オンライン診療、電話診療

電話診療、してみました

定期的に通っている漢方外来の電話診療を使用してみました。
再診ですし、体調が変わりないのでお薬の処方をお願いした形です。

電話ですので、顔は見えませんが1年近くお世話になっている先生なので安心。
今の体調に合わせて、薬の飲み方のアドバイス等頂きました。

わたしの場合は、病院のサイトからフォームに従って予約内容・処方箋の受け取り薬局指定などを先に送り、先生からの電話を待つ形でした。
処方箋はFAXで指定の薬局へ送られ、原本は後日郵送されるそうです。

いつお電話頂けるかは医師の都合によるようなので、緊張して毎日過ごしましたが、無事に電話に出ることが出来ました。
(一度寝坊して9時のお電話出られませんでした、すみません...)

予約の日時にお電話頂けると確実かなとは思いましたが、病院の外来時間にスマホを手元に置いておけばいいので、それほど問題ではないのかもしれません。
お仕事中でも、通院でお休みを取らなくて良い分、5分程度のお電話なら許される職場もあるのではないでしょうか。

電話診療当日の夕方、指定していた薬局へ調剤薬局出来ているか確認しお薬を受取りました。

なんとスムーズ!
交通費も、通院時間も削減されて、わたしにはいい事づくめでした。

対面しないということ

医療ではフィジカルアセスメントといって、私たちの五感で患者さんを診察していきます。
一般的な視診、触診、聴診などに留まらず
顔色、話し方、歩き方、表情、御家族から見た患者さんの様子、以前との変化などなど些細なことも見逃さずに患者さんと接します。

私のお世話になっている漢方外来ですと、毎回舌の色、舌の浮腫み、両手首の脈、掌の色、たまに腹部触診をしてもらいます。
電話診療では、どれも出来ません。
オンライン診療でも、室内の照明の色などにも左右されますから正確とは言えないでしょう。

そういう点で初診からオンラインや電話での診療というのは、患者側からするととても便利ですが、私が患者さんを見るとしたら「怖い」と思います。
なにか見逃すのではないか、もっと別の何か恐ろしいものが背後に潜んでいないか、医療関係者は常に疑っています。

嘘と本当

患者さんのことは基本的には信じています。
しかし、気分を害さないで頂きたいのですが、どこかで疑ってもいます。「嘘だ」というのではなく「もしかしたら」を考えます。
それは本人が「痛くない」と言ってもおなかに穴が空いていたら手術をしないといけないですし、「痛い」と言われても検査して何も出てこなければ様子見するしかない、ということです。
主観的な「痛さ」「つらさ」はご本人にしか分かりません。
客観的に「お腹に穴が空いている」「血が出ている」「血圧が高い」等分かることは疑いようがありませんが。
だからこそ患者さんは主観的な訴えで「大丈夫」「変わりない」と嘘をつくこともできます。
逆に仮病もそうです。
でもわたしたちは疑うことはできても「嘘」と言い切ることは出来ません。

患者さんは本当のことも、本当でないことも言います。
それが本当かどうかを見分ける力が、アセスメント力だと思っています。

初診ではその人の人となりが全ては把握出来ません。
少しずつ、理解し合って最善の治療方法を模索していきます。
医者も人間なので合う合わないはありますが、基本的には人を助けたい思いを持っていると思います。
医者には聞かれたことには誠実に答えるように、気をつけています。

...一日3包の漢方薬、一日一包しか飲めてません。ごめんなさい(笑)

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