【バックギャモン】ベテランの教え

あけましておめでとうございます。2024年もよろしくお願いいたします。

さて、今回は、直接教わったというわけではないのですが、バックギャモンのベテランプレイヤーの「教え」というものがいくつかありますのでそれを紹介します。私がさりげなくやっている「アレ」はこれから紹介することに基づいているものがいくつかあるのです。

1.スコアボードの変更はゲームが終わった直後にせよ

こちらは景山さんの教えです。
ゲームが終わったらその場でスコアボードのスコアを変更しましょう、というものです。これは「現状把握」ができるのはゲームの終わった直後だけであり、その状態でなければ「現状でスコアを更新する」ということができないからです。あとくされなくスコアを更新できるのはこのタイミングしかなく、これはスコアの記録をしない試合では特にそうで、互いにスコアを記録するような大会などでは「双方がスコアを手元で記録し確認する」ため必須ではないにせよ、私はこれを聞いてから可能な限りスコアボードを先に更新するようにしています。スコアを記録する場合は「スコアボード」または「スコア記録」をやってから盤面を初期に戻す、としています。

2.ポジションを写真撮影する際は先にアクションを示せ

これも景山さんの教えです。
アクションを示さないで写真を撮る場合、撮影前に決めていたものを撮影したら急に変えてしまう、というのが良くないというものです。特にクロックを使う対戦である場合、(私はめったにやらないのですが)クロックを一時的に止めて撮影するとその時間分だけ考慮時間が増えるというのは良くありません。私は写真撮影するときは必ず先にアクションを示すようにしています。気が付いた人いるかな?

3.「キューブに触れたらダブルせよ」は正確ではない

これは大阪のベテランプレイヤー光吉さんの教えです。
JBSルールでは「キューブに触れたらダブルしなければならない」という規定になっていますが、光吉さん曰く「キューブに手を伸ばしたらダブルしなさい」とのこと。これはキューブに手を伸ばしながら相手の顔色を見るということができてしまうからで、「キューブに手を伸ばした」ということは「ダブルの意志あり」と捉えられるのでこの考え方が成り立ちます。これは直接私が光吉さんから聞いたことで、それ以来これはちゃんと守っています。
なお、JBSルールでは「キューブに触れたらダブルしなければならない」とあるのですが、これは明確に「ダブルの意志を示したら」ということを想定しており、例えばキューブを引いている状態で誤って手に触れたものまでを規定しているものではないということは添えておきます。

4.一度ロールしてからダブルを考え直してはいけない

これは下平さんの試合で学んだことです。ただし私が直接見たわけではなく人から聞いた話なのでその点はご留意ください。
「ロール」とはダイスをカップに入れてシェイクし、ダイスを振りだす行為を指します。JBSルールでは「ダブルはロールの前にしかすることができない」とありますが、これは「ロールが完了する」、つまり「ダイスが振り出されるまで」と解釈できるわけで、ルール上はダイスを振り出すまではダブルをする権利があります(実際そのプレイヤーもいます)。その試合で下平さんはダイスをカップに入れてシェイクをし始めてから動きを止めてダブルを考えたようですが「ロールしてからダブルしちゃだめだよね」とそのまま振り出したそうです。その局面がどうだったかはわかりませんが、それをちゃんと割り切ってプレイできるのはとてもいいなと思ったものです。厳しく取ると「ダイスをカップに入れること自体がロールの意志を示している」とする場合もあるのですが、そこまで厳しくなくてもという感じはします。私はダイスを入れてからダブルを考えるということをしばしばやっています。とがめられるようなものではないと思っていますが気を付けたいところです。
この3と4は同じようなことで、「行為の意志がどこにあるか」というところになるのだと思います。3は「ダブルするという行為の意志」、4は「ロールするという行為の意志」を示しているもので、それを途中で翻してはいけない、というのは、実は2の撮影の件にも通じるのかもしれません。
似たようなものは囲碁にもあり、(ルールでそうなっているかはわかりませんが)「石を打つまで石に触れない」というのがあります。碁笥に手を入れてガチャガチャするのは良くないという考えによるものと思います。

5(おまけ).ひふみんEYE

ベテランの教えに含めてもいいのかわかりませんが、景山さんは「問題ない」という見解を示したのが「ひふみんEYE」です。ひふみんEYEとは将棋の加藤一二三九段がよく使っていた「相手の側に立って盤面を見る」という行為のことです。バックギャモンではこれをやるプレイヤーはあまりいないのですが、実はダブルアクションが絡むときにはこれが生きる場面があるかもしれません。私はあまりやったことありませんが。ちなみに「問題ない」という理由は「規定にないから」とのこと。確かにこれを規定に書くのもどうかなぁという感じはします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?