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「大人の」嫌い方

何かを嫌う時、大人の嫌い方があるのかもしれません。

そう思ったのは漫画『逃げ上手の若君』のある話を読んでのことで。

(↓ざっくりシーンの説明)
主人公・北条時行(ほうじょう ときゆき)の軍と敵将・足利直義(あしかが ただよし)の軍が戦を始める直前、直義軍が時行軍を奇襲。
直義の計算高さに時行は「お前なんか嫌いだ」と言葉をぶつけ、直義もそれに「私もお前が嫌いだ」と返す。

と、互いに相手を嫌いと評した訳ですが、その「嫌い」に何だか違いがあるように思えるのです。

時行の方はただただ嫌いで、それ以上でもそれ以下でもないようで。
一方の直義は嫌いと言いつつ、表情はどこかさっぱりとしている風でした。
直後に嫌いだけど認めていた部下の回想が入ったりして(その部下と時行を重ねたのかもしれません)。

嫌いではありながら、ある種相手のことも尊重する。
私が大人の嫌い方だと感じたのは、こちらの方でした。
嫌いの一言だけで片付けるより、だいぶ余裕のある態度だなぁと。

こういう人間になっていきたいものです。

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