お暇してました。

 精神疾患の病状が悪化した場合、人は第一に「休む」ということをしなければならない。ここで言う「休む」とは、心身ともに休養することだから睡眠食事は勿論のこと、自分を精神的に満たすことも求められる。
 ということで、「凪のお暇」の脱サラ凪ちゃんのごとく、私はこの1か月間休養という名のソロ充生活を送っていた。

 思えば、自分の病気を受け入れるのにもかなりの時間がかかり、常に何かと戦闘態勢のような3年間だった。ここまでやりたいことだけできる日々は大学に入ってから初めてかもしれない。
 まず実行したのは部屋の掃除と模様替え。要らなくなった服は友達にあげたりメルカリに出した。DIYとかにも初めて挑戦したけど、あんまり向いてなかった。
 それから、久しぶりにコンテンポラリーダンスのWSに行った。20代のガチガチに強張った身体はなかなか言うことを聞いてくれなかったけど、ちょっとリラックスできるようにもなってきた。
 ショッピングにも行きまくった。地元の古着屋の常連さんにワガママ言って、古着屋巡りまで連れて行ってもらった。2年ぶりにネイルも買ってみた。

 ソロ充生活とは言ったものの、お金が無くても車が無くても福井でこれだけ私に生きる楽しさを実感させてもらえたのは、ほんとに人と環境に恵まれたなと感謝している。夜中LINE通話をかけても怒らない友人。いつでも明るく私を迎えて親身に相談に乗ってくれる地元の社会人の方々。ジャグラーじゃない私を受け入れてくれたかつての同志。久々に大学に出てきても声をかけてくれる先生や仲間たち。

 やっとやりたいことをやっていく勇気みたいなのが、自分の中でできた気がする。色んな人に迷惑をかけたし、時には嫌われたりもしたけど。でも、その度に泣いてるのも自分らしくないから、反省はして前に進まなきゃならない。
 大学は留年しても卒業する。ここでやれることをもう少し確かめたいから。また薬が増えたり泣く日々が続くかもしれないけど、今持てた希望が消えない限りは頑張れるはず。

 だから、だからもう少し待っててください。きっともっといろんな楽しいことを皆さんにお届けできるはずです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?