他人の人生

仕事先で少し仲良くなった人が今月で仕事を辞める。職場ではシフト制なのもあり、一緒に仕事ができる日が少なく、あまり話すことが出来なかったのでお互いシフトが被っている時に帰りにお茶でもしようという話をしていて、今日お茶をした。

私は海外へ行き少しの間住みたいという夢があるのだが、仕事で仲良くなった人が留学をしたことがあると言っていて詳しく話を聞きたかったので、色々と世間話も加えて海外の話もしていた。

結論を言うと、「あぁ、頭の出来が違うな」「何を言っても彼女は成功者の人間なんだな」という感情を彼女に持ってその日が終わった。

学があるという意味でもそうだが、自分の人生を切り開ける人はこういうタイプの人間なんだろうなと、思ったのだ。
努力の仕方や質が違うと言うか、しっかりと将来を考えての行動をしているんだなと感じた。

私はただぼんやりと海外へ行きたいなぁ、みたいな軽い感じだが、できる人は海外へ行ってもその後どうするか何をするかをしっかりと考えているんだなと思ったのだ。
だからその先の何かを掴めるし、その後の人生も楽しめるんだろうなと思った。

その子はまた海外へ行って新たな人生を歩んでいくそうだ。きっと彼女なら大丈夫だろうなと思った。

そして、私は彼女と自分を比べて酷く落ち込んでとても疲れてしまい帰って気付いたら眠っていた。

起きた今でも妙な気分だ。
私は結局、何も変われず、ずっとこのままなのだろうか。
他人と比べるなと良く言うが、無理な話だ。どうしても比べて、毎回自分と他人の人生の違いに落ち込むのだ。
きっとその人にもその人なりの悩みも苦しみもあるのは分かっているのに、誰でもいいなら貴方ではなくて、その居場所を私にくれよという最悪な感情も湧く。
私は何者になりたいのだろうか。いつも誰かの人生を羨ましがり、妬み、嫉み、僻み、一体私は何をして、どうなりたいのだろうか。
そしてそんな自分が本当に嫌いで早く死ねと思ってしまう。

私はいつか自分を許せる日が来るのだろうか。

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