孤独。

 

読み手を想う時

わたしは孤独でなくなる。

 

読み手を滅する時

わたしは孤独になる。

 

孤独は

わたしに

 

静寂を

与える

 

静寂は

わたしを

鋭利にする

 

研ぎ澄まされた

感覚と思考は

 

時に

一直線に

 

時に

彷徨いながら

 

落ちていく


深く

 

内面へ

 

深く

 

潜る

 

わたしは

 

わたしと

 

出会う

 

わたしは

ここにいる

 

だれも

侵すことは

できない

 

孤独は

いつも

 

わたしと

共にある


【蛇足】2020.2.4記


「寂しい」と言ってしまえれば、楽なのでしょうけれど。


先に「孤独ではない」という状態から考えてみましょうか。
おそらく、パッと頭に思い浮かぶのは、

「誰かがいる」「誰かといる」

ということではないでしょうか。

あとは、「信頼できる相手がいる」「いつでも連絡を取れる相手がいる」「理解者がいる」「認められている」・・・いくらでも出てはきますが、こんなところにしておきましょう。

いずれも、「他者」の存在が強調され、他者に依存した状態であると言えます。この場合の依存は本人同士の関係性ではなく、「他者がいる」という状態から逃れられない、という意味です。

では「孤独」とはどういう状態か。

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