No.06【受かるポートフォリオ作成】『モデリング編②』

どうも!CGデザイナーの松林です。

最近ダイエットしてるんですが、もう辛抱たまらんくらい腹が減った時は納豆食ってます。
大トロ食った時と同じ幸せを感じますね!

いやホントに。

腹が減ってたらなんでも豪華に感じます。

はい。

今回は、前回に引き続き

【受かるポートフォリオ作成】

『モデリング編②』です。

前回はざっくり言うと

『オリジナル」よりも

『版権物』

の方が受かる確率は高いと言いました。

理由は以下になります。

“デザイン画に時間がかかり作品数が減るから”

“デザインのハードルはモデリングより遥かに高いから”

“似ているか似ていないかの判断に絞れるので
明確にゴールを設定できるから”

“行きたい企業にマッチした作品を作る事で
戦略性が増すから”

こんなところですかね。

ただし、行きたい企業がオリジナル性を求めているのであればオリジナルで勝負した方がいいと思います。

まあそんなCG会社ほとんどないし
僕だったら、本気で自社でオリジナルキャラを作ろうと思ったら

キャラクターデザイナーに発注します。

どこかの記事で見ましたが

「社内にデザインができるモデラーがいないので今後はデザインのできるモデラーに入ってほしいですね」

みたいな事を言っている企業がありました。

マジでバカか

キャラクターデザインで食ってる人をバカにしてんのかと。
吉野家が「創作料理ができる人募集」って言ってるようなもんだぞ。

キャラデザインとキャラモデリングはキャラクターを作るという点では
同じに見えるかもしれませんが

全く別のスキルです。

キャラデザインは【0→1】の仕事ですが
キャラモデリングは【1の再現プラスα】です。
当然【0→1】の方が苦しいし大変だし、仕事となるとプレッシャーがエゲツないはずです。

またクライアントの好みによって左右されるので何個も案を出さなければいけません。

絵心も無い、ど素人みたいな
プロデューサーからは

「なんかさ〜古臭いって言うか、もうこんなの10年前に見飽きたっていうかさ」

「なんかもっとないの?アナ雪みたいな人気でるデザインというかさ」

「どれもありきたりなんだよね〜。攻めてないっていうかさ〜。ユ○クロって感じ?」

とか言われる事もあるでしょう。

その暗闇の中で何年もかけて自分の色を探し出して形にしていき針の穴を通して

ようやく一流になれる職業です。

ここまでの覚悟があるならオリジナルで勝負してもいいでしょう!

ただ、逆に言うとデザイン性のところに深く突っ込んでくるCG会社

もしくは面接官だったら、僕はあまりお勧めはしません。

なぜなら我々現場のCGデザイナーが
見ているのは

“モデリング能力です”

オリジナルの作品だった場合、我々が見るのはデザイン性では無く

“デザインにきちんと似ているか”

という点です。

なぜならモデリングの仕事の9割以上が

“設定に似せて作る”

からです。

例えばゲームなんかで
原作に無いオリジナルのキャラクター
を作る際にも
必ずキャラクターデザイナーが描き起こしてからモデラーが作ります。

これはほとんどの場合
それぞれの専任のデザイナーで制作します。

ところで
学生のポートフォリオで

キャラデザインは良くできているけど
自分でデザインしたにも関わらず
モデルが壊滅的に良くない

というものをよく見かけます。

これはなぜ起きるのか?

モデリング技術が足りていないのもありますがおそらくこの要因の大半は

“キャラデザもモデリングも
自分で作ったもの
なので似ていなくても
途中で満足してしまっている”

というところにあるのかもしれません。

「モデリングしているうちにどんどんアイデアが出て変わっちゃいました♪」

と言われたら我々は何も言えません。

楽しそうでなにより。

それでも出来が良ければいいのですが

まぁそのパティーンで
あまり良いものを見た事がありません。

なので、そういう事を避ける為にもしっかり

“現実にあるものにしっかり似せて作る”

という事が我々3DCGデザイナーが求めているスキルです!

今回はここまで!

あぁ本題に行く前にまた随分と
長くなってしまった・・・

アニメーション編の時のように具体的な課題になかなか辿りつかない・・・

という事で次回もモデリング編③に続きます!
ここまで御覧頂きありがとうございました!

次回もお楽しみに!
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