ボカロ投稿曲:ガーデンパーティー
『ガーデンパーティー』は5作品目の曲です。
以前から書いてみたかった歌詞があって、そこからこの曲の制作がスタートしました。パーティー会場で初めて出会った二人がお互いに一目惚れしてしまうという内容です。元ネタは飯島真理さんの『いつものパーティー』という曲で、リアリティがありそうでなさそうな歌詞がとても面白いと思いました。元ネタとはいっても似すぎないようにと意識はしましたので、雰囲気はだいぶ違うと思います。
タイトルの候補としては『カクテルパーティー』というのが有力だったのですが、リン・レンの年齢設定が14歳というところがどうしても引っかかっていたので、アルコールが絡まないタイトルにしました。イメージとしては、親戚の結婚パーティー、といったところでしょうか。
この曲は構成がちょっと変わっていて、いわゆる一般的なAメロ+Bメロ+サビ(Cメロ)ではありません。
多くのJPOPは、たいてい
A - B - C - 間奏 - A - B - C - 間奏 - C
のようになることが多いのですが、この曲は
A - B - 間奏 - A - B - 間奏 - C - D - C - D
という、二つの曲がくっついたような構成になっています。もしくは
A - A - B - B
という、2番がない構成とも言えます。
JPOP でもこのような楽曲はまれにあり、『ヴィーナス / 米米CLUB』や『BAD LUCK ON LOVE ~BLUES ON LIFE~ / トーコ』など、どちらも最初に聞いたときの印象が強かった記憶があります。
作曲やアレンジについては、今回はリズムを意識して作ってみました。今までは一定のリズムを刻むように作っていたのですが、この曲ではリズムをメロディに合わせて変化させています。
伴奏はピアノとシンセがメインです。ピアノ音源は新しくModartt Pianoteq 7という物理モデリングソフトを導入しました。他の有名なピアノ音源と比較することはできませんが、音の響き方などはDAW付属の音源よりは厚みがあるように思います。
また、今回はデュエット曲なのでユニゾンを入れようと思ったのですが、ボカロの場合は声がきれいに重なってしまうようで、どうしても二人で歌っているように聞こえず苦労しました。ピッチやタイミングを変えてみたりしたのですが思うようにいかず、結局最終的には大部分をハモリとすることにしました。
アレンジやミキシングのバランスは、今までよりはだいぶましになってきたように思います。この曲から、打ち込みっぽさをなくすことにあまり気をとられず、それよりもどうやってうまくまとめていくかを考えるようになりました。
(※これは2021/09/11に他のブログに書いた記事を転載・修正したものです)
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