IZ*ONE解散でできた心の穴に入り込んだのは、まさかの少女リバースだった

いや~
まじでヤバかったです
 

『少女リバース』



 最初はバラエティ企画を面白がるくらいの感覚で見はじめました。K-POPアイドルがバーチャルアイドルになる番組。なんか楽しそうじゃないですか。僕はアニメや漫画をほとんど見ませんが、現実世界で最推しの人が頭にタコを乗せて頑張るみたいなので、気になったんです。
 

 ところがですよ。これがとんでもなくドハマリ。
 

 誰がデビューするかより、誰が消滅するかのほうが気がかりになってしままう感じ。観ていた方なら共感してもらえますよね? 現実の活動が厳しい状況になっているアイドルも少なくないだけに、もう全員が輝いていてほしいんです。まさかバーチャルアイドルで号泣するなんて。あぁ、ドーパミン・・・。


 決勝ラウンドで披露したオリジナル楽曲が、2曲ともエモい。めっっちゃエモい。
 


 オーディション番組で「アベンジャーズ」という表現をよく耳にしますが、このグループこそが正真正銘、最強のアベンジャーズでしょ。今年はクインダムパズルが放送予定みたいですけど、このメンバーには絶対に勝てない。断言していい。
 


 ルビーのボーカルはチート級。しかも声質が僕の琴線のど真ん中に触れるらしく、聴いてるだけでこみ上げてくるものが。PURPLE KISSですらここまでにはならないのに、なんなんだこの感情は。

 ジャルはこの番組の撮影中に所属グループが解散。もしかしたらこれが最後のアイドル活動になる可能性すらあるんですよね。一昨年はGirls Planet 999にも参加。そのときもきっと複雑な思いがあったはずです。そんな彼女が錚々たるアイドルたちと一緒に曲を紡ぎ上げている。ガルプラのときとは比べ物にならないくらい生き生きとした姿で。少女リバースはどの子にも別け隔てなくスポットライトが当たるのが素晴らしい。もう悪編なんていらないよ。


 番組も最終回を迎え、『FE:VERSE』としてデビューする5人が決定しました。

 少女Vになることで、リーダー&オンニから完全開放されたムノ(たあこ)。自由奔放、やりたい放題で無双する姿に、真の魅力を見た気がします。この企画の本質を体現したようなキャラクターでした。あの牛乳ソング、どこかでリリースしてくれないかな🥛
 


 ムノとは対象的に、つねに淡々とした雰囲気を纏いながら、ブラックジョークを放り込んで笑いをとっていたのがソリテ(黒まめ)。地頭が良いのでしょうが、少女Vの姿だったからこそ、キレが増したと捉えることもできるでしょう。思えばソリテは、1回戦のデスマッチでムノに敗れ、消滅の危機に陥っていたんですよね。

 戦友のぷわにゃんが“健康上の理由”で途中離脱。リエンはいろいろと大変な境遇だったと思います。それだけに、メンバーに選ばれて安心したというのが正直な気持ちです(もしOrbitのみなさんが違う感情を抱いていたなら申し訳ありません)。

 そしてガオとキムセレナ。Queendom2でも優勝しましたし、本当に勝負強いですね。この番組が収録を終えたあとのことですが、ガオは事務所から離れることを発表しています。今後どのようなかたちになるかはわかりませんが、おそらくグループから脱退するんですよね。FE:VERSEの世界は、二人がこのまま活動をともにする並行宇宙なんです。


 以前、別の記事でも書いたのですが、IZ*ONEが現役だったころは、それだけで満たされていたので、触れずに素通りしたグループが多かったです。でも解散以降、のめり込む対象を失ったことで、いろんな曲を聴いてみるようになりました。おかげで(とは言うのは切ないですが)、最近はいままでよりK-POP全体を楽しめています。

 いろんなアイドルを知った2年間があったからこそ、少女リバースに感情移入できた。それは間違いありません。時間がもたらした運命ですよ。

 IZ*ONEの解散でできた心の穴に入り込んできたのが、まさかバーチャルアイドルとは。FE:VERSEの5人とも、いつかは必ず「ヨンウォニ キオッケ ヤクソ」みたいな日がくるんですよね。いまから辛くなってきました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?