A氏

私の友人A氏は高身長スレンダー眼鏡美少女である。ビジュがとてつもなく助かる。A氏は高校1年生の時に同じクラスで、家が近かったので仲良くなった。そして次第に私はA氏に対してある強いを抱くようになった。

罵られながら踏まれたい。

高身長スレンダー眼鏡美少女とエンカウントしたら、誰でも抱く一般的な感情である。私は出会ってから今までの7年間、ずっとこの願望をA氏にぶつけ続けてきた。

しかしA氏には致命的な欠陥があった。私にめちゃくちゃ優しいのである。そのビジュで私に優しいのは解釈違いだろ。

A氏は私のことが大好きなので、私がいくら「A氏!頼むから罵ってください!殴ってください!踏んでください!!!」と懇願しても、A氏は「ヨシヨシ(聖母スマイル)」と言って私の頭を撫でるだけだ。

A氏に撫でられて嬉しい♡♡♡♡♡という気持ちと、ちがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!!!!!!!!!!!罵倒されたいんだ私はーーーーーー!!!!!!!!!!!!!という気持ちで、私の感情は7年間ぐちゃぐちゃである。この、「絶対に罵倒も暴力もして貰えない」という事実が、ドMにとって最強のお預け行為であり、「いじめられることで快感を覚える」という意味では、自分の願望を一生叶えて貰えないことがもはや気持ちよくなってきている節はある。7年という歳月が私をここまでのドMモンスターに育て上げてしまったのだ。

ここでもう1人登場する人物がいる。A氏に恋心を抱いていたBくんである。Bくんはみんなから愛のあるいじりをされる性格だった。A氏は女子にはやさしいが、男子には、というかBくんにだけものすごく厳しい人だった。だからBくんは、A氏が私のことを撫でて甘やかす度に、「クッソォ〜〜〜〜」と思っていた(多分)。しかし、それは私も同じことであった。A氏がBくんのことを軽蔑の眼差しを向けながら罵り、ぞんざいな扱いをする度に、私は「ずりぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と思っていたのである。なんでお前は私がこんなに切望していることをいとも容易く叶えてもらえてるんや!!!!!!!!この世、こんなに歪な三角関係ってあるんだな……。


追記

A氏、文学部に通ってるの推せる〜!すごくしっかり者で頼れるお姉様って感じなのに、本が好きすぎて本が部屋中に溢れかえって汚ったないの推せすぎる〜!!
あと普段の私服はほぼUNIQLOでめちゃくちゃシンプルなのに、趣味でhazamaの服にゴリゴリ課金してるのかっこよすぎる〜!!!!圧倒的美少女だから余裕で着こなすの天才すぎる〜!!!!!しかも即売会で服選ぶ時に試着した服の自撮り写真全部私に送り付けてくれる!!!!!私が狂うのを分かっている女ァ〜!!!!!あと最近髪を巻いて赤のインナー入れてたの良すぎてもう殺してくれ〜!!!好きィ〜!!!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?