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interview No.1 : kiwano

text and interview : akira

poesie desqueでの初めての試みとしての
インタビューです。
第一回目のkiwanoさんは
私がずっと彼女の中を覗いてみたいなと思っていたアーティストです。



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kiwano

岡山県出身/東京都在住
作詞・作曲・編曲やライブでの活動。

2021年にかねこきわのからkiwanoに変更し、
同年に配信シングル、「シークレットチョコレート」をリリース。

ゲーム音楽の世界を彷彿とさせたり、
クラシック、ジャズをベースとした叙情的な音の構成で
感情を鮮やかに描くようなポップミュージックが印象的。

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akira) こんばんは!akiraです。
poesie disqueでのはじめてのインタビューを、こちらではじめていこうと思います!

まずはお名前を教えてください。

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kiwano) kiwanoと申します!
よろしくお願いいたします!

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akira) ありがとうございます!今回はよろしくお願いします。
わたしがインタビューをすることは、はじめてで慣れていないので、お手柔らかに…笑

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kiwano) 私も自分以外に私をインタビューしてもらう経験あまりないので…笑

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akira) お互い慣れない同士ですね。
よかった…笑

たしか、はじめて会ってお話ししたのは、たしかわたしの東京、ギャラリールモンドでの個展だったのかなと覚えています。
kiwanoさんが自ら名乗ってくれて本当に嬉しかった。コロナ禍にも突入して何年か経ってからのことでTwitterでしか知らなかったけど曲が素敵だなと思っていたのですぐわかりました。

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kiwano) 以前からTwitterでよくお名前を見ていて、素敵なイラストを描かれる方だ…!と思っていたのでルモンドで個展をされていると知ってすぐに予定を立てて行きました!
私は絵を見るのが大好きなので、個展もよく行ったりするのですがご本人が在廊されていてもあんまり声をかけられない人間で…。でも本当に素敵な作品ばかりなのでどうやってこのイラストたちは作られてるのだろう?と思って勇気を振りだして声をかけた気がします!緊張して記憶が曖昧なんですけど、私の曲をBGMのプレイリストにいれてくれてましたよね…?

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akira) ルモンドでの個展でたしかにkiwanoさんの曲をかけていました!
最初に聴いたのが元々さとうもかさんとのユニットmoca and canonのCD購入特典でついていたものがはじめてでずっとわたしが好きなパステルなイメージの曲にハマっているものがあって今でもものすごく聴いています。
そこから当時かねこきわのと名乗っていたkiwanoさんのソロの曲も聴きました。
チョコレートムンクの中の曲本当に甘いものでコーティングしているような曲が多くて最初は可愛い音楽だなって聴いていたのですが、次第に歌詞もちゃんとみて聴いていると泣けてくるんです。そこで気づいた、この曲は本当にコーティングしているだけで中身はとても感情がぐちゃぐちゃに入っているものなんだなということに。
あとそのときに、いつもなにをきっかけに曲を作ることが多いのかなと疑問が出てきました。
曲の内容は自分のことなのでしょうか?

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kiwano) じ、自分の曲がかかっている…!というのもあって声をかけるきっかけになったと思います。akiraさんはすごく音楽通というイメージがあったので、その方が作ったプレイリストに自分も入ってる事がとても嬉しかった記憶があります。
特典CDも聴いてもらえて嬉しいです!

チョコレートムンクはテーマとしては毒々しさを少し混ぜていきたいな、と思っていて私の持つ毒々しいイメージが可愛いものの中にある尖った何かだったんですよね。紫の絵の具を塗るような感覚で可愛いけど少しダークな感じの音選びを心がけていました。
曲を作るきっかけは結構絵を見てこの部分の自分が読み取れるストーリーを音楽にしたい!と思う事があって、そのストーリーを膨らませつつ、自分が普段感じた事を落とし込んだりしています。主観と客観がごちゃ混ぜになってしまったりしますね…

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akira) 曲とは違う制作物を見て作るのは面白いですね。たしかに額の中である絵が動いているような曲がチョコレートムンクには多い気がします。それにしても、主観と客観がごちゃ混ぜになってしまうと曲をつくるときは時間がかかりそうですね…

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kiwano) 個人的に誰かに伝えたい気持ちがあまりないので、メッセージ性のある音楽よりかはただ淡々と流れる音の世界を作る方が気が楽だし作りやすいんですよね。
主観と客観を混ぜていくとまとまりがなくとっちらかって本当に何を書いているんだろう?という内容になってしまうのでそれを同じ方向に向けていく事に時間がかかってしまいます…。

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akira) 歌詞のメッセージ性より、音の楽しさや世界を作る方優先なんですね。そして主観と客観が行き来してまるでみた夢のようですね。
チョコレートムンクも2021年に発表されたシングル、シークレットチョコレートも、現実のようなところに現実的ではないような雰囲気を感じます。まさに夢です

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kiwano) 私自身、曲を聴く時に歌詞より音やメロディに注目して聴いて楽しんでしまうのでそういう作り方になってしまうのかもしれないです。歌詞も、「え?!どういう意味なんだ?!」と言うような言葉の選びが好きで、本人にしかわからない事を聴いた人が考えるのが好ましいな、と思っているのでよく不思議な歌詞を書いたりします。
シークレットチョコレートも夢で起こった事を話してる子を主人公にしていますね。
夢って自分にしか見れない世界だし、どれだけ面白い夢を見ても誰かに説明したらつまらなくなっちゃう。寂しいけどその特別な感じも面白い。誰のものでもない自分の世界のような感じがしてとても好きですね。

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akira) 夢の世界は自分の中でとても面白いものであるのは、メッセージ性をあまり気にしないところと通じますね。加えて、今のことを踏まえて曲ができると自分の内面をさらけ出すような曲になるのかなと思います。kiwanoさんの年齢を重ねるごとに音、歌詞など曲が変わっていくのかもしれないと思いました。
チョコレートムンクで、哀しい予感とsweet weepが特にその時にしかない感情を書いている歌詞なのかなと思うと、たくさん書いて貯まった日記のようになっていくのかなと思いました。

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kiwano) 最近は、自分の感じた事や起きた事を他人事にせずにきちんとストレートに曲にする事も試みていて、やっぱりそういう曲は歌う時に感情が込もって楽しくなったりしています。
これからも自分の音楽を私が聴き返す時、日記のようなものになっていってほしいなと思います。日々考える事は変わっていくから自分の思考に矛盾が出てくるかもしれない。けどそれはその時に思った本当の気持ちだから大切にしていきたいです。

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akira) それは今後の野望ですね!kiwanoさんがストレートに歌うところを楽しみにしています!

日記だから急げないし積み重ねですね。これからもkiwanoさんの日記を覗いていくようにこれから聴かせていただきますね!ありがとうございました。


kiwano  spotify ↓


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