若い母父は眉唾もの

リーディングサイヤー・ディープインパクトを母父とする産駒が、ついに出始めた。
現3歳世代で3頭いて、これが初めて。
そして、その成績は3歳4月段階で惨憺たるもので、地方での5着1回が唯一の賞金獲得。
現時点でも勝ち馬が1頭も出ていない。

現2歳ではその産駒は19頭に増え、さてリーディングサイヤー・ディープインパクトは母父として期待できるのかい、という取捨を迫られる局面も出始める頃になってきた。

ただ、リーディングサイヤーが母父、と飛びつくのはまだ早い。
早期の産駒、というのは主に未勝利で引退したり、競走馬になれなかった馬からまず繁殖入りしていくものなのである。

だから、母父として名前が出始めた初期の産駒、というのは高い能力を持った母の産駒が極端に低いのである。

現2歳世代を見渡しても、話題馬、ということでいうと、オルフェーヴルの妹で新馬3着の後故障引退したマトゥラーが素質あったかもしれない、くらいのもので、まともな母の産駒がいないのである。
この傾向は、現1歳くらいまでは同じで、52頭に増えた産駒もまだ早期引退の母ばかり、ということになる。

2015年生まれ世代くらいから、ボチボチと活躍馬の産駒、期待馬の産駒が出始めて、POG的には狙い始めるならこのころから、ということになる。

一方で、母父としてついに目立ちはじめたのが母父キングカメハメハ。

若葉Sを前に故障したキロハナやアネモネS勝ちのテンダリーヴォイスが活躍しはじめた。
母父として微妙に思える初期の産駒のイメージで、まだ敬遠されがちなタイミングゆえ、今年のPOGのキーポイントになりうるかもしれない。

母父として出始めたばかりの若い母父の産駒は消し。
多少活躍し始めたら乗ってみる!

この2つが大事な取捨なのである。

今年注目すべき母父
キングカメハメハ、シンボリクリスエス

まだ軽視すべき母父
ディープインパクト、ゼンノロブロイ、ネオユニヴァース

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