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最近ひしひしと感じる値上げの足音

ここ数年でいろんなものの金額が上がっているのは皆さんご存知だと思います。この10月からも値上げ値上げと毎日ニュースで取り上げられています。
住宅業界においても、その波は例外ではなく本当に高くなったと感じます。
幸いにも私は約3年前に家づくりをしていたので値上げはまだ始まっていませんでしたが、おそらく全く同じ建物を今の仕入れ単価で建てると400-500万ほどは金額が上がっているだろうと予想がつきます。

その中で日々の業務で感じることは、家づくりのハードルがめちゃくちゃ上がっているということ。そして、これからどうなっていくかが予想できないということ。ただ、反対に予想できることもあります。

一つ、業界の人と話しているとみんな口を揃えて言うのが
「今後安くなることはなくて、良くて横ばい、もしくはじわりじわり上昇傾向かな。」
「金利も上がってるからね。あとはどこのタイミングで一気にいくかだよね。」

あくまで推測でしかないので迫るように強く言うことはしませんが、もしも自分が今から家づくりをしようと思っているなら間違いなくスケジュールは後回しにしない。でも、おさえるところは必ず抑える。そう、おさえるところがなんなのかを把握することが数年前よりもめちゃくちゃ大事になってきていると言うことです。

極端ですが、イギリスでは月々9000円の電気代だった一般住宅が今では56000円に上がってしまったというとんでもないデータがあるくらい。
もうすぐそこまで迫っていることを認識するとしないでは今後の選択が大きく変わってくると思います。



客観的かつ論理的思考を持つべきだ。



昔勤めていた会社の上司がよく言っていました。
「意志あるか、金あるか、土地あるか。全てが揃わないと家は建たない。」
少し乱暴な言い方に聞こえるかもしれないけど、今でもはっきり記憶しているくらい大切なことだと思っている。
よくよく考えると、とてもシンプルで大切なことである。

”意志”というのは、家族全員の思いと捉えた方が腑に落ちると思う。
「家がなんで欲しいのか?それはアパートやマンションでは叶えることができないのか?」
「どんな暮らしをしたいのか?いつまでに暮らし始めたいのか?」
ここらへんが見えてくると具体的にどうやって家づくりをしていくのかのヒントも見えてくる気がする。

”金”というのは、長期的な経済計画が大丈夫なのか。そして、実際にお金を借り入れることが可能なのか。
長期的な経済計画に対しては、前にも話したが信頼できるプランナーと一緒に自分たちのライフプランを計画するということである程度解決はできるが、借り入れができるかどうかは金融機関へ審査を出してみないとわからない。ここで重要になってくるのは、借りれるのが大切ではなく返せる金額を借りれるかどうか。そして、どういう住宅ローンを組むのか。

”土地”というのは、先の2つの希望を叶えるための延長線上にあるかがポイントだ。
はっきりいって住宅会社の人間は、土地探しのお客さんと土地を持っているお客さんが同時に来たなら、土地を持っているお客さんを優先して接客していく。当たり前のことだが土地がないと家は建たないからだ。逆に言うと土地探しからの人は相手にされないこともあり、仕方なく自分たちで土地を探すという人も少なくない。

「意志あるか、金あるか、土地あるか。全てが揃わないと家は建たない。」

思いだけを先行して、破綻した計画のレールの上を進んでいかないためにもぜひ、この言葉を念頭におきながら、おさえるべきところをおさえて家づくりをしてもらいたいものである。
どこかで迷いがあるならいつでもご相談ください。
あなたの家づくりが前向きに進んでいくことを祈っております。


-plm_kurashi-

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