学バン忘年会 ライブレポ

12/28(水)
学バン忘年会を見に、夜行バスで慶応義塾大学まで行ってきました!
有給とりました(笑)

学バン忘年会は、主に関東の大学の学生部活ビッグバンド(学バン)に所属する方々が、それぞれの仲間内で“企画バンド”として、バンドを結成し、順番に演奏をするイベントです。

ビッグバンドは、バンドによって前後するものの、標準編成では17人程度。
大編成の音楽ながら、普段のサークルや部活のレギュラーバンドとは別に、こうやって即席バンドを組んで気軽にライブをできるというのも、最大の特徴かなと思っています。

特に学バン界隈は、大会や対バン等を通して各大学、同じ年代の仲間と交流を持つ機会も多いので、自分たちでこういった企画バンドが結成しやすい、というのも魅力のひとつかなと思っています。

学バン忘年会は出場バンドは10バンド、時間にして5時間ほどの大規模なイベントです。

以前よりSNSでこのイベントのことは知っていて、ずっと興味があったのですが、まぁ距離が距離なので、SNSでちらほら上がってくるダイジェストを見ているだけだったのですが、今年は思い切って関東まで行きました笑

関西の学バンは、僕も去年まで所属していた界隈ですし、それなりに知り合い、知ってる人もいるのですが、関東学バンは僕にとっては未知の世界です。笑
とにかく名門、強豪バンドが関東には多いのですが、何せ接点がないもので、SNSで見ているだけだったのですが、
今年からは、自分のバンドに関東から参加していただく方がいたり、僕自身も何度か東京へ行く機会もあって、だんだんと関東につながりが出てきた感じです。

さて、当日の会場は慶応義塾大学日吉キャンパス、藤原洋記念ホールという場所で、そこまで大きくはありませんが、きれいなホールでした。

オーケストラや吹奏楽などの大編成ジャンルならコンサートホール、ロックバンドなどの小編成ジャンルならライブハウスで演奏することが多いと思うのですが、
ビッグバンドってちょうど、このあいのこで、ライブハウスもコンサートホールも両方とも演奏する機会があるんですよね。

ただ僕は、演奏する側でも、聴く側でも、コンサートホールの方が好きです。

演奏ですが、本当に素晴らしかったです。
本来企画バンドは、寄せ集めメンバーで、数回のリハで演奏することが多いため、どうしてもレギュラーバンドに比べたら、完成度が上がりきらないことが多いです。
しかし、それ以上に個人として素晴らしい精鋭が揃っていて、本当に楽しめる演奏でした。

関西にも素晴らしい方がたくさんいますが、やはり関東首都圏は規模が違うなぁと感じました。

特にT.M.Oバンド、そして濃い味バンドにとても感動しました。

T.M.Oバンドは、Thad Jones & Mel Lewis Orchestra(通称サドメル)の曲を演奏していたバンドで、
サドメルって本当に和声が複雑だし、ソロも長いし、色んな意味で難しい“高尚な”音楽、というイメージなのですが、
それを企画バンドで見事に合わせられていて、そしてリズムセクションが本当に素晴らしかったです。
ピアノソロは圧巻でした。

濃い味バンドですが、このバンドは割と関西に関わりのあるバンドです。

大阪城ジャズフェスティバルという、かつて大阪城野外音楽堂で開催されていた、関西一円の学バンが一堂に会するイベントがありました。

このイベントは僕も学生時代には実行委員として運営に関わっていたのですが、そこに関東選抜として出演するために、結成されるようになったのが、濃い味バンドです。

それに対し関西学バン側は、関西セレクションバンドというバンドを結成し、大阪城ジャズフェスが終わった後も、今度は関西側が関東まで遠征をして対バンをしたりと、いろいろ交流を持っていました。
しかし、コロナで大阪城ジャズフェスがなくなってしまうとともに、関西セレクションバンドも結成されなくなってしまい、今では交流が断たれてしまいました。

実は関西セレクションバンド最後の代のバンマスをやっていたのが僕で、結局コロナで本番に漕ぎつけられない中、空中分解になってしまった苦い思い出です。

その代に本番ができないにしても、何か次につながることをできていれば、今も関西セレクションバンドの伝統は続いていたのかなぁと思うと、自分の力不足を感じることもあるのですが、
濃い味バンドの方は、コロナ禍も乗り越えしっかり生き残り、今年も毎年結成されているのが本当にすごいなぁと思いました。

演奏もやはり最も力がありました。

今回はいつもTwitterなどで拝見している、関東学バンの方々の演奏を生で聴けて、雰囲気も生で感じ取れて、関東まで行って本当に良かったと思いました。

距離の壁はありますが、また関東にも関わりが持てたらなぁと思います。

会場で話しかけていただいた方がいたり、帰りの交通手段を予約するために、SNSで終演時間を教えていただいた方がいたり、大変お世話になりました。

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