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この先ってさあ

29歳で死ぬ予定なんだよな

ほんで、来月29歳の誕生日が来るわけ

今の仕事し始めて6年、業界に入ってから数えたらもう9年目で、仕事は大好きでこれ以外やりたいこともない

ありがたいことに食べるのに困ったこともないし、ちゃんとした生活して、貯金もあって

友だちもいて、自由に暮らして、身体に不調もなく、笑ったり怒ったり泣いたりしながら日々を過ごしている

ただ、それだけの「生活」

この世に「ゲームクリア」がないことは知っている


もうさ〜〜、

「UNO!」


って言いたいわけ


どん詰まりじゃん、だってこんなん

何か変えたいわけではない、でもこのまま何十年も働いて、稼いで、生活を続けて

繰り返して、繰り返して、息切れしても歩いていって

その先にあるものって何?って最近は思うんだよな


だから30歳手前で「あがり」になりたかったんだよ、つまんねえから

見ろ、漫然と生き続けて、結局ここまできて「めんどくせー」って思ってる

合ってる、合ってた、知ってた、こうやって思うだろうって分かってた

人生に意味とかないことも知ってる、生まれたから生きてるし、昨日生きたから今日生きてるだけだって分かってる

新しい夢を見つけて、とかはもう分からない、探せない

あの漫画の新刊も、あの映画の続編も、あのアーティストの新譜も、あの監督の新作も、なんでだか分からないけど生きる理由にならなくなってきちゃった


ただ、この歳になって、死んだじいちゃんばあちゃんとか、亡くなった先輩とか、そうやって先にいなくなってしまった人たちが増えて

あー遺された人ってしんどいんだな

って分かってきて、「これ友だちとか同僚におれのせいでこの思いさせんのはさすがに嫌かも」って思ってきて

それだけが死ねない理由になってしまった

祖母を喪い、伯父が自殺して祖父がアルツハイマーになり、何も食べられなくなって、入院して、うわ言のように伯父の名前を繰り返して亡くなった

「自殺って周りにすげーダメージ与えんだな、やべーじゃん、周りの人めっちゃ可哀想じゃん、そんなことやれないわさすがに」

そう思ってしまったからまだ、この歩きづらい道を歩くしかないんだろうな

クソめんどくさ


終わります

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