにちは。
私、ポ・キールと申しましてくだらない事をnoteにしたためて行きます。今回は「運動分析」を行いたいと思います。

「運動分析」とはなにか?と聞かれると「運動を分析すること」です(荒)。前もって言っておきますが、「分析して遊ぶ」だけの机上の空論なので「じゃあやってみろ」っていうクレームは受け付けないので悪しからず。まあやります。

その対象なんですが、こんなツイートがバズったのをご存知でしょうか?

このツイートについて
「顔に届いてないぞ」
「当たらんやろ」
「そんな事より逃げろ」
といったツッコミをたくさん見かけて、私もその通りだと思ったのですが、さらに「当たっても威力出るのか?」という疑問が沸いたので少し分析して、改善点も考えてみようというところです。どうぞ。

まずはエビ蹴りの姿勢を簡略図で書いてみました。これに関して気になる事はありませんか?私が気になったのは「骨盤の角度」そして「股関節の角度」です。色をつけて見てみましょう。

青い線が骨盤からまっすぐ下に伸びる線、それよりも30度ほど上に脚を上げている(骨盤から見ると後ろに振っている)事がわかります。私はここに着目しました。
何が問題なのか説明します。

これは左を向いて立っている、骨盤と脚の絵です。消しカスは気にしないで下さい。
赤い線は足を前に振る筋肉、ここでは「モモ筋」とします(大腿直筋とか腸腰筋といった専門用語は省きます)。
青い線は逆に足を後ろに振る筋肉、「ケツ筋」とします(モモ筋同様です)。

上図のように骨盤に対して真っ直ぐ下に脚がある状態がモモ筋、ケツ筋、両方が伸びも縮みもしていない状態だとします。

次にモモ筋の働きを見ていきましょう。

モモ筋が縮むと脚を引っ張って、脚が前に振れます。イメージできるでしょうか?
モモ筋にはもう一つ働きがあります。

これはモモ筋が骨盤を引っ張って、骨盤が前に倒れます。こちらはイメージしにくいかもしれませんが、この2つの作用は骨盤と脚の相対的な位置関係で見ると同じ動きです。
次にケツ筋を見ます。

ケツ筋が縮むとモモ筋とは逆に、脚が後ろに振れる、または骨盤が後ろに倒れます。

エビ蹴りは足を前から後ろに振っているのでケツ筋が重要である事がわかると思います。

ではケツ筋とモモ筋を同時に見ます。

ケツ筋が縮んで脚を後ろに振ると、モモ筋が伸びます。筋肉はゴムのように弾力性があるので元の長さに縮もうとする。よって脚を前に振る力が働く、ここからモモ筋の弾力分後ろに振る力がロスすると考えられます。

なので「前に振り上げた位置」から「骨盤から真っ直ぐの位置」まで脚を振ると威力が出ます。要するにこうです。

先ほどの姿勢と見比べてみましょう。

見比べると一目瞭然ですね。具体的なやり方のイメージとしては頭をしっかり下げて、背すじを伸ばすと自然と骨盤が前に倒れて足も上がります。

もう一つ気になった事があったのでさらに説明します。構えから、後ろに向き、体を屈めた後に蹴りを放っている事です。

動画を止めながら見るとこの姿勢になる瞬間がある事がわかります。

これの何が問題かというと「重力に逆らった動き」ということです。図の位置から脚を振り上げようとするとかなりの力が必要になると想像でき、大きなロスになります。ではどうするのか?というと

後ろを向いた状態から、「頭を下げると同時に脚を振り上げる」ことです。
上半身は重力がかかって前に倒れ、それと連動して骨盤が倒れ、自然に脚も上がり、ケツ筋は骨盤に対して真っ直ぐ脚を伸ばす力だけで済みます。要するに重力を利用できます。
これらをまとめると

振り向いたのち、背筋を伸ばす事を意識しながら、上体を倒すと同時に足を突き出す。

これで威力が上がると考えられます。

まとめ

威力のみを考えたため、「読まれにくさ」や「技の難易度」や「復帰の速さ」等はわからないのでそういった理由から元のフォームだったかもしれません。
私の提案したフォームが本来のフォームで動画の人のフォームが崩れていたのかもしれません。
また高いヒールを履いているためフォームが崩れてしまっている可能性もかなりあります。

それらは置いておいて、動画のような技では「一撃必殺」の威力が出るとはおおよそ考えにくいですし、皆さんが仰るように大声を上げて逃げた方がリスクが低い事だけは間違いないと思われます。

まあ私は分析して遊びたかっただけなのでこのへんで失礼します。ではまたいつか。

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