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【パンダ】ブレーキホースが詰まってました

車のブレーキには重要なパーツがたくさんありますが、その中でもブレーキホースは非常に重要な役割を果たしています。しかし、ブレーキホースが詰まってしまうと、ブレーキが効かなくなってしまい、事故につながる危険性があります。本記事では、ブレーキホースが詰まってしまった原因や、対策方法について詳しく解説します。

事の起こりは異音

ブレーキが鳴くようになりました。
踏んだ時に「キーっ」て鳴るのなら原因は想像つく。
でも走行中にも鳴く。何で何で〜?
(この時はまだ事態の深刻さに気付いてませんでした。)

まず、リアドラムのブレーキシューかと思いました。ドラムが減ってシューとの当たり面の関係で「キーっ」と鳴ってんのかなと。

でも違う。確認した上シューのエッジにヤスリ掛けしたけど変わりません。

じや、フロントブレーキのパッドかな?

ああ、減ってるね!
インジケータ削れてるから、コレでキーキー鳴ってたんだと。
ちなみにこちらは助手席側です。

で、運転席側のパッドは…

全然減ってない!
(写真撮り忘れ)

片側のパッドだけ減ってる

よく考えたら、ブレーキ踏んだ時だけじゃなくて、走行中もキーキー鳴ってる。
そして、片側のパッドだけ異常に減ってる。

てことは、

片側のピストン押しっぱなし?

つまり、助手席側のブレーキキャリパーのピストンが押し出されて、常に効いちゃってるって事です。

何で何で?

パンダ仲間に相談すると、
「ピストン固着して引きずってんじゃね?」

固着?
引きずり?

ブレーキ引きずってる?

つまり、ピストンがサビてしまい、ブレーキ踏んだ時にパッドを押し出したもののピストンが戻らず、ずっとパッドがローターを押した状態だと。

なるほど。

ピストンを見てみます。

まずはピストンをキャリパーから抜きましょう。
ちなみに、ウチのパンダはセレクタ。
MTパンダとはキャリパーが異なります。


あら、
ピストンキレイです。意外だ。
ピカピカに磨いて再装着しましょう。
もちろんスライドピンもキレイにしてグリスアップ。こちらも問題なし。

シールキットは、事前にパンダの伝道師たる北海道のTKさんから購入済み。

はい、交換。

ちなみに、ピストンの抜き方やシール交換方法は一般的なキャリパーOHと変わりません。フィアットだから特別な方法ではないですよ。

ピストンの動きが何らかの理由で悪くなっていたなら、これで改善されるはずです。
でもピストンキレイだったよね?
何で固着するの?

ピストンでは無いのでは?

何だか解せないな〜
と思いながらパンダリーノへ。

直ってなかった!

やっぱり走行中にキーキーいいますな。
全然変わってない。

不安ななか、長旅から無事帰宅。

帰ってきて確認しましたが、ピストン固着してます。
しかもキャリパーがサビサビ。
パッドはボロボロ。
つまり、パッドを押し続けて相当発熱したってことです。

ブレーキホースの詰まりでは?

との結論となりました。
ピストンじゃ無ければそこしかないでしょ、とのパンダ仲間のご意見。

ブレーキホースって詰まるの?と思いましたが、どうやら旧車あるあるらしく。
(パンダは旧車カテですか?)

では、ホースを調達して交換しましょう。

キャリパー側をフレアナットレンチで外します。キャリパーをクルクル回すと外せますよ。

うーむ、何も垂れてきませんな。
普通ならポタポタとフルードが垂れてくるもんですが。

上側も外しましょう。
固定具をプライヤーで引き抜いて、レンチ2重掛けで外します。

交換しました。
黄色いラインがカッコイイ。
けど短いんだけど?

比べてみましたが、明らかに短い。
オーダーミスか?
部品屋さん間違えたか?


とりあえずタイラップで固定しておきますが正式な固定方法はまた考えます。
タイラップ固定だと車検で不合格になる可能性ありますので。

そもそもホースの詰まりかどうか。
外したホースと新品、パーツクリーナーを吹いてみましたが、新品は当たり前ですが反対側の口から液が吹き出します。

では外した方はといいますと…

全く出ません!
逆流する始末。

ブレーキホース詰まってました!

みなさま、ブレーキホース詰まるんですよ。どうやらホース内部の劣化によりふやけて詰まるらしい。
それによって踏んだ時は相当な圧が掛かってピストンを押しますが、フリーになってもフルードが戻らない。で、ピストンが出っ放しになると。

もちろん、ピストンやキャリパーシールの劣化も考慮しないとですから、ピストン、シール、ホースの3点セットは長年乗るなら要チェックです。

作業終わって、ふと外したホースを見てみると…

ホース割れとるやないか!


詰まりもヤバいけど、コレはダメ。
よく見るとフルード滲んでる。
事故りますよホント。

確かにホースに細かいヒビは入ってた。
でもまさかね。

結論
ブレーキ周りは消耗品
早めの予防整備しましょう!

交換後はアクセルオフでの空走距離が明らかに長くなりました。
実はセレクタだからCVTのエンブレなんだな〜、エンブレきついな〜と思ってたんですが、エンブレじゃなかった。ブレーキの引きずりでした。MTだったら早く気付いたと思います。

もちろん、キーキー音も無し。

素人ゆえに時間が掛かりましたが、無事解決しました。

まだまだワタシとパンダのストーリーは続きます。


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