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なぜ経営者は"朝令暮改"と思われてしまうのか

「初めての挑戦をする時」と「もう一度繰り返す時」では、目標の立て方が全く異なるのは当然である。1度目は「結果」そのものより「学習」、つまり仮説立てと結果分析が重要であり、また仮説の大胆さが求められる。50%以下の成功確率でも bet している、いわば「A/Bテスト」なのが通常なのだ。また、これは「器」の形・大きさを決めようとしていることに等しい。そしてこれをまた繰り返す時は当然、より結果を重視するから、初めての挑戦によって形作られたこの「器」の中身をいかに埋めるかに注力することになる(Aの最適化)。事業で言えばこれらは、最初に売上を決め(ビジネスモデルの最適化)、次に利益を決めること(コストの最適化)に相当する。

こうした目標の目線感は、事業パートナーから現場まであらゆるステークホルダーとの握っておかないと、「なぜその意思決定を行うのか?」「なぜ前回とは全く逆のことを言うのか?」と疑心暗鬼に思われかねない。しかも新しい挑戦が多層的に行われるような事業(←つまりその事業は成功している)なるにつれ、ますます現場は「???」だらけだろう。

そして、多くの大きな成功を夢見る経営者であれば、こうした思考を自然に行っているものである。では、こうした思考はどの現場レイヤーまで理解されるべきなのか?そもそも理解されるべきなのか?言い換えれば、Why の腹落ちはどこまで行われるべきなのだろうか?社内のみならず、社外のステークホルダーにまで腹落ちが必要なのだろうか?そんな事をうだうだ考えなくても、意外と事業は進行するものだが…。また、これが「経営者は朝令暮改」と思われてしまう(vs. 経営者はそうは思っていない)正体なのだと感じた次第。

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