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ユーロヴィジョン2022 ポルトガル代表のMAROって誰?

ユーロヴィジョン2022(5/10-14)開催が迫ってきました。
2022年のポルトガル代表はMARO(マロ)!

ユーロヴィジョンのポルトガル代表を選ぶ国内選考、
Festival da Cançãoにおいて、
他19組の有力候補を退け、
審査員投票・一般投票ともに一位で文句なしの選出となった彼女。

このnoteでは、彼女の経歴や出場曲を紹介します。

出場曲『サウダーデ、サウダーデ』 ↓


MAROプロフィール


MAROことマリアナ・セッカ(Mariana Secca)はリスボン出身、
1994年生まれの27歳。

18歳でアメリカのバークリー音楽院に進学。

奨学金での留学、
しかも最初の数学期はマットレスを買う金銭的余裕がなく床で寝ていた!
というド根性ムスメ。

2017年の音楽院卒業後もアメリカに残り、
現在はLAを拠点に活動しています。

ジェイコブ・コリアーのバックバンド・メンバーとしての活動が有名でしょうか。Tiny Deskなどの動画でコリアーと彼女の共演を見ることができます。

右から2人目がMARO(右端はベッカ・スティーヴンス)↓

また、エリック・クラプトン、アントニオ・ザンブージョをはじめ、
ポルトガル国内外の大物アーティスト達との共演も多数。

クラプトンとのデュエット ↓


出場曲『サウダーデ、サウダーデ』について


歌詞は英語とポルトガル語混在。
(英語 → ポルトガル語 → 英語)

2020年に亡くなった、彼女の祖父に捧げられた曲です。

「何百万もの他の曲を 書こうとしたけれど
どうしてか前に進めない あなたは行ってしまった」
「いつもわたしの安全な場所だった
もう何も意味をなさない 親友を失くしてしまった」

といった歌詞からも、おじいちゃん子だったという彼女の喪失感が伝わってきます。

曲のタイトルでもある「サウダーデ(Saudade)」は、
「他の言語には翻訳不可能な言葉」
とも言われる、ポルトガル特有の表現。

白水社の『現代ポルトガル語辞典』は、
「郷愁、望郷、懐旧の念、思慕、ノスタルジー、懐かしさ」
と説明しています。

この曲の、祖父との思い出を慈しむような暖かさや、
少し夢見心地な雰囲気も含めて、
「サウダーデ」がうまく表現されている曲だと思います。


ユーロヴィジョンでの下馬評


ファンサイトやSNS上での評判を見ると、
「決勝にはほぼ進出できるのでは?」
という声が多く、
優勝オッズでも10位前後を推移しています。

ただし、第一印象の瞬間最大風速が得票に大きく影響するのがユーロヴィジョン。

インパクト重視の出場者も多い中、
この控えめで美しい音楽が、
どこまで得票できるか?は気になるところです。

ステージ演出がかなり重要になってくること含め、
MAROのパフォーマンス、要注目です。

まずは5/10(火)(日本時間5/11(水)4:00-)の準決勝1(Semi final 1)、
勝ち進めば5/14(土)(日本時間5/15(日)4:00-)の決勝(Grande Final)。

応援しましょう!

5/10準決勝LIVE配信リンク ↓

5/14決勝LIVE配信リンク ↓


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