周りの人間

クリエイターって素敵だなとTwitterを見ながら思った。呟きを見ているとクリエイターにはクリエイターなりの悩みはあるだろうけれど。

特に絵が描ける人っていいなぁと思った。
何かを作るにしても絵が描けると描けないでは全く出来ることの可能性の幅が大きく変わると個人的に思う。
本を書くにしてもそれを冊子にする時に表紙が自分で描けてしまうし、ぬいぐるみを作る時も絵が描けた方がイメージがしやすくなる。グッズだって自分で描いて自分で作れてしまう。

あと単純に絵を見るのが大好きなので、自分も描けるようになって、好きな絵描きさん達の輪に入れたらとても楽しそうだし幸せだなと思う。
絵描き界隈の人間関係は結構めちゃくちゃらしいから、輪に入れたら入れたで嫌になりそうだけれど。

最近私は着せ替えができるぬいぐるみにハマっているのだが、絵が描ける人は自分の絵で完全なオリジナルの物が作れてしまうから羨ましい。
描けなくても作れないことはないが、絵が描ける人と描けない人との作品を見ているとクオリティの差が全然違うなと感じるのだ。

あと、私は宮下遊という歌手が好きなのだが、宮下遊は曲も作れるし絵も描けるし編集作業等も全て自分で出来る。
誰かの助けがなくても正直作ろうと思えば全て自分1人でクオリティの高い作品が作れてしまう人間で、本気で凄いし正直とても羨ましいし、尊敬をしている。

昔私は大人になったら絵を描いて食べていきたいと思っていた時期があった。
学生の頃の私はアニオタだったので周りの人間もアニオタが多かった。アニオタは絵が上手い人が多くて、もちろん自分より上手い人が多かった。あの頃の私はまだ学生で、世間を全く知らなくて、小さな世界で生きていた。そんな私は劣等感に押し潰されて段々と絵を描かなくなってしまった。

今思えば周りの人間が上手くても自分のやりたいと思ったことを貫いて、やり続ければ良かったなと思った。だって、もう大人になってしまった今は私の周りには、あの頃のアニオタだってクラスの人間も、誰も私の周りにはいなくなってしまったのだから。

今は絵は諦めて見る専門になってしまった。
今の私は何をして食べていきたいかと問われると語学に携わったことをして生きていきたいと、ぼんやりだか思うことが多い。

語学の勉強をしよう。もしこれから周りに同じような夢を持った人が現れてもきっと、どうせ、いつかは別れて、そして誰もいなくなる、そんな気がするのだ。
もう劣等感なんて感じなくていいのだから、やりたいことを頑張ってやってみようと最近思えるようになってきた。

少し前の私ではそんな気持ちになれなかった。
少し前の私と今の私で変わったことと言えば、友達がいなくなり、職場で仲良くなった人も海外へ行ったので気軽に会ったり、話したりする人間が全くいなくなったことくらいなのだが、それが意外と自分には合っていると最近は感じる。
強がりかも知れないが。
友達がいない。急にその現実が悲しくなって何とも言えない感覚になる時もあるが、友達がいた時と、周りに誰もいないひとりの時との自分のメンタルを比べると、誰もいない時の方が自分と向き合っていこうという気持ちになれることが多い。
周りの人間は良くも悪くも、自分のメンタルにとても影響を受ける。
今は誰とも関わらずに自分をゆっくりと受け入れる時期なのかもしれない。
私はいつか自分を許し受け入れることが出来る日が来るのだろうか。

自分で自分を呪いまくっていたあの日々を許すことができ、いつか自分を愛せる日が来ますようにと、今はそう願っている。

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