夜鳴きラーメン。

仕事から帰ってきて夕食を済ませ梅と桜とお戯れしていた時、少し遅い時間に家の近くでチャルメラの音が聞こえる。
梅は初めて聞く音にびっくりして外に向かい吠える。治したい行動ですがそれよりもっとチャルメラの音に興味がいき、これは買いに行くべきか！？との思いで妻に伝えると「一回買ってみよう」とのことで風呂上がりの格好のまま、サンダルを履き音のする方へ走る。
見つけた！
あっちへ曲がったな？こっちの方が早いか！？
移動販売の車は住宅街を縫うように走るためあっちこっちへと走る。
こっちはサンダルで風呂上がり。走るにもなかなか追いつかない。そうこうしているうちに何と家の前を通る始末。
その時僕は遠く離れた場所で音の方角を見失う。10分くらいは追いかけただろうが、半分諦めたかけたが2ブロック向こうから丁度こっちに向いて走る夜鳴きラーメンの車が。
手をあげ「一杯ください」と息も絶え絶え。
「家どこですか？」と尋ねられ、あっちの方と伝えると家の前まで来てくれ、ラーメンを作ってくれる。豚骨醤油ラーメン。
ここへ販売しに来るのは今日が初めてだとのこと。ラーメンを作ってくれている間、会話をして過ごす。
うまいラーメンをありがとう。
家で妻とその彷徨い求めたラーメンを分けて食べる。
梅と桜は興味津々で鼻をクンクン。
すまぬな、娘たちよ。ラーメンはあげられないよ。