データから見るプロダクトマネージャーカンファレンス 2023 #pmconf2023
こちらは プロダクトマネージャー Advent Calendar 2023 24日目の記事です。メリークリスマス!🎄
2023年11月29日(水)にプロダクトマネージャーカンファレンス 2023が開催されました。今回のテーマは「その覚悟が世界を変える」とし、テーマに沿う多くのセッションが行われました。
当カンファレンスにご登壇頂いた皆さま、ご協賛頂いた企業さま、そして、ご参加頂いた皆さまに心からの感謝を申し上げます。
今回「オンサイト(現地)」「オンライン」の同時開催の試みだったにも関わらず、多くの方にご参加いただき、とても嬉しく思います。
この記事では、様々なデータをご紹介しながらプロダクトマネージャーカンファレンス 2023を振り返ってみます。
参加者データ
今年で8回目を迎えたプロダクトマネージャーカンファレンスですが、オンサイト・オンラインの同時開催の試みの影響もあってか、前年度の参加申込者数・NPSともに前年を下回る結果となりました。
終了後アンケートにて皆様にいただいたご意見も取り入れながら、次回開催の際はより良いものにしていければと思います。
一方で今回は、オンサイト開催での実施では、数字面だけでは測れない、熱量を感じる体験を提供できたのではないかと思っています。
参加者の方からは、「日本のプロダクトマネジメントの成熟を感じたり、懇親会で刺激をうけたりなど濃密な時間を頂きました。」
「ブースや懇親会での交流はとても楽しく、オフライン会場のありがたさも感じました。」といった声をいただきました。
アンケートでは「全体的に非常に勉強になる内容が多く、1日参加した甲斐がありました。」「これだけ沢山の方の知見を聞ける機会はなかなかない。」「プロダクトマネージャーの仕事とは何か共有、議論できる素晴らしい機会だと思いました。」など、嬉しいお声を多くいただきました。
単純計算ですが、1600人近いプロダクトマネージャーの方にご参加いただいたことになります。また、半数以上の方がプロダクトマネージャー以外となっており、幅広い職種の方にも多くご参加いただきました。職種ごとの比率に関しては、昨年から大きな変化はありませんでした。
自社プロダクト開発に関わっている方で約8割を占めました。toB/toCの比率に関しては例年通りの割合となっております。
今年のセッションではtoB/toC領域問わず多くのご登壇いただきました。また、プロダクトマネジメントに関わっていく上での学び方・姿勢・成長といったキーワードのセッションも多く、属性問わず多くの方に学び、そして楽しんでいただける機会を提供できたのではないかと思っています。
スタートアップから大企業まで幅広い企業の方々にご参加いただきました。今年のセッションに関しても、様々な規模の企業に所属方に登壇いただきましたので、所属フェーズの違う参加者の方々にとって学びとなるセッションとなっていたらとても嬉しいく思います。
また昨年の開催と比較して、プロダクトマネジメントに関わる経験が1年未満の方にも多くご参加いただきました。
実際にアンケートのコメントでも「プロダクトマネージャーにこれから挑戦する身として、とても勉強になる内容でしたので、同じような境遇の人にぜひおすすめしたいと思いました!」というコメントもいただきました。
すでにプロダクトマネジメントに関わっている方だけではなく、これから挑戦をしていく人・挑戦していきたい人にとっても、学びとなる機会を提供できていたら幸いです。
セッションデータ
今年は、全5トラックでkeynoteを含む、全41のセッションを行いました。
昨年同様、セッション時間枠を20分 or 50分に固定することで開始時間・終了時間をなるべく統一するようにしました。
また、セッションの間の休憩を15分、Break・LongBreakを挟むことで、オンサインと会場での移動時間の確保・休憩時間を確保することで、最後まで楽しんでいただけるようにしました。
誰もが知る有名な企業・プロダクトの話、国内のPM市場の話、今回の「その覚悟が世界を変える」というテーマに沿った様々な工夫や苦労話など、様々な軸で本当にバリエーション豊かなセッションとなりました。その中でも特に人気の高かったセッションを紹介させていただきます。
なお、セッション動画はほぼ全て公開しておりますので、ぜひYouTubeからご覧ください。
なお、以下のKeynoteセッションのみ単独トラックで配信したため、ランキングの対象外とさせていただきます。
なお、多くの方にご視聴いただき、反響も非常に多いKeynoteでした。是非ご覧ください。
満足度回答数セッションTop3
こちらはアンケートの満足度回答数のセッションのランキングです。それでは1位からご紹介していきます。
👑同率 第1位👑
プロダクトと事業を無限にスケールするための最強のロードマップの作り方
エムスリー株式会社 山崎 聡様
同率1位は、エムスリー株式会社の山崎様のセッションとなりました👏
このセッションでは、従来のロードマップの課題と近年議論されている対策を振り返り、その上で、プロダクトと事業を無限にスケールするための新しい考え方を導入し、状況に合わせて変更可能なアジャイルなロードマップの作り方についてお話いただきました。
後半のパートでは具体的な活用方法や事例について紹介し、ロードマップを作成するにおいてプロダクトマネージャーにとって必要な覚悟についてもお話いただき、熱の籠ったセッションとなりました。
アンケートでは以下のような声がありました。
👑同率 第1位👑
シリコンバレーのプロダクトマネージャー達に見る、 覚悟を決めたPMは何が違うのか?
LinkedIn 曽根原 春樹様
こちらも同率1位は、LinkedInの曽根原様のセッションとなりました👏
シリコンバレーで10年以上にわたるスタートアップやBigTech企業でのプロダクトマネージャー(PM)の活動を通して、世界の様々なタイプのPMとキャリアを共にした経験を元に、「覚悟を持つPMたち」が持つ6つの顕著な特徴に焦点を当てお話いただきました。
PMとしての成長の鍵となるスキルやアプローチについて解説いただき、PMとしての経験の有無問わず、非常の反響の多いセッションとなりました。
アンケートでは以下のような声がありました。
👑第3位👑
Notion AIでのプロダクトマネジメント〜顧客の声を活かした高速な仮説検証
Notion Labs Japan 早川 和輝様
第3位は、Notion Labs Japanの早川様のセッションとなりました。
世界中の多くのユーザーに愛されるNotionで、その裏側ではどのようなプロダクトマネジメントが行われているかについてお話いただきました。
Notionのプロダクト組織体制、顧客中心のプロダクトマインドセット、フィードバックを活かしたテストからリリースまでの流れ、速やかなリリースと継続的な改善、市場の変化への柔軟な対応、ビジネスにおける生成AIの今後、これからのプロダクトマネジメントについて、Notion AIのローンチを事例にお話しいただきました。
組織~開発・プロダクトマネジメントまで、多くの人に学びのあるセッションかと思います。
満足度平均セッションTop3
次は、カンファレンス後にお答えいただいたアンケートの満足度平均の高いセッションを3つ紹介いたします。
👑第1位👑
73万人のクリエイターを抱えるサービスが、「画像生成AIを使ってTシャツを作る機能」をリリースする覚悟を決めた話
GMOペパボ株式会社 牧山 ミルテ様
こちらのランキングは、GMOペパボの牧山様が平均満足度トップとなりました👏
73万人のクリエイターを抱えるSUZURIがあえて画像生成AIを使った機能を提供する「覚悟」を決めるまで、チームメンバーやステークホルダーたちとどのような議論を重ね、数ある試練を乗り越えていったのかを赤裸々に語っていただきました。
テーマも今回の「その覚悟が世界を変える」を感じさせるような内容になっており、まだご覧になっていない方はぜひセッションをご覧ください。
👑第2位👑
CADDi AI Labの進化: R&Dから実用プロダクトへの旅路
キャディ株式会社 今井 武晃様
平均満足度2位は、キャディの今井様のセッションとなりました👏
ChatGPTに代表される基盤モデルの台頭・エンジニアのキャリアの多様化など多く環境の変化がある中で、AI LabをR&D組織からプロダクトを中心とする組織への転換を決断し、その中で起こっていった変化、そしてそこからの学びについてお話いただきました。
状況・環境変化の中での決断など、覚悟を感じる内容のセッションでした。
👑第3位👑
シリコンバレーのプロダクトマネージャー達に見る、 覚悟を決めたPMは何が違うのか?
LinkedIn 曽根原 春樹様
先ほどもランクインした、曽根原様がこちらのランキングでも第3位となりました!感想のコメントも多く、納得の結果となりました。
定性データ
最後にはなりますが、アンケートでいただいた今回のカンファレンス全体に関するコメントをいくつかピックアップしてご紹介させていただきます。
今回の「その覚悟が世界を変える」というテーマの中で、このようなご意見いただけて大変嬉しく思います。みなさんの活動の後押しとなる一日になっていたら幸いです。
一方で、今回オフサイトでの開催については、現地参加いただいた皆様から様々なフィードバックいただきました。
皆様いただいたご意見を参考にし、次回開催時にはより良い体験を提供できるように努めていきたいと思います。貴重なご意見いただきありがとうございました。
また、魅力的なセッションが多く、どのセッションに参加するか悩ましい!というご意見も、数多くいただきました。当日ご視聴いただけなかったセッションは、セッション動画・セッションスライドも公開しておりますのでご安心ください。
今回もたくさんのアンケートへのご回答、ありがとうございました。
皆様からこのようなフィードバックは我々運営にとっては本当に貴重なものとなっており、一つ一つメッセージを拝見しています。
このカンファレンスも一つのプロダクトとして、いただいたフィードバックから学び・活かして、年々進化・成長させていければと思っています。
最後に
改めましてこの度は、pmconf 2023 にてご登壇頂いた皆さま、ご協賛頂いた企業さま、そしてご参加頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
来年の開催も検討しておりますので、ぜひ公式Xアカウントをフォロー頂き、情報をお待ちいただければと思います。