POGではどれくらい良血にこだわるべきか 2018年を振り返って

というわけで、1年ぶりの更新、そして更新再開していく予定ということで……

前回記事「POGではどれくらい良血にこだわるべきか」では、2017年のJRA・G1ウイナーについて血統チェックを行い、近親にどれくらい活躍馬がいるのか、をチェックしてみたわけです。
今回はその2018年分、ということで、データを積み重ねることで、さらに傾向が鮮明に見えてきたので、再度チェックをしていきましょう。

ノンコノユメ 祖母の姉重賞その仔G1
ファインニードル 母欧州重賞
スワーヴリチャード 祖母米重賞、兄重賞入着
アーモンドアイ 母G1
エポカドーロ 母重賞
レインボーライン 姉重賞
ケイアイノーテック 母重賞
ジュールポレール 兄G1
ワグネリアン 姉重賞入着祖母重賞
モズアスコット 母米重賞
ミッキーロケット 母欧重賞入着祖母の妹欧G1
フィエールマン 母欧G1
レイデオロ 叔父Jpn1、祖母の弟三冠
リスグラシュー 母欧G1*降着
ステルヴィオ 母重賞入着
ルヴァンスレーヴ 従兄重賞、叔母重賞(※いずれも本馬勝利後)
ダノンファンタジー 母亜G1
アドマイヤマーズ 母欧重賞
ブラストワンピース 祖母重賞入着
サートゥルナーリア 母、兄G1

と、今年もまあJRAのG1ウイナーに関してはすべて近親に重賞入着クラスが見える血統、ということがおわかりいただけると思う。

今回、ルヴァンスレーヴは近親に重賞馬がいるように見えるが、この12月に相次いで勝ったもので、POG指名/一口出資時期より前だと
「曾祖母の弟重賞勝ち」
というものだった。まあ、ローゼンカバリー他、当時超良血といえる血脈で、曾祖母の弟が複数重賞を勝っている、ファンシミン系超良血ダイナフェアリーの牝系ではあるのだが。
そして、JRAG1、と限定して昨年スルーした2017東京大賞典勝ち馬コパノリッキーが、弟にOP勝ちのコパノリチャードがいる程度だったり、フェブラリーS勝ちのノンコノユメ、このルヴァンスレーヴと、2年間で例外的に近親が走っていないほうから3頭がすべてダートのG1馬、という事実。
日本では芝>>ダートというレベルであることを考えれば、「レベルの高い芝G1では、近親が全く走っていないような馬はほとんど通用しない」というのは40レース近く検討して確定的な結論としてよさそうだ。
一口でも、POGでも、G1まで夢を見たいなら、血統表を見て重賞入着クラスすらいない馬は完全スルーが正解、ということになるだろう。

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