悲哀の果てに

私は昔、南極に丸い物体のような人類として生息していた。
未確認飛行物体が放った爆弾に当たって跡形もなく死んでしまった。
私は昔、キクロペスであった。一眼巨人の世界には、男しかいなかった。
空っぽの頭で考えることもできず、宙に向かって怒鳴るだけであった。
そして、イヴがわが肉体から分離して、知性を持った人間となった。
一人の少女は、火であり、火は精神であった。
昔、私は、体の小さい、秘密のスクールに属する霊能者であった。
そこでは、誰かを好きになることが最高の科学とされており、
情緒は限りなく豊かになっていった。
そして、私は今、白人が支配するこの地球に生まれてきた。
私は、白人の哲学や音楽を通じて彼らの文化を理解できる。

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