サンデーサイレンスのBMSランキングが絶賛降下中!!
2019年の2歳リーディングBMSランキングに異変があったようだ。
母父サンデーサイレンスが、ランキング8位まで下降しているという。
しかも、このリンク先データを見ると、ランキング22位までのなかで、出走数ベースで言えばランキング1,2位の2頭に続いて3番めに多い。
数が少ないわけではないのに、サンデーサイレンスが8位止まりというのも大きなポイント。稼ぎ頭はトリプルエース。 https://t.co/r36DoixG3P
— 平出貴昭 (@tpchiraide) November 26, 2019
つまり、母父サンデーサイレンスの頭数が多いからこの順位に踏みとどまっているものの、1頭あたりの賞金獲得額でいえば、さらに低い順位になってしまっているといえるのだ。
上位陣の中では1走あたりの賞金とかにするともしかして最下位近いのではないかと(計算していない)
まあ、思えばサンデーサイレンスが死んだのが2002年の夏の暑い日だった。
ということは、サンデーサイレンス最終産駒は2003年生まれ。
それに対して、現2歳の生まれ年は2017年だから、母父サンデーサイレンスの産駒たちは、若くても母14歳時、もしくはそれ以降の出産ということになるわけだ。
過去にも、高齢出産の仔は走る確率が低い、という話を書いてきたわけだが、執筆時のネタ元、リンク先消滅のためnoteでは紹介してこなかった。
しかし、やはり高齢出産による弊害が、ここに来て「母父サンデーサイレンス」にも明確に出てきたことは明らかといえるだろう。
競馬ライターの方が、今年になって特記事項として、母父サンデーサイレンスの成績の落ち込みに触れたように、母13歳から母14歳時以降の産駒、というのは大きな曲がり角であると類推できるのではないだろうか。
サンデーサイレンスの血も、血統表の奥の方へ、奥の方へと追いやられ、母父としても既に時代遅れの血となりつつあるのである。
そして、出走数自体が減少していくことは仕方ないにせよ、1走あたりの賞金、というデータでもランキングの著しい低下が見られることから、母高齢というのはデメリットでしかないことは、ここからもまた証明されたと言っていいだろう。
「POG、一口、リアル馬主、いずれにおいても、母馬の年齢はある程度若いにこしたことはない」
ということが、これでまた証明されてしまった。
母高齢のデメリットとして、仕上がりが遅い(体質が弱い)という感覚がこれまでの何千頭というデータを見てきたなかであるので、母父サンデーサイレンスの馬たちは仕上がりが遅れているだけで、この後ある程度巻き返してくる、という可能性はある。
ただ、その「仕上がり遅れ」自体が、どんどん早熟さが求められるようになってきている現代の競馬において大きなデメリットである、ということも考えなければならない。
「母父サンデーサイレンス」がPOG的に時代遅れになった、というだけでなく。
やはり母高齢は……というのも再確認しておきたい。
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