推しの話

突然だが、私はにじさんじENのルカ・カネシロという人がめちゃくちゃ好きだ。

丁度一年前程の話になるのだが、私はもうマジで死ぬしかないなと思って生きていた。
薬物はやめられないし、お金を湯水のように使ってしまって、カードの支払いに追われて借金も抱えた。毎月減らない利息を一生払い続けて、一向に借金は減らない。そして元々良くない精神状況が悪化して鬱病になった。
全て自分が悪いのだが、借金と薬物と鬱病で何もかもが駄目になっていた。

もう、死ぬしかないな。
約一年前は何を考えても最終的に行き着く考えが、「もう、死ぬしかないな」だった。
死のことしか考えれない脳は私の人生を呪い続けた。
何をやっても、何を考えても、最終的には「死にたい」「死ぬしかない」となっていた。

ベッドに横たわり、YouTubeを観て「死ぬしかない」と考えながら適当に動画を見ていた。
そんな時、切り抜きの動画でVtuberが出てきた。
なんかやけに明るくて、なんかやけに楽しそうで、なんか見ているとちょっと楽しかった。
しかも英語で何を言っているのか全く分からないが、とにかくなんか楽しそうだった。
そこからそのVtuberの切り抜きを全部見た。YouTubeにある切り抜きの動画を全部を見た。
凄く楽しかった。私の知らない世界、私の知らない言語、私の知らない話ばかりだった。
私の小さな小さな世界が、少しだけ、大きくなったような気がした。

そして見ているうちにそのVtuberはにじさんじENのLuxiemというグループだと知った。
Luxiemは5人いるのだが、みんな個性があって面白い。
私はとりあえず全員のYouTubeのアカウントを登録して片っ端から言葉も分からないまま、ひたすら見ていた。
その中でも、ルカ・カネシロという人が大好きになった。
彼は、凄く明るくて、太陽みたいな人だった。
見ていると少し救われた気分になった。
私と真逆で明るくて、自分自身を大切にできていて、太陽みたいに優しい人。
彼を観ていると私の人生を優しく明るく、照らしてくれるような気分になるのだ。
死にたくなったら、彼を観るようになることが多くなった。
初めは、正直見た目も声もそそこまで好みではなかったのだが、段々と好きになっていき、今では見た目も可愛いなと思うし、声も安心できる優しい良い声だなと思うようになった。
推しは今までの人生でもいたが、どちらかといえばアングラで、暗い感じの人ばかり推していたので、太陽みたいな明るい人を推したのは初めてだった。

彼と出会ってから、本当に人生の考え方が変わりつつある。
上手くいかない日も、彼の動画を見て笑うだけで救われる。そんな日が多くなってきた。

私はまだまだ頑張らないといけないし、ヤク中も借金も鬱病の問題も何も良くなっていないし、解決していない。
でも、ルカが楽しそうに配信をしてくれるだけで、今日も少しだけ前向きに頑張ろうと思えるのだ。

いつか、彼に会えるタイミングがあれば「ありがとう」と伝えたい。
放送も今は何を言っているのかほぼ分からない状態なので、英語にも興味が出てきて勉強しようと思っている。(上手く勉強が出来ずに苦戦しているので、本当に頑張って勉強したい)

ちゃんとお金を貯めて借金を返済して、薬物を止めて、自分の精神の問題ともちゃんと向き合いたい。
少しでも良い方に人生を送りたい。

そして、英語を理解して彼の言葉をちゃんと聞きたいと思う。

それが今の人生の目標だ。

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