【バックギャモン】BMAB Individual Applications

バックギャモンの実力認定機関「BMAB」の「Individual Applications」について、公式に書いていることをもとに本稿をアップします。「解釈が違う」ということがあればご指摘ください。

BMAB - About BMAB

以前の記事。ここで書いた時とは少し事情が違うかもしれません。

認定されるための基本要件

今回は「Individual Applications」、個人申請での認定についてになりますが、それによらない基本要件について述べます。基本要件は以下の通りです。

  1. All matches must be live, clocked and pre-designated.

  2. Matches only count for EP/PR purposes for current BMAB members at a BMAB tournament or in an Individual Application

  3. Matches must be at least 7 points in length

  4. EP = Experience Points = sum of match lengths played (e.g., an 11 point match = 11 EP).

  5. PR is the average PR of the most recent matches until 300 EP is reached. If fewer than 300 EP have been accumulated, the whole match history is used

  6. Once a title has been achieved, it is never lost

以下、意訳です。
1.全試合「ライブ」「クロック使用」「事前に決められている試合」であること。
2.BMABトーナメントまたは個人申請で、PRのみを見る。
3.7ポイントマッチ以上とする。
4.EPはマッチレングスの総和とする。
5.直近の300EPで評価する。足りない場合はすべての試合で評価する(この場合、認定レベルによって最低限必要なEPは異なる)。
6.一度達したレベルは失わない。

このほかにも注意事項はあります。
・すべての試合は動画に撮影しなければならない。基本的にはYouTubeにアップしてURLとともに申請する。
・該当の大会は事前に申請する必要があるが、その試合はすべて認定対象にしなければならない。「いいところ取りで申請する」ということは認められない。

現在日本で認定希望を受けているのは「名人戦」「盤聖戦」の地方リーグです。JBSに申請し既定の料金を支払うことでそれぞれのリーグは認定試合とすることができます。
今回紹介するのはこれに寄らない個人申請、「Individual Applications」の説明となります。

Individual Applications

※実際にやったわけではないので解釈が異なるなどあるかもしれませんがご了承ください。

Individual Applicationsでは個人で出場する試合を申請し、認定してもらう方法です。大まかな流れは「メンバー登録」「料金支払い」「出場する試合の申請」となります。試合終了後は速やかに動画と棋譜のアップロードをして認定を待ちます。料金は1年間50ユーロ、150EXP30ユーロとなります。当然ですがこれまでに述べた基本要件を満たしている必要があります。したがってIndividual Applicationsであっても、日本国内で対象となる試合は以下の通りです。すべてJBS正会員でなければ出場できません。
●JBS:名人戦、盤聖戦、日本選手権(メインのみ)
●JBS地方:大阪オープンメイン
不明なのは以下の通りです。
●JBS日本選手権中級:2023年レギュレーションでは予選5ポイントマッチ、本戦は9ポイントマッチ以上→本戦のみの登録は可能か?
●JBS王位戦:2023年レギュレーションでは予選5ポイントマッチ、本戦は9ポイントマッチ以上→本戦のみの登録は可能か?
→いずれも予選が申請不可。
●名古屋桑名合同年末大会メイン:1回戦のみ7ポイントマッチ、その上は5ポイントマッチ→1回戦のみの登録が可能か?
直近ではあと3週間弱で日本選手権があるため、日本選手権で申請したいと考えている人は今すぐにでも申請することをお勧めします。早い回答があるかわからないためです(実際、回答が遅れている模様だという話もあります)。

BMAB認定試合をコーディネイトすることはできるか

ここまで書いた通り、日本では認定試合が多くありません。そこで考えるのは「日本でBMAB認定の試合を作ることができるか?」です。過去には「BMABトーナメント」という試合が赤坂例会で開催されたことがあります。これと同様の仕組みで、例えば「6人総当たりの7ポイントマッチ」なものを開催して認定してもらうことはできるか、という具合です。問題点があるとすれば「こういう試合は乱立されるべきではない」ので、よほどのステークスがないと難しいかもしれません。そういうことであれば上記の「不明」とした試合での認定はできないと考えても不思議ではないでしょう。

正式な実力認定を受けるメリット

当然あると考えます。囲碁や将棋では道場のレベルによって差が出ますが、BMABではそういうことは少ないと思います。レーティングは地方によって差が出るものです(東京のX点と大阪のX点とその他のX点ではやはり差が出る)。世界統一の基準で認定されるのでバックギャモン界においては確実にメリットはあるでしょう。
ちなみに、Grand Master以上になれば、日本では「トーナメント参加費の割引」などの実利もあります。

楽しく遊ぶバックギャモンもいいですが、一度ちゃんとした認定を受けて実力を測るというのもいいのではないでしょうか。

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