SWV / It's About Time
こんばんは!
今回はSWVのファーストアルバム "It's About Time" 関連のオリジナルプレスのレコードを見ていきます!
の前に。何故SWVのファーストアルバムを紹介しようと思ったかと言うと、数ヶ月前にアップされたTiny Desk ConcertでのSWVのライヴ動画が素晴らしすぎて、これを見て書こうと思ったんですよ!
ファーストアルバムの楽曲で構成された素敵すぎるライヴで僕もすでにもう何回か見ていますが、まだの方はぜひ見てみてください!
SWV / It's About Timeは1992年にリリースされ、アルバムのレコードはUK盤とジャマイカ盤のそれぞれジャケ付き正規盤があります。
当時のUS盤のアルバムはプロモーションプレッシングしか存在せず、市場に出て来ることはほぼ無い幻盤となっています。(個人的な印象)
しかもこのアルバムのレコード、納得いかないのがジャケ付きUK盤の方が値段が高いということ。SNS映えを意識するあまり、近年ジャケットが付いている方が人気という事象もありますが、このレコードに関しては元々ジャケ付きUK盤は人気で、そこそこの値段は付いていたんです。が、折からのアルバムのレコードブームの中で、どんどんUK盤の値段は上がっていったんですよ。
ただ、それでもやはりジャケ付UK盤は市場にたまに出て来てはいました。しかしUSプロモーション盤、特にステッカー付きの完品はほぼ見ることが無く、断然USプロモーション盤の方が珍しいレコードでした。それでもジャケ付きUK盤の方が高いのは、あまりにもUSプロモーション盤が無さすぎて価値形成がされにくかったことによると思われます。
9/10現在、DiscogsにはUK盤は4枚出品されていますが、USプロモーション盤は出品されていません。
いずれこのUSプロモーション盤のアルバムもA.T.C.Q. / Low End Theoryのように高額化すると予想します。
USプロモーション盤にはSWVのステッカーがジャケットに貼られていますが、そのステッカーを連なった台紙ごと持っています!手前のアーティスト写真は1992年当時のもので、シングル発売時、アルバム発売時の2種類あります。右上はレコード店用のボードポスターになります!
ほとんどの楽曲がシングルカットされていますが、アルバムのみに収録となるNew Jack Swing Number "Give It to Me" が人気ですね。
ジャケにステッカー無いという方、連絡ください!
それではシングルスを見ていきましょう!
1992年のシングルとしてはこのジャケットのRight Hereになります。Lord FinesseのRemixが収録されたプロモーションシングルも1992年のもの。
あなじみのHuman Nature合体ヴァージョンは後に出て来ます。
プロモーション盤にはTeddy Riley、AllstarによるRemixを収録。ジャケットは手前の方が品番は古かったので先に出たのはスウェット姿のジャケットの方なのかなとおもいます。
アルバムをフレッシュに保つ延命作となる、リミックスを詰め込んだシングルカット曲が"Weak"。Cokoの歌声は本当に素晴らしく、ミディアム、スローでも声が良く映えます。
1993年のDowntownの裏面曲として、ついに "Right Here / Human Nature" ヴァージョンが登場するんですよ!後にプレーンジャケットの黄色コースターでA面カットもされました。
さらにMichel Jacksonのヴォーカルを合体させてしまった音楽史に残る名リミックスヴァージョンとなる "Right Here (Human Nature Duet) (Demolition 12" Mix)" とそのインストゥルメンタルヴァージョンを収録したプロモーション盤もありますが、"Remixes"にも同じヴァージョンが収録されています。このRemixesがクソほどプレスされていて、1995年から今に至るまで常にどこかに安値で売っているという良心の結晶とも言えるレコードなんです!後述のAnythingのWu-Tang Clan入りのヴァージョンも収録されているという、親切極まりないない内容なんですよ!、
1993年のシングルに戻ります。Remixを収録した "Always on My Mind" はアルバムの延命処置がらみで出されたのではと邪推してしまいます。
1994年に "Above the Rim" のサウンドトラックでは、ド定番ネタで派手に改造された "Anything (Old School Remix)" が登場。
さらにプロモーション盤ではWu-Tang Clanを招いて破壊力が増しに増した地獄のヴァージョンを収録!(ジャケット付きUK盤にも収録されています)
同じレーベル所属となるWu-Tang Clanが暴れまくるRemix自体の内容の良さは言わずもがなですが、今回注目してほしいのはレコードのコースター!Wu-Tang Clanの文字が他のブロック体とは違う、Wu-Tang Clanのフォントになっているんですよ!こんな素敵な演出を見ると、泡吹いて倒れます。何なら痙攣(けいれん)までします。
セカンドアルバムのアーティスト写真も、ファーストアルバムの時同様、ジャケットと同じものを使っていますね!
ジャケット付きも良いですが、やっぱりUSオリジナルプロモーション盤が一番好きですね!とはいえ、どちらも同じ内容なんですけどね。