心の黒い部分と向き合うということ

※前提として、誰かを責めたいとかそういう訳ではなく、自分の心の中の黒い部分を吐き出しています

2019年12月
ゴスペラーズが25周年を記念した全国ツアーが開始

2020年2月の苗場プリンスホテル・ブリザーディウムで開催するコンサートのチケットを持っていた私
そのチケットは自分史上かなりのプラチナ席でとても楽しみにしていました

しかし…
2020年2月に入った頃から日本中というか全世界が見えない敵に怯え始め、様々なイベントやコンサートも中止に…
ゴスペラーズのコンサートも延期という公演が続々と出始め、苗場公演は「開催中止」になりました
自分が「行かない」と決めたわけではなく、「中止です」と言われたときの感覚やそこを拠り所に頑張ってきた自分の力が抜けていく感覚は思い出したくない…とずっと思っていて…
心の奥底にしまっていたんですよね

その後、メンバーのインスタライブや全員でのネット配信、ネット中継でのコンサートなど様々な企画に何度も救われてきました

地方在住の私
東名阪で企画されるイベントにはなかなか参加することができない状況だったこともあり、ちょっと捻くれた感覚というか、(地方はやっぱり抜けものなのかな…)とブラックな気持ちが湧き出すことが元々あったんですよね
でも、コロナ禍の最初の頃はライブに行けない、誰も特別じゃなく一律である、という安心感のような感覚がどこかにあって…
ちょっとホッとしていたところもありました

その中で途絶えてしまったツアーのファイナルとして、映像に残すこととして、東京在住者のみに開かれたコンサートがあり…
ちょっとモヤッとした気持ちになっていたんですよね
でも、「ツアーを完走して欲しい」という気持ちもあって…
コンサートが終わったという報告に少しホッとした気持ちもありました

その後、少しずつイベントやコンサートが東京などで開催され、地方でも開催されるようになった中で2021年4月から「あなたの街にハーモニーを」と題し、全国9都市をまわるツアーがスタート
コンサート自体も最少人数で、そしてコロナ禍でも何とか開催されたツアー…
喜ばしい気持ち半分、(またうちのところは来ないんだな…)とブラックな気持ち半分…
こればかりはご本人たちがどうこうできる話でも無いですし、ご本人たちも心を痛めていたんだろうな、というのは想像はできても、なかなか自分の気持ちが着いていかない…曲も聴けない…この頃はそんな時期になっていました

その後11月にゴスペラーズ橋ツアーが開催され、何年ぶりかに地元でもコンサートを開いてくださって…その時の興奮は未だに忘れることができません…

そんな、ブラックな時期でも購入していた何枚かのDVD…
「G25」は自分の気持ちの区切りとして一人で鑑賞しました
もう一つの「あなたの街にハーモニーを」だけはどうしても観ることができず…
DVDを保管している棚にそっとしまい、数年間過ごしていました…
(「まだまだいくよ」はその流れで(前のやつ観てないのにな…)で積読ならぬ積DVDになっていました)

そして、2022年には「まだまだいくよ」ツアーが、2023年には「HERE&NOW」ツアーが開催され、やっと自分もツアーに行けるようになり、心も軽くなっていきました

コロナ禍にはネットに籠もることも多くなり、Xでもたくさんのフォロワーさんやフォロイーさんと繋がることができました
自分のクセの強い呟きにもいいねやお返事をもらったり…そんなやり取りで黒い感情も凝り固まった気持ちも少しずつほぐれていったように感じています
ホントにフォロワーさんやフォロイーさんには感謝の気持ちでいっぱいです

2024年4月に「HERE&NOW」ツアーのDVDとブルーレイが発売に
そこでXでも「購入した!ツアー映像観た!」という呟きが多くなっていきました

ふと、「そういえば…観てないDVDあるな…あれ消化しなきゃなぁ…」という気持ちが湧き上がり…

と、ボツりとつぶやいたところ、フォロワーさんが「一緒に観ましょう!」声をかけてくださって…

2024年4月にやっと「あなたの街にハーモニーを」を観ることができました

きっとこうでもしないとずっと観られなかった(観なかった)、と思っています
誰かと一緒なら、少しだけ自分のブラックな気持ちとも向かい合えるんじゃないか、と

再生ボタンを押して、映像を見始めると自分のブラックな気持ちが少し薄れて、スッ映像の中に入っていけたのは自分でもびっくりで…
冗談で「映像が熟成された」なんてつぶやいたりもしていましたが…
きっと観るタイミングは「今」だったんだろうなって思います

席を1つ空けて座る客席
笑い声も大きな歓声も出せない観客
でも「ゴスペラーズ好き!」「ステージを見届けたい」そんな気持ちが伝わってくる…

今は隣に人が居て、声も出せる…
それこそ全国各地に行って歌声を届けることも可能になっている…

メンバーはどんな気持ちでここを乗り越えてきたんだろう…なんてちょっと考え込んでしまったり…

楽しかった!だけではなく、いつも以上に色んなことも考えさせたれた…そんな時間でした
ブラックな気持ちはまだ湧き上がることもありますが、これからはもう少しだけブラックな気持ちとも向き合えるかな?と思っています

最後に…
一緒に映像鑑賞に付き合ってくれたかおたんさんありがとうございました✨

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