変拍子はなぜ炎上したのか?

注意:この文章には一部の方を不快に思わせる話題や文字列が含まれている可能性があります。以下の文字列を通して読み、なんらかの不快感を覚えた場合はブラウザバックを強く推奨します。







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問題ない方は、このまま読み進めてください。本題に入ります。


発端


今年1月、私はこのような動画を投稿しました。

結論から言うと、このツイートは私のインターネットキャリア史上断トツの規模で炎上しました。

当時はボカロPの間で『○分で分かるお洒落な曲の作り方』という動画をツイートするのが流行りに流行っており、私も何か乗れないものかと思って、1日で曲と映像を作って投稿したものです。
執筆時に起こっているあれと比べればかなり可愛いものですが、当時の私はかなりダメージを受けました。

「よくわからない」
「脳が変拍子を受け入れられない」
「苦手」
「変拍子になったことで普通に変になってる」
「不協和音」

全部実際に言われました。私としてはいつものコード理論ツイートの二の舞にならないように、できるだけ理解しやすいように作ったつもりだったのですが。
お察しの通り、私の作風の多くの部分を占めるのが変拍子です。解説動画なのに理解を得ることができなかったこと、変拍子を生理的に受け付けない視聴者が数多くいると言う事実を突きつけられたことで、当時の私は相当なショックを受けました。

仮説

その次に事が起こったのはつい最近、先程のツイートより前に投稿していた『何このクソ変拍子』と言う動画に、あるコメントが送られてきました。

絶対音感持ちでエレクトーンならってたけど感想としては「キモい」の一言に尽きる。(原文ママ)

ああ、この動画も終わったな
絶対音感持ちでピアノならってた投稿者の私はそう確信したのですが、同時にある疑問が浮かびました。
これまでに私が投稿してきた数々の楽曲(transition, 未来予知は当たらない、御伽の星、etc.)にも普通に変拍子を盛り込んできた。しかしそんな曲群ではなくこの動画が真っ先に掘り返され、批判されている。2222222222222222222222 ('22)に至っては炎上後に投稿したにもかかわらず、同様の批判コメントは来ていない。
なぜ『2分で分かる変拍子の作り方』『なにこのクソ変拍子』だけが燃えたのか?

ここで、私は1つの仮説を立ち上げます。
「変拍子と明記すると、変拍子は炎上する」


考察

2週間ほど考えたのですが、結論から言うと、明瞭な答えは出せませんでした。

なぜ答えを出せなかったのか、それは私が変拍子に慣れ切ってしまったからだと思っています。数年前から変拍子を好み、作り続けた人間に対して、変拍子を生理的に受け付けない人の考えや感情を推し量ることは不可能だったのです。

故にここからの考察は分からなかった人なりに推測して得たものです。実際と異なる点が多々あると思いますが、一考察だと思って読んでください。
ってか助言してくれ。マジで悩んでんだよこっちは。


「理論アンチ」という勢力

一言で言うならば、彼等は「作曲を難しいものだと信じたくない」のではないでしょうか?

私の見ているTLの範囲内では、ボカロ曲を書こうとDTMの機能を勉強している人たち、つまり作曲初心者とも言える人は少なくなく居ます。内輪の企画としてその人々の作った曲は何度か聞くのですが、お世辞にも出来がいいとは言えない曲も山のように存在します。
しかし(私の視点では)奇妙なことに、彼らの中には音楽理論を学びたがらない人が存在するのです。私や他のDTMが上手い相互さんが正当に指摘すると、何故か逆ギレする人。(これは噂話ですが)ある人にDMでコード理論上の間違いを指摘されて、心を閉ざしてしまった人。
この内輪の人々に限らず、音楽理論を学ぶことを推奨しない人、音楽理論の存在を嫌悪する人が、(私の視点では)奇妙なことに多く居ます。(Twitterで「音楽理論 クソ」などと検索して注意深く探すと普通に見つけられると思います。)

内輪の人々でなくとも、近年ではVOCALOID曲の人気が高まっており、「ボカロP」を名乗って曲作りを挑戦し始める人は指数的に増えているように感じます。そのような人にとっては、作曲(DTM)という行為は敷居の低いものであってほしい、と無意識に願っているのではないでしょうか?
音楽理論を完全に1から学んで、基本的な和音構造、シンプルな曲の作り方を習得するまでには結構な労力が必要です(少なくとも私はそう思いますが、大半の人は音楽センスが多少なりとも備わっているので、1から学ぶ必要はないとも思っています)。それを知ることはつまり、それなりの出来の曲を楽して作ることはできない、という事実を認識してしまうことになり、それを認めたくないから、音楽理論を学ぶ行為に抵抗を持ち始めるのだと考えました。

これは冒頭で述べた『○分で分かる曲の作り方』系ツイートが流行ったことの裏付けにもなります。このコード進行使って、ベースドラム適当に置いて、シンセ適当に置いて、ピアノでメロディなぞって、かっこよく調声して完成!見るからに簡単で、ボカロPへの敷居が低そうですよね(決して動画の意図を批判しているわけではないですが)。シンセの音の作り方、自然なメロディはどうやって組むのか、ベースはどう動かすのかといった詳細で理論を参照する(orセンスで補う)部分を省略しているから、いとも簡単に曲が作れるように見えるのです。

では変拍子はどうか?
そもそも「変拍子」という単語が理論用語です。それもそこそこ応用レベルの。動画のタイトルにこれが入っている時点で、理論アンチは相当の不快感を覚えるのかもしれません。
冒頭のツイートは流行りの動画と同じ「2分で…」という謳い文句を付けていますが、内容では4拍子で曲が作れる事が前提となっており、変拍子の曲を作る敷居を低くしてはいます(そう信じたい)が、作曲する事自体の敷居は低くできていません。この辺りの視聴者の需要と供給の不一致が、(個人的に)大規模な炎上を招いたのかもしれません。

言い訳

故に、私が動画のターゲット層を誤認したのか?と言われれば否定できないのですが、同時に私は変拍子を習得しないとまともな曲を作れないとは一言も言っていないことも確認させてください。あの動画の入りは「5・7拍子の曲を作りたいが自然なリズムにできない人向け」という内容に過ぎず、作曲ガチ初心者が必ず観るべき内容だと主張した覚えもありません。故に『変拍子』という単語が目に入っただけで叩きにくるような行為を、私の非として欲しくないのです。

あの動画は目に入れると当時の記憶が蘇ってしまうのでしばらく見ていませんでしたが、この文章を書くために1回視聴しました。やっぱりどこが不協和音なのかわかんねぇや。あと12月の動画の方も何がキモいのかわかんねぇや。


最後に

ということで、先述の2本の動画がなぜ炎上してしまったのか、音楽理論アンチの存在を交えながら、投稿者が投稿者なりに考えた結果を書き連ねてきました。
正直言って4ヶ月たった今も心の傷は完治していません。未来予知、常夜の街など、本腰入れて作った変拍子の曲たちも、今はまだ目を付けられていないだけで、近い将来大規模に叩かれるのかもしれません。
とはいえ私自身もボカコレ3連続圏外(笑)のいちド底辺に過ぎないため、まだまだDTMについて学ばなければならないことは多いと自覚していますし、もっと技量や知識のある人に「お前は解説する資格がない」と言われればそれまでです。




だが最後にこれだけは言わせてくれ。







私がボカロを知ったきっかけが変拍子なんだ。
(↓5年前、サムネに釣られたのが全ての始まりだった)


変拍子は確かに聞き馴染みのないリズムかもしれない。
でも頭ごなしに否定するのは、どうかやめてくれ。


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