夢日記 240214

地方都市のとある国道沿いに居住・商業兼用のビルが建っており、その2階部分に埋め込まれるように100均(某大手チェーン店)が構えてある。これからの予定が詰まっていた私はどう言うわけか朝5時というアホみたいな時刻に、毛布1枚を持って店の前の屋根がある場所で開店待ちをしていた。

自らの腕を枕代わりとするために、両手を真上に伸ばした状態で横になっていたのだが、いつからか左腕だけがその状態から1mmも動かせなくなっていることに気付いた。身体の自由が効かなくなった状況に焦りを覚え始めたタイミングで、次のような情報が私の脳内に直接送られてきた...

この100均のある場所は曰く付きの場所である...かつてはある新興宗教の拠点だったからだ。この地域にはある人物が開いた宗教が明治期から根付いており、最初は宗教活動に怪しい所はなく、地域に広く親しまれていたという。(私の視界がPowerpointのスライドに乗っ取られたかのように、その宗教とやらの創始者の肖像写真が示されている。)
戦後になって、創始者の三男が教祖を継承した後から、この団体の活動はおかしくなり始めた。一説によると三男がカルトてき要素のある集団に接触したのをきっかけに、宗教儀式は異常を帯びるようになったとのこと。その儀式を行うプロセスの中で、不明な力によって身体の自由が縛られることもあるとか無いとか...(三男の名前が表示されているが、創始者のそれと1文字しか違わない上にその変わった文字がAI出力画像のように奇妙な見た目に化けている。眼前には創始者と3人の息子が映っている写真に続けて、その三男が儀式らしきものを執り行っているであろう写真が映される。三男の前に整列した10人前後の人物は、全員左腕を真上に掲げていた...)

程なくして、平成ギャルの延長線上にいるみたいな見た目の女と、その夫であるとみられる男が店の前に現れた。2人は店の入り口にある電盤のようなものの蓋を鍵で開け、その中のスイッチを操作した。カチッという音が鳴ると店名のロゴマークの照明が点き、同時に私の左腕は再び自由に動くようになった。「ブレイカー付けっ放しじゃーん!任天堂から変えるの忘れてたしー」と女が発言している。やはり私に訪れた怪異は不慮のものであったと同時に、この100均は何らかの事情を抱えていそうだ__


目が覚めた私はビジネスホテルのベッドの上に居た。身体を起こすと、視線の先では当局が大音量で音楽を流しながら言語判別のできない歌を歌っている。この喧騒に記憶が消されないうちに夢の内容を記しておこうとスマホのメモ帳を開いたが、どうにも指先の感覚が鈍く、思うように文字を入力できない。10文字ほど意味のない文字列が打ち込まれたところで、私は今いる世界もまた、もう1層の夢の中であることに気付いた。

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