見出し画像

英語勉強法|苦手な方へ

自分のこれまでの英語の勉強法をまとめます。

もし他の方の参考にもなればと思いこのように記事としました。
既に英語が得意で自分の勉強法が確立している方は、読んでいただく必要はないと思います。主に英語の勉強をこれから本格的に始めようと思う方や、苦手を克服したいと思う方に向けた記事にしました。時間のない方は4番まで読んでいただければと思います。

私の実力は高校在学中に英検1級を取得した程度です。長期にわたる留学経験はありません。誇れる英語力ではありませんが、この記事をきっかけに英語をよりよく学んでくださる方が一人でも多くなることを願っています。


1.英語学習のメカニズム

英語を学ぶには大きく3つのステップがあります。

①基礎的な文法の学習
②単語、熟語、文の用法についての知識の強化
③触れる英語の量を増やす

英語の学習において何よりも大切なのは、最初の段階で①を完璧にすることです。基礎的な文法が正確に扱えるようになると、この先の学習がかなり楽になります。中学の段階で苦手が生じている方は、ここが疎かになっていることが原因でほぼ間違いありません。一からやり直すつもりで復習することをおすすめします。

高校受験や大学受験の英文を読むだけであれば、文法知識は中学の範囲でほぼ事足ります。受験でよく使われる一部少数の文法知識を補完すれば困ることはありません。

続いて②と③。これは①とは異なり、この先半永久的に続く作業となります。どれだけこの量をこなしたかが英語力に直結します。


最初の段階において、英語の学習は知識の詰め込みです。
必要最低限の知識を備えた段階でようやく次のステップに進むことができます。
実は英語の学習は、中学3年間で初めて英語に触れる段階が難関です。基礎を築くのは簡単ではありません。しかしここをいかに堅固にするかで、先の学習の質が格段に変化します。


2.基礎の学び方

英語の学習は時間をかけることが大事です。丁寧に理解を進めましょう。

まず文法を最初から学びたい方や、中学英語から復習したい方へ。
私は小学生の時に父がくれたチャート式中学英語シリーズで学びました。最初の段階で使うのは、図があり分かりやすい参考書なら何でもよいと思います。


学習の環境が大事です。常に質問できる人を確保することを強くおすすめします。友達、先生、家族、誰でも構いません。そして疑問に思ったことはどんなことであっても必ず質問するようにしましょう。学習していて疑問が湧くのは自然です。必ず解決するようにしましょう。

もう一つ重要なのがモチベーションです。学習の進度はモチベーションで決まります。
学習を進めるにつれ、自分の苦手な分野に突入することになります。その際学習のペースは格段に低下してしまいますが、ここで折れないことが大事です。毎日少しづつで十分です。着実に理解することを第一に学習しましょう。理想は誰かに毎日励ましてもらうことです。自分なりのやり方で、モチベーションを維持してください。

次に単語熟語の学習についてです。
私は単語帳があまり好きではありませんでした。単語帳は使わず、何かしらの文章を読み、分からない単語を辞書で引きまくっていました。

やり方は人それぞれだと思いますが、反復して書くことはお勧めしません。時間がかかって非効率だと私は思っています。使う単語帳は自分のレベルにあった単語が収録されているものであれば何でもよいと思います。


覚えるにはとにかく反復してアウトプットすることです
単語帳を眺め、マーカーを引くことに気を取られてしまってはいけません。単語を赤シートで隠して、懸命に思い出そうとする作業を繰り返しましょう。細かく小テストをするのも効果的です。配分としては、インプットとアウトプットが1対3、もしくはアウトプットがそれ以上になるように心がけます。
人はアウトプットにより記憶が定着しやすいそうです。とにかくアウトプットしましょう。声に出して音読するのが私のおすすめです。


3.基礎からのステップアップ

時間をかけて基礎を築くことができたら、ステップアップの時期です。

ここからは、最初に紹介したステップ②と③を同時並行で、互いに絡めあいながら強化します。ボキャブラリービルディング、ボキャビルです。

②単語、熟語、文の用法についての知識の強化
③触れる英語の量を増やす

英語で使われる基礎的文法は日本語と比べると格段に少なく、単語の順番を並べ替える程度しかバリエーションがありません。そのため、英単語熟語の知識を増やすことが英語力に直結します。

画像4

私は高校で購入したDUO 3.0や、DATABASE 5500といった単語帳・熟語帳を繰り返し用いてボキャビルを続けました。DUO 3.0はCD音声を繰り返し聞き流し、シャドウイングを何度もしました。
また英検に向け、英検の過去問を解いて長文に触れたり、英検用に旺文社のパス単シリーズで学習したりしました。

単語帳は、例文が多いものをおすすめします。
例文を丸ごと暗記するのが効果的です。単語の日本語訳だけではなく、日本語を英訳できるようになればかなり実力がつきます。

ボキャビルで大切なのは繰り返すことです。一度の学習にとどまらず、同じ教材を用いて二度三度と学習することで記憶が強化されます。新しい参考書や単語帳に次々手を出すよりも、一つ心に決めたものを完璧にする方が良いと思います。


4.リスニング力の強化

試験時間内で唯一自分のペースで解くことを許されない分野です。

音声をたくさん聞けばできるようになるかというとそうでもありません。

おすすめはシャドウイングです。
音声を聞き、そのあとに続いて2秒ほど遅れて複唱する方法です。流れてきた音声とまったく同じように発音することを心がけます。最初のうちは台本を見ながら、慣れてきたら何も見ずに複唱しましょう。

自分が口に出すことのできる英語は、耳にして聞き取ることができます。極論、自分がネイティブと同じ発音ができるようになれば、ネイティブの発音は必ず拾えます。シャドウイングを繰り返し行い、自分が発音することに慣れれば英語を聞き取ることは難しくなくなります。

シャドウイングはハードルが高いという方は、まずは音読から始めてみましょう。アクセントに気を付けて、慣れてきたら英語のフレーズを意識して発音します。音読することで英文のつながりや切れ目が見えやすくなり、読解にも効果があります。

画像5

リスニング力向上の秘訣は、聞くことよりも自分が話すことだと思います。上達してきたら、BBCのニュースを聞いてみたりするのもいいかもしれません。中級者にはBBCの6 minutes Englishをおすすめします。


5.教材紹介

私が使った、易しめの教材を紹介します。
今ではもう出版されていないものもあるかもしれませんが、ご参考までに。

・チャート式中学英語シリーズ

画像1

図解で分かりやすく、学年ごとに計3冊の構成になっています。初めて英語を触る方にお勧めです。私はこれで基礎を学びました。練習問題は少なめなので、問題集は別に用意した方が良いかもしれません。現在は改定されて別シリーズとなっているようです。別売りで準拠ドリルもあります。


・シグマベスト 最高水準問題集

画像2

基礎の演習に良いと思います。中には難しい問題も入っているので、英語が苦手な方や始めたての方は簡単な問題から取り組むのがおすすめです。


・基礎英語シリーズ

画像3

NHKのラジオ番組です。基礎英語1、2、3と自分の力に合わせて選べます。これで物足りなくなったら、ラジオ英会話などほかの番組もあります。毎月テキストも販売されているので取り組みやすく、また何度も聞きたい方向けに音声CDも販売されています。


6.私のこだわり

学び方についてのこだわりを書きます。
個人的な意見です。

画像6

英語を流暢に話すネイティブは、私たち日本人が日本語を学ぶのと同様、生まれてから長い年月をかけて英語の正しい使い方を学びます。
対して、私たちが英語を学ぶのに時間はかけられません。たった数年で英語の読み書きを習得する必要があります。そこで登場するのが文法です。本来自然に覚えるはずの言葉の使い方を、文法という枠に当てはめて言語化し、ルールに則って英語を使うようにするのです。

これは不自然です。

このままでは、私たちは英文を読む際、逐一頭の中で日本語訳を続けなければなりません。本当の理想は、英文をそのまま英文で理解することです。これにはかなり長い時間がかかります。苦手を克服するだけならここまでする必要はありません。

しかしこの先英語を少しでも使う必要があるなら、この理想を意識した学習を行うことが重要です。他の人より少しでも英語が得意になるだけで、想像を超えたリターンが自分自身に返ってきます。そのために私は学習の際、次のようなことを意識しています。

①基礎を徹底すること
②比較的得意な分野をさらに伸ばすこと
③繰り返しをためらわないこと
④声に出すこと

①は先に述べた通りです。

②は、モチベーションを維持するのに大切だと考えています。
私は英語の中でもリスニングが得意でした。これをさらに伸ばそうと思い、シャドウイングや音読を続けました。自分の長所がさらに伸びたおかげで、自信が確固たるものとなり、やる気が湧きました。
苦手意識を持っていても、比較的得意な分野を見つけ、そこをどんどん伸ばしていきましょう。一つでも強みを築くことができれば、学習の意欲が格段に上がります。

続いて③です。
英語の学習はほぼ知識のインプットとアウトプットに終始します。繰り返しの連続です。飽きてしまうことは多々あるかと思いますが、めげずに繰り返すことが本当に大切です。
自分は本当に進歩しているのか不安になるかもしれませんが、是非自信を持ってください。

最後に④です。
これは私のお気に入りの学習法であり、効果が高いと実感しているやり方でもあります。聞こえてきた英語を少し口に出してみる、教材を音読してみるなど、素材は何でもよいのでとにかく音読をおすすめします。
自分の発音が悪いな、と感じたら英語耳が育ってきている証拠です。是非ネイティブの発音を真似しましょう。

こだわりは何でも構いません。
自分の中にポリシーがあると思った時には、もう既に英語学習のサイクルは始まっています。モチベーションを保ちながら、様々なやり方にチャレンジしましょう。


7.終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。

自分自身の英語力を磨きながら、このような記事をこの先も書かせて頂こうと思います。この記事を読んで英語学習に前向きになっていただければ幸いです。


気に入っていただけましたら、サポートもお待ちしております。
長文をご通読いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?