Darkest Dungeon 2 The Void Between Usアップデート(Experimental版)

12月16日、現在はEpic Games Storeで早期アクセス中のDarkest Dungeon 2に新たなアップデートが来るようです。ロードマップにも記載されていたヒーロー間の関係についての刷新ですが年末の休み前ということもあってかまずExperimental版に来てこちらでユーザーのフィードバックをもとに改善して来年1月前半にメインの方にも来るという流れのようですね。

現在のヒーロー間の人間関係システムについて

まずは変更される前の現在のシステムについて説明したいと思います。
Darkest Dungeon 2(以後DD2)では馬車に乗って最終目的地である山に向かいますがその間に戦闘を含む様々なイベントが発生し、そこでヒーローがそれぞれ自分の意見を述べます。
例えば食べ物が無くて困っている人を見つけたときに

重騎兵「見捨ててはおけない、食料を分け与えよう」(食料↓↓、希望↑↑)
追い剥ぎ「まだ持ってんだろ、頂いていこう」(食料↑、希望↓)
逃亡者「相手するな」(何もなし)
神秘主義者「少しくらいわけてやれよ」(食料↓、希望↑)

このとき重騎兵か神秘主義者の意見を採用すると似た意見の持ち主であるもう片方との友好度が増加する一方で、対立する意見である追い剥ぎとの友好度は減少します。この友好度が一定以上になると両者は友好関係になり、その後の各種イベントで手助けしたりストレスを軽減してくれます。逆に一定以下になると敵対関係になり、敵対している相手の治療や支援を拒絶したりストレスを増やしたりします。必ずしも友好関係がベストというわけではなく中立の死にそうなヒーローを治療しようとしたら友好関係の別のヒーローが「そんな奴よりこっちを治療してくれよ(体力ほぼ満タンだけど)」なんて妨害をしてくることもあります。

この関係は一旦発生すると、その後友好度が低下したり減少したりして条件と成る値を下回る(または上回る)まで解消されず以後ゲーム終了まで影響を及ぼし続けます。基本的には友好関係ができるとそこから良いイベントがどんどん発生して冒険は楽になっていく一方、敵対関係ができるとそのどちらかが精神崩壊して別のヒーローに悪影響を及ぼし、それによりその別のヒーローもまた別の相手と敵対関係になる…と負のスパイラルの突入しがちとなります。序盤で対立関係が1つ、2つ出来てしまうともうその回のプレイは大分望み薄となってしまうわけですね。

The Void Between Usの変更点

ストレスが上限まで達した時の挙動の変化

現在はマイナス効果の精神崩壊が発生するのみでしたが、アップデート後は前作で言うところの徳状態、プラスとなる効果も発生するようです。
また精神崩壊と徳は効果が残り続けるデバフではなく即時発動する体力、友好度、その他ステータスへの増減となる模様です。

マイナスの友好度の削除

友好度は0~20までの間を取ります。初期状態で揉め事が発生してマイナスになり、その結果どんどん仲が悪くなっていくということはなくなります。ただし対立関係そのものが無くなるわけではありません。
友好度には5段階あって低い方から「無関心」「顔見知り」「友人」「親友」「刎頸の交わり」みたいな名前が付きます。(これらの名前はあくまでも例です)

人間関係の変化のタイミング

旅の一区間を移動している間は友好度は増減しても友好関係の変化およびその効果の発動は発生しなくなります。一区間終えて宿に到着した時点でその時点の友好度に基づき、次の区間での関係が決まります。友好度が高ければ高いほど有利な状態になりやすく、低いほど不利な状態となりやすくなりますが、友好度が最大でも確実に良い関係となる保証はありません。
有利な効果としてはスキルにストレス回復、バフ付与といったプラスの効果が付与され、逆に不利な効果としてはスキルが強制的にスキルバーに配置(本来は次の区間に進む前に次にどのスキルを持っていくか自由に選べる)されたり有害な効果が付与されたりします。

この人間関係の効果は次の区間でのみ発動します。そこでも友好度を高く保つことができればさらに次の区間でも助け合うことができるでしょうが、イベントへの対応で友好度が減少すればその効果は減少したり、逆にマイナスの効果に転じてしまうかもしれません。

ランダム性の低減

現在は戦闘中の特定の状況下、例えば攻撃を外した時に別のヒーローから「もっときちんと狙えよ!」などと野次られ友好度が低下したりすることがあります。これは確実にそうなるのではなくランダム発生ですが、それが廃止されて戦闘がより予測しやすくなるうえテンポも若干改善されます。
ただし廃止されるのはランダム発生のもののみで、確実に発生する重大性の高いもの、例えば死にかけの味方がいるのにそれとは別の味方を治療したなどの現在は確実に発生していたイベントについては引き続き残ります。

付随するその他の変更

その他に以下の変更、追加が行われる模様です。

  • 人間関係や精神崩壊に影響する装備や奇癖の効果が増大

  • いくつかの敵にダメージを与える効果を併せ持つアイテムより、ダメージ効果を削除(現在は「次の攻撃で2倍ダメージを与える」というトークンがある状態でこうしたアイテムを使うと、それが消費されてしまいもったいなくて使えないというジレンマが生じていた)

  • 戦闘アイテムおよびトリンケット全般のツールチップ(効果説明)改善

  • いくつかの新規アイテム追加(発表は来年以降の予定)

所感

人間関係はDD2の大きな売りとされていたものの、一組でも仲良くなるとそれによるイベントで旅がぐっと楽になり他のヒーローも仲良くなりやすく全員仲良し状態に、逆に一組でも悪くなるとその正反対…といわゆる雪だるま化が極端というのは早期アクセス開始直後から言われていました。今回は友好度がマイナスの値にならなくなったことで負のスパイラルに一定の歯止めはかけられた形でしょうかね。
気になる点としては人間関係は次の区間でしか続かない、友好度が高くても必ずしも友好関係が発生するとは限らないという点で、ここでどの程度運が絡んでくるのかは適切なバランスを探すのが難しい箇所な気がします。

ソース

Darkest Dungeon 2 ロードマップ

https://www.darkestdungeon.com/news/darkest-dungeon-ii-community-update/

2022年6月時点のものでもっと新しいのがあるかもしれません。
これによれば来年2月に正式リリース、Steamでも発売開始とありますが今回の人間関係に関する変更はこのロードマップの「Coming After That」にある上から2番目の項目で、新規ヒーローの追加やAct 5の追加、そして友好関係と並ぶ要改善点とされている旅パートの改善とかもまだですしね。


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