No.07 【受かるポートフォリオ作成】『モデリング編③』

どうも!CGデザイナーの松林です。

今回も【受かるポートフォリオシリーズ】
モデリング編その③です。

まさか3回に渡って書くとは
思いませんでした・・・(笑)

モデリングのポートフォリオの作り方について
いよいよ「具体的」に書いていきます!

ただし!

今回は「キャラクター」に限定させて頂きます。
また「日本で働きたい方」にも限定します。

将来海外で働きたい方は
「とりあえず見てやるよ」
ぐらいに思って下さい。

さっそくいきましょう!

【課題】以下の「5点」を作成しましょう。

▪️アニメキャクターのフィギュア、もしくはガンプラを3Dでモデリングする
 
本物に見えるように作りましょう。
また、CGで作る前に『必ず』買いましょう。
 
注意点として

“可動式のフィギュアでは無くポーズがついているフィギュア”
“形状がシンプルなもの”
“水着とかの方がいいかも”

 
避けた方がいいのは
“Fateのセイバーのような衣装が複雑なもの”
 
はっきり言いますがこれは無理です。
僕の知っている人が原型師として
CGで作成していますが

“国内でトップクラスの実力を持つ方”

が作成しているのでプロでも並のモデラーでは手が出せません。

よほど自信があるならやりましょう。
ただ、これからキャラクターを初めて作るという方にはお勧めしません。

▪️上記で作ったものを「セルルック」にする

セルルックとは
「アニメ調に見える3DCG」の事です。
分からない方へ後ほど詳しく説明します。

▪️また「アニメ」のキャラクターを作成する

上記で作成したキャラクターと同じ作品で別のキャラでも良いです。

女の子が好きな方は女の子だけに
絞ってもいいです。

企業にも「女の子が得意なのね〜」と印象付ける事ができます。

ここでの注意点は

「必ず設定資料集を買う事」

ネットで拾った画像だけでなくきちんと設定資料を見ましょう。

『プロも必ず資料を見ています』

▪️またまた「アニメ」のキャラクターを作る。

4体目なので少し慣れてくると思います。
他の作品でもいいし、同じ作品の別のキャラでもいいでしょう。

また、「ラブライブ」のように同じ衣装や制服で別のキャラでも
全然OKです。むしろ使い回して時間を節約しましょう。

体型や身長は違うはずなので
“必ず資料を見ましょう”

▪️最後もアニメのキャラ!

最後は

「ポートフォリオの一番最初に載せるキャラ」

真面目に作ってきたのなら相当腕が上がっているはずです。
やはりポートフォリオを観る側としては

“最初に目に入ったもの”

で合否の判断を左右します。

あなたの培ってきたスキルを最大限にぶつけて下さい。

この5つを「必ず10ヶ月」で作成しましょう。
つまり一つにかけられる期間は「2ヶ月」です。

2ヶ月を超えるとダラダラと続けてしまい、次に行くのが困難になります。

納得していなくても切り上げて次の作品に進みましょう。

さあ、これであなたのやる事は決まりました。
これをポートフォリオにまとめましょう。

また、360度グルリと回っている動画も用意しましょう。

一回転する尺は10秒くらいがのぞましいです。
“全身”と“バストアップ”の2種類用意しましょう。

ここまでで疑問に思った方もいるかもしれませんが

“デッサンはいらないの?”

と思った方もいるかもしれません。

専門学校に通っている方なら授業で描いたものの中から
“ベスト3”を選んで入れましょう。

独学の方は、デッサンが大好き!
という方でない限り
入れなくても大丈夫です。

「デッサンを重視してるって聞いたんだけど!」

という方もいるかもしれませんが、それは
“美大の方に向けた言葉です”

「CGが出来なくてもデッサンが上手ければうちは取りますよ」
という事です。

あとデッサンに特に拘らない理由は

“美大卒にはデッサンで勝てない”

からです。

企業がデッサンを重視している理由は

“立体物を頭の中で整理し再現する能力に長けているから”です

本質的なところは上記の課題の
「フィギュアを見た目そっくりに作る」
と同じです。

ただ、美大生はそれを「4年間」徹底しているので、デッサンでは勝てないのです。

しかし専門学生のみなさんにはCGができるという立派な武器があります。

僕の課題をクリアすれば「必ず戦えます」

また、CGをやりたての頃に作った“小物系”
例えば、携帯や時計アクセサリーなどは

“必要ありません”

単なるかさ増しにしかならないので企業側も
すぐに見抜きます。

さらに言うと“小物系”のみで就職した人を見た事がありません。

さてポートフォリオに関してはこんなところですが
なぜここまで『アニメ作品』に特化した方がいいのか。

それは
「現在の日本の3DCGの需要」
に大きく関わってきます。

次回は「なぜセルルックなのか?」について書いていこうと思います。

ここまで見て頂いた心優しい方に向けて
最後に超大事な事を伝えます。

大きな課題をやる前のちょっとした練習だと思って下さい。

5分もあればできると思います。

ではいきます。

【ミッキーマウスを何も見ずに描いて下さい】

では始めてみて下さい。







描けましたか?
どうですか?
完璧に描けましたか?

おそらく

“なんとなく描けた”
“自分の知っているミッキーと何か違う”
“あれこれスヌーピーじゃね?”

となっているかと思います。

先日これを嫁に描いてもらいました。

それがこちらです。

特徴はあっています。
ただパチモン感が強いです(笑)
しかしふざけて描いたのではなく
本気で描いています。

では次は

【本物を見ながら描いてみましょう】

これはまぁまぁ時間がかかるので興味のある方はやってみて下さい。

これも嫁に描いてもらいました。

それがこちら

どうでしょう?
先程とは違い完璧にミッキーです。
トレースはしていません。
本物を見ながら描いたものです。

ちなみに嫁は趣味で絵を描いている一般の主婦です。

ただ、1年くらい前から絵を描けるように勉強しています。

そんな嫁にプロの僕から徹底して一つの
アドバイスをしました。

それは

“なんとなくやらない”

これは僕らも仕事で必ず実践している事です。
必ず本物を見ながら作成しています。

なんとなくやっている人は
下流のデザイナー止まりです。
大きな仕事も任せてもらえません。

いかに本物を見る事が大事か伝わってもらえると嬉しいです!

今回はここまで!
次回もお楽しみに!

(フォローもよろしくお願いします!!)

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