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順番通り Vol.1 -KAREHA-


+musicの新企画 【 順番通り 】とは?

みなさんこんにちは!
初めましての方々もたくさんいらっしゃるかもしれません。
私たち+musicは「LIFE STYLEに音楽を添えて…」というテーマを軸に、音楽を通した新しい体験を創出していく(いきたい)チームです。

これまでは主に「party(音楽イベント)」「apparel」の2本柱で活動を続いけてきていて、今年で活動を始めて6年が経ちます。

メンバーの大きな共通点として、いわゆる「フェス」と言われるような屋外で行われる音楽イベントが好きな点で、自分たちも表現の1つとして「フェス」と言われるようなイベントがやりたいと考えています。

今年は10/19(土)〜10/20(日)に北秋川自然休暇村という素晴らしい会場でイベントを開催する予定なので、こちらもぜひチェックしてみてください!

そんな活動を続けている中で、自分たちと音楽との関係性について、深く考えるタイミングがありました。
テーマである「LIFE STYLEに音楽を添えて…」というものを深掘りして

 ・みんなにとっての音楽って?
 ・音楽を通してどんな体験をしたか?
 ・音楽との向き合い方って人によって違う?
  etc…

みたいに、色々なことを考えているうちに、あることに気づきました。

「現在って、音楽が消費の対象になってはいないか?」

なぜそう思ったかというと、普段何気なしに活用しているストリーミング配信サービス「Spotify」の便利さにありました。
Spotifyでなくとも、ストリーミングサービス配信サービスを活用している人は多いのではないかと思います。
大抵の曲は聴けるし、なんなら「あの頃の曲が詰まった〇〇プレイリスト」的なものを見つけて、流しながら仕事したりドライブしたりもしているのではと。

そこで、周りの音楽好きにどんな風に活用しているか聞いたところ、共通して出てきたことが「当たり前のようにシャッフルして聞いている」という点でした。
つまり、良い音楽が詰まっているという前提のもと、音楽を「流している」ということなんだと捉えました。

そこで、もっと昔の音楽のあり方を思い出してみました。
今の若い世代は知らないかもしれませんが、いわゆる「ウォークマン」と言われるツールがあった頃まで遡り、どんな風に音楽と触れ合っていたかメンバーで確認しあったんです。

その時代は「テープ」や「MD」と言われる記憶媒体に自分たちで録音をして音楽を楽しんでました。
友達から借りたCD、TSUTAYAやGEOで借りたCDを、自宅のプレイヤーで録音をして持ち運び、ウォークマンで聴きながら出かけたり、車のプレイヤーで聴きながらドライブをしていたりしていました。

この時、自分たちで録音をしていたので、プレイリストを作る時は今よりももっと「考えて」録音する順番を決めていました。

 ・Aのアーティストの次はBのアーティストの曲も合うかも
 ・あのアルバムの、この曲のあとは、あの曲の方が良いかも
 ・ドライブで高速のる時は、この順番がかっこいい!!

などなど、振り返ってみると誰もが「1曲との向き合い方が深かった」ということがわかりました。これって素晴らしい発見だなと感じました。

このグルーヴ(ここでは空気感という意味で捉えてもらえると)を、現代風に表現できたら、絶対面白い!と思い立ち「だったらシャッフル禁止のプレイリストシリーズをSpotifyで作ってみようよ!」と始まった企画が、この「順番通り」です。

そこに、なんでその順番にしたのか?をプレイリストを作ってくれる人にインタビューして人物の深掘りもプラスできたら、さらに面白い企画になるし、音楽活動をしているアーティスト以外でも、スポットを当てられるコンテンツになるなと考え、スタートすることとなりました。

Vol.1ゲスト:KAREHA

そんな記念すべき第一回のゲストは、カルチャークラッシュを巻き起こすブランド「DIET BUTCHER」、その拠点でもある中目黒のカルチャーハブ「DB & BAR」のオーナーKAREHAをゲストに迎えました!
アパレル業界に長年身を置き、カルチャーを発信し続ける彼と音楽との関係を徹底深掘りしていきたいと思います。
ぜひ、KAREHAの作ったプレイリストを聴きがならインタビューを読んでみてください!
初回は特別版として、+musicの公式インスタアカウントにインタビュー映像もアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください!
では、インタビューをスタートしていきたいと思います。
interviewerは、+music producer Hiro Yamakawaが勤めます!

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KAREHA プロフィール紹介

Hiro ) 
それではKAREHAさん、よろしくお願いします

KAREHA)
よろしくお願いします!

Hiro )
初回ゲストということで、どうですか?心境は?(笑)
今回はLive配信も同時ですからね!
(LIVE配信リンク:https://www.instagram.com/reel/C_47bkqyKJO/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA== )

KAREHA) 
めちゃくちゃ緊張しております。(笑)

Hiro )
ここまで緊張するとは企画している自分自身も思わなかったよ。(笑)
それでは、まずはみなさんに、KAREHAさんの自己紹介をお願いします!

KAREHA)
ありがとうございます。ここまでのご説明で紹介してもらっている通りではあるのですが、中目黒にある「DB & BAR」のオーナーをやらせてもらっていて、そこでメインで展開しているブランドが「DIET BUTCHER 」です。
Hiroさんとは彼がアパレル時代からの20年来のお付き合いで、長く仲良くさせてもらっています。そして、実は私のDJの師匠でもあります。

Hiro )
いやいや、、、そんな師匠なんて。(笑)
昔から一緒に遊ぶことも多かったですね!そういえば、DJデビューは私がオーガナイズしてたイベントだったんじゃなかったかな?

DIET BUTCHER / DB & BAR


DB & BARの入口

Hiro )
メインで活動している「DB & BAR」ですが、ファッションだけではなく【カルチャーを発信していくためのハブになる】もテーマにあるようなお店だと思うんですが、現在主に取り組んでいることは、どういったことですか?

KAREHA)
これまでもやってきていることではありますが、注目しているアーティスト/クリエイターが表現ができるような空間にしていくことを目標に、メンバーと会話を重ねて取り組んでいます。
例えば、一部の空間をギャラリーのような見せ方をして展示したり、実際に制作をする工房のような空間を作ったりも考えています。
メインとなるDIET BUTCHERとセレクトショップが融合したこの空間で、他とは違う幅広い表現方法に今後もチャレンジしていこうと思っています。

DB & BAR 店内(展示&BARカウンター)

Hiro )
なるほど。やはり「ハブ」とか「コミュニティ」のようなテーマで、どう価値観を作っていくか!みたいなところを追求されているわけですね!

KAREHA)
そうですね。もう、物の価値とかクオリティって大きな差分がない世の中になってきていると感じていて、「人」や「空間」といった部分にファンが付くようなお店づくりを意識しています。


DB & BAR 店内 イベント風景

Hiro )
なるほど!お店ってやはり、購入するまでの体験も重要なポイントになると僕も思っています。これからも進化するDB & BARが楽しみです!
ちなみに、服作りも並行して活動されてると思うんですが、そちらについても聞いて良いですか?

KAREHA)
今までって、アパレルらしい年2回の展示会で新作を発表していたのですが、 考え方・動き方を改めて整理した上で、自分たちらしい取り組み方に変えてます。
しっかりフィルターを通し、自分たちが本当に「欲しい」と思える物を、適切なタイミングでリリースし、お客様に伝えていくことを大切にしたいんです。なので、一般的な流れに囚われない、独特のサイクルで制作を行なっています。

Hiro )
なるほど。S/SやA/Wみたいな季節の流れに合わせてということではなく、まさに「旬なアイテム」をお客様にピンポイントで届けるってことですね。

KAREHA)
そうですね。もちろんこれまでのやり方がダメって話ではなくて、DIET BUTCHERの目指している方向性とは少しズレがあるなと感じたので、より自分たちらしいやり方を「模索」しながら、新しい動きにチャレンジしているという感じです。手応えも感じ、楽しく活動を続けています。

KAREHAにとっての音楽とは?

Hiro )
ありがとうございます!
そんなKAREHAさんが作ってくれたプレイリストについて、深掘りしていきたいと思います。ブランドやお店を運営している彼が、どんな風に音楽と向き合っているかも気になるところですね!
それでは、ズバリ今回のプレイリストのテーマはありますか?

KAREHA)
はい。自分自身、お酒を飲みながら音楽を楽しめる空間が大好きなんで、そこで生まれるコミュニケーションは大事だなと思っています。
そこで今回は「仲間と楽しく話しながらお酒を飲む時にかけたい曲」で10曲を選曲しました。

Hiro )
なるほど。ブランドで大切にしているハブになるという点も重なる、楽しみなプレイリストになっていそうですね!
そうすると、仲間と飲みにいく頻度って多かったりするんですか?そこから、新しいアイデアが生まれたりとか。

KAREHA)
そうですね。お酒と音楽を一緒に楽しめる仲間と過ごせる時間は大切にしています。身体に合わず飲めない人もたくさんいるとは思うんですが、私はお酒を飲める人でよかったなと思っています。

今回の10曲に込める思い

Hiro )
お酒は音楽やファッションとも切り離せない1つのアイテムだと思いますし、私も飲むのは大好きです。(笑)
そしたら、よりプレイリストについて深掘りしていきたいんですが、特にこだわったポイントなどあれば教えてください。

KAREHA)
まず、こんな風にプレイリストを意識して作ったことがなかったので、とても考えて10曲を選曲しました。だけど、音楽って理屈抜きに「良いから良い」って感情もすごく大事だと思っていて、作る上で大切にしたポイントは、思い出が詰まった気持ちが動く曲です。
そこで、1曲目はトム・ウェイツの「New Coat Of Paint」にしました。

大学生時代、毎週土曜に友達の家に集まってオススメの曲を持ち寄って、お酒を飲みながら朝まで過ごしてた時期があったんです。そこで、友達から教えてもらったのが、トム・ウェイツでした。
彼のアルバム「The Heart of Saturday Night」の1曲目ということもあり、私の「夜が始まり」のテーマ曲になっています。

Hiro )
なるほど!夜のスタート!ということですね。
ちなみに、お酒を飲みはじめると、キャラクターが変わったりするんですか?(笑)

KAREHA)
いや、そんなに変わることはないですよ。笑
山さん(HIROの愛称)と同じく、酔いすぎると寝ちゃうことが一時期ありましたが。笑

Hiro )
プレイリストを全体を見ていると、大人っぽいというか、ムードがあって、ロックグラスでウイスキーを飲みながら仲間と1杯、みたいなイメージですね!オシャレなBARとかも合いそう。

KAREHA)
そうですね。(笑)今はそうやって空間も含めてお酒を楽しむことは増えましたが、当時はコンビニで買ったウィスキーとロックアイスで楽しんでました。

Hiro )
他にこだわった曲はどうでしょう?

KAREHA)
本当にどれも好きだし、この順番だと気持ち良いなと感じながら選曲していきました。その中でも、6曲目・7曲目はチームのメンバーが好きで、一緒に飲む空間でかかる2曲を選びました。
1つはBASIの「これだけで十分なのに(BASI REMIX)」です。チームメンバーに関西方面出身者がいるのですが、この地域のアーティストのことをたくさん教えてくれるんです。BASIも神戸出身のアーティストで、その人から教えてもらった曲の中で一番印象的だったので、入れました。

Hiro )
このアーティストを知らなくて、今回初めて聞いたんですが、めちゃくちゃカッコよかったですね!トラックもスマートで素敵でした。

KAREHA)
かっこいいですよね。僕も大好きです。
TOCCHIというアーティストのカバー曲なんですけど、やっぱりBASI REMIXが一番好きですね。本質的な歌詞と、トラックの愛称が抜群です。

Hiro )
そうですね。今の時代に突き刺さる、ぎくっと思わせられる歌詞ですよね。
次の曲も、メッセージ性が強い曲ですよね!

KAREHA)
7曲目は坂本慎太郎の「まともがわららない」にしました。
この曲も本質的な歌詞だなと思っていて、「まともがわからない方が、まともだな」なんてこともあるなと。笑

Hiro )
確かに。7曲目まで来ると、お酒飲みすぎて、まともがわからなくなってるかもしれないけど。笑

KAREHA)
。。。笑
他には、最後の2曲は実体験も含めて、思い入れが強い曲です。
9曲目はDRY&HEAVYの「Bright Shining Star」を選びました。大学1年生のころ、ちょうどフジロックが苗場に会場を移した年でした。
(フジロックは1998年には東京の豊洲で開催されたが、翌年1999年より苗場に会場を移し、現在に至る)
そこから大学4年間、毎年遊びに行っていて、どの年か思い出せないのですが、フィールド・オブ・ヘブン(フジロックの1つのフロア)の夕方から暗くなる時間帯にライブをやっていたんです。その時の最後の曲がBright Shining Starで、空に流れ星が流れたんですよ!ほんとに!そんな体験も含めて、とても思い出深い曲なので、最後の2曲に入れました。

Hiro )
実は僕もフェスで生で聞いたことあるんですよね!あのころ流行ってましたよね。かっこいいアーティストだと思います。

KAREHA)
そして最後の曲は、Herbertの「The Audience」を選びました。
初めて聴いた時に、なんてオシャレな曲なんだろう思ったのと同時に、人生を終えるとき、自分のお葬式でこの曲かかってたら嬉しいな。とも思ったんですよね。他にもこの曲の体験があって、代官山にあったAirというクラブに遊びに行った時、最後のDJがアンコールでかけた曲がこれでした。
なんか、そんな素敵な最後というイメージが強い曲なので、10曲目にしました。

Hiro )
なるほど。お葬式にこの曲かけたい!を私自身考えたことなかったけど、面白いですね。
いやー、やっぱりKAREHAさんはロマンチストですね(笑)

最後に

Hiro )
KAREHAさんのことが知れる、面白いインタビューになったかなと思うし、やはりこうやって選曲の「何で?」に向き合うと、人物像も見えてきて面白いなと感じました!
最後に、KAREHAさんより何かお知らせなどあれば!

KAREHA)
ありがとうございます。
これは私の活動の仕方についてなんですけど、これまでオーナーという立場で動いてきたことで、お店に立つ頻度が少なかったんですが、直近は数を増やしているんです。1つの理由としては、中目黒のコミュニティを強くしていきたいと考えています。ブランド含めた様々なお店があり、先輩もたくさんいます。そんな人たちとタッグを組んで、よりディープに面白くしていくための存在の1つとして、お店を運営していけたら良いなと考えています。

Hiro )
そうですね。価値観が近かったりするからこそ、中目黒にみんなお店を作ったりしているわけで、その人たちがタッグを組めば、より面白い街になっていきそうですね!

KAREHA)
ですね!あとは、10/19(土)-10/20(sun)に開催される+musicでDB&BARの出店もさせてもらう予定です。装飾としてショップで取り扱っている「emeth」も入ったり、私自身もDJとして参加する予定なので、このPartyに向けて色々とがんばっていけたらなと考えています。

Hiro )
ありがとうございます!みんなで良いPartyを作り上げられればなと思っているので、こちらも引き続きご協力お願いします!いつもありがとうございます!
それでは、今回のインタビューはこちらで終了となります。
KAREHAさん、ありがとうございました!

KAREHA)
ありがとうございました!

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《KAREHA INFO》

1979年 新潟県生まれ
DB&BAR / DIET BUTCHERに所属
現所属に大学時代からバイトで入り
デザイナー以外の様々なことに携わり現在に至る
愉快な仲間達と中目黒にて日々奮闘中
DJ masterは、Hiro Yamakawa (plus music/Fu-naturez)

■KAREHA Instagram

https://www.instagram.com/kareha_narita/

■DIET BUTCHER / DB & BAR WEBサイト

■DB & BAR 住所
東京都目黒区青葉台1-19-7 MSビル地下1階


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