【バックギャモン】5ポイントと4ポイント・ダブルタイガーかポイントメイクか
課題ポジション アンリミテッド 白の32は?
ランで負けていることもありヒットはすることになるでしょう。この場合13/11* 8/5*のダブルタイガーか、8/5* 6/4の2択になります。このように「ダブルタイガー」と「1枚オンザバー・ポイント1か所メイク・インナーブロット1か所」を選べる時どちらを選ぶべきかを検討します。なお今回は「インナーに2枚残すプレイ」を選択する可能性があることから、5ポイントと4ポイントに2枚晒すか4ポイントをメイクするかで比較することにします。
初手43ミドルイースタンの対応
通称「ミドルイースタン」と呼ばれる手は、バックマン2枚を両方動く手を指します。中東のプレイヤーが良くやるムーブと言われており、初手43における「ミドルイースタン」は24/21 24/20となります。これに対する対応として、32と41を振った場合はダブルタイガーをするのが最善となります。
ただしさすがに31を振った場合は5ポイントメイクが最善になります。また1ゾロを振った場合は4ポイントへのポイントオンで2枚打ち上げるの最善、5ポイントを作って6/4のルースヒットは25点のエラーとなります(これは別に検討する)。このように、ハイポイントに2枚来た場合はダブルタイガーが有力となります。
初手41ミドルイースタンに対する43や41は5ポイントへのルースヒットがよさそうです。
ベースポジション
以下のポジションをベースポジションにします。アンリミテッドであれば「13/11* 8/5*」と「8/5* 6/4」が同等です。勝率・ギャモン率はほぼ同等(勝率は若干ダブルタイガーが上)、ギャモン負けはダブルタイガーが2%高くなります。
いろいろと動かしていきます。
(1)相手のインナー
これもどちらも同等です。勝率・ギャモン率・被ギャモン率すべてダブルタイガーのほうが上になります。
13ポイントの駒を8ポイントや6ポイントにもっていくと今度は「6/4」のメイクが上になります。13ポイントを1枚減らすことがマイナスになるということでしょう。特に6ポイントが5枚の場合はスタック解消という意味もありダブルタイガーはブランダーとなります。
相手の陣地が3ポイントボードになると今度はヒットされる痛みが大きくなるので4ポイントメイクが上になります。
ただし、「相手のインナーに自分のブロットがある場合」は3ポイントボードでもダブルタイガーが有力になります。このダブルタイガーは「足止め」の意味合いがあります。4ポイントボード相手にはさすがにインナーメイクを考えます。
●相手が2ポイントボードくらいならダブルタイガーでもよい。13ポイントと6ポイントのスタックを解消できるかがポイント。
●相手が3ポイントボードくらいになったらおとなしくポイントメイクを考える。
●ただしインナーにブロットがある場合はダブルタイガーで足止めが有力になる。
(2)バックマン
バックマンがいなくなってランがほぼ同等になったらどうなるか?
実はどちらもやらず、13/8がベストになります。バックマンがない分有利でヒットしなくてもよいという考え方です。
ミッドのスタックを解消したいがそのためにはヒットしないといけない場合はどうか?
この場合もノーヒットの8/3や6/2 4/3が最善となります。
バックマンが1枚でも残っていれば、考え方は(1)と同じです。
今度はムーブ後でもランで勝っていないので8/5*のヒットは確定です。そのような場合は大体相手陣地もどこかできているのでカバーしておくのが賢明です。
●バックマン0枚でランが同等ならヒットしない手から考える。
●それ以外はヒットする。相手陣地が何かしらできているならシングルヒット・メイクから考える。
(3)ランニング
基本的にランニングで負けていればヒットします。問題はどのような形でランニング負けになっているかです。
ミッドポイントが3枚以上あり、バックゲームが視野に入る形であればダブルタイガーでもポイントメイクでもよいです。ミッドポイントが2枚であればアウターヒットはしません。
普通のハイアンカーホールディングで大差になっている場合は相手陣地に寄ります。これは(1)とほぼ同等の考え方で問題ないでしょう。
課題ポジションを紐解く
・バックマンが3枚あり、ランも28ピップ負け。よってヒットは確定。
→ヒットを確定させると、8/5*はやる。
・相手の陣地は2ポイントボード。
→ダブルタイガーもメイクもどちらもある。
・インナーブロットがあり、3か所から攻められる。
→ダブルタイガーを支持。
・ミッドポイントが3枚、6ポイントも3枚
→この場合6ポイントを2枚にするほうが形が悪いため13ポイントを使うほうを選びたい。
以上からダブルタイガーが75点差でベストとなります。
この形だと、13/11*のヒットと6/4*のカバーどちらが形が悪いかを比較することになるのですが、結論はどちらでも同等です。6ポイントの3枚目はかなり強いということが言えるでしょう。
ポイントは、
・使った後の形はどちらが良いか?
・相手の陣地はどうか?
・自分の守備形はどうか?(アンカーだけか?ブロットがあるか?バックマンを逃げ切ったか?)
これらで判断していきます。