だからそれは真実

 

クリープハイプとの出会い

 23歳の時、当時はまだ大学院生でしたが、人生で1番しんどい出来事が重なりました。友人に裏切られ、大事な人は亡くなり、将来が見えなくなりました。今思い出しても、その当時は本当に苦しかったです。まあ、なんとも重たい文章の書き出しですが、これも事実です。
 日常生活に支障が出るくらい堕ちていた時、偶然クリープハイプの音楽を聴きました。それまでにも元気出さなきゃと思って、色々な音楽を試したけど、どれも聞けなくて、唯一その時聞けたのがクリープハイプでした。クリープハイプの曲と出会った時、周りに人がいたのに、1人泣きそうでした。
(たぶん泣いたと思います。)
 音楽ももうこれから何も聴けないのかな、本当どしたらいいのか、狂いそうだった時、クリープハイプの曲はどれもいい曲で、あの時の私に安心をくれたことが忘れられません。本当あの時、立ち直れたのはクリープハイプのおかげなので、活動してくれていて、音楽を作ってくれていて、本当に良かったと思いました。この場を借りて、ありがとうございます!

印象に残っていること

 だんだん元気になったら、クリープハイプの人に会ってみたい欲が高まりました。なんかイベントないかなと思った時、ラジオの公開収録があることを知り、すぐに応募しました。当たったらいいなと思っていたところ、当選し、とても嬉しかったことを覚えています。公開収録のメンバーは尾崎さんとカオナシさんで全員ではなかったけれど、とても楽しみでした。
 が、私はまだ一応学生で、当時研究室にはコアタイムというものがありました。そうすると公開収録に間に合わない状況でした。基本的に私の頭は単細胞でアホですが、私は考えました。日々、コアタイムを過ぎた残業状態。フレックス的に考えればもう十分満たされていると。もはや脱走するしかないと思い、脱走しました。すみません。
(今思えば卒業できてよかったな)
 そうして走って走って走って、たどり着いた公開収録。こんな活力が自分にはまだあったのかと思う出来事でした。後ろの方でやっと見れたお二人の姿。本当に存在してて、本当に思っていた通りのそのままで、心が躍りました。泣きたくなるほど嬉しい日々にがリリースされた時のもので、このアルバムもとても思い入れがあります。
 今まで出してきたアルバムを順番に聞いてこのアルバムを聞いた時、こんなクリープハイプの歴史の変化のように、私の人生も泣きたくなるほど嬉しい日々になるように頑張ろうと思いました。ラジオって普段あんまり聞いてなかったけど、色々感慨深くて、ラジオっていいな、声っていいなと思いました。1番最初に出会ったのが、ここだったので1番印象に残っています。

ただの希望

 前述にもありましたが、一応学生だったので、修士論文を書かないといけませんでした。学校にまともに通えてない時期や居続けられなくて他にも脱走したりしていた日々。でも、やることやらなきゃ卒業ができないから、ずっと実験をしていたけど、結果も全く上手くいかない日々。見えないゴールと常に焦りと不安にさらされていた時、自分の応援歌としてウワノソラをずっと聴いていました。深夜の学校で、データ取りをしていた時、ずっとウワノソラをかけていました。眠気を跳ねのけ、活力与えてくれたように思います。学校に残って、ビーチベッドで仮眠をとったあの日々。どう考えても戻りたくないけど、あの時の経験があるから、今の自分は少し強くなれたように思います。ウワノソラをいつかライブで聴きたいなと思います。ないかもしれないけど。そんないつかが来たらいいのに。

#だからそれはクリープハイプ

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