『息が詰まるようなこの場所で』を読みました。

タワマンの高層階では気圧の関係でご飯が美味しく炊けないと聞きます。また標高が高いことから酸素濃度が薄く、呼吸がしづらくなることもあるそうです。

そんな息をするのも苦しくなりそうなタワーマンションに暮らす、3つの家族の生活を描いた小説『息が詰まるようなこの場所で』を読みました。

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日々生み出されては消費されていく言葉の数々。そんなTwitterに漂う悪意を煮詰めて、パズルのピースを組み合わせるように高い文章技術で編み出された一編のストーリー。これをゲラゲラ笑いながら読んでいる人は完全なる痛キャラというか、ただのやべー奴というか、Twitterのやりすぎですよ。人の不幸を茶化したり、特定の住環境を誹謗中傷して笑いものにしたり、今日なんか、しきりに別アカウントとこのアカウントを紐付けようとして粘着してくる人がいたりと、あの界隈の人達は本当に頭おかしい。いつも仲間内でワイワイしてて、どれだけ異常なことをしてるのか全然理解してないんだろうね。作者の外山薫という人、マンクラのリーダー格だかなんだか知らないけど、湾岸のタワマンに親でも殺されたのかな。

面白かったです。

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