印象に残った生徒さん

当塾は平成16年から一貫して、社会人・法人向けの簿記の指導を行ってきました。その中で印象に残った生徒さんについて、書きたいと思います。(個人が特定できないよう多少曖昧な書き方になってしまいますが、同じように頑張っている方の励みになれば幸いです。)

第一弾は、二十代の女性の生徒さんです。
簿記の資格をとって、キャリアップしたいということで当塾で簿記の勉強を始めました。簿記は未経験者です。

彼女は車で40分かけて通ってくださいました。(まだオンライン授業なんて言葉がない時代です。)
仕事後に往復80分も通塾するのは困難なことだったと思います。
特に冬です!新潟の冬は降雪や凍結があるので大変なのです。


日商簿記3級、全経簿記2級はすぐに合格することができました。
しかし、その後、日商簿記2級に進んだのですが、一筋縄ではいかない状況が続きました。

ちょうど、仕事が忙しくなり、塾をお休みされることが多くなりました。プライベートでも忙しくなったようで、家でも勉強ができないと話されていました。
他の生徒さんが2級に合格する中、自分だけが不合格となりました。仕事が大変なこともあり「もうやめた方が良いですか」と相談を受けました。
その時、私は「仕事しながらの勉強は自分のペースでできないので、学生のようにはいきません。仕事には波がありますので、落ち着く時期は必ず来ます。諦めないでがんばりましょう。」と話をさせていただきました。

結局、彼女は諦めることなく、勉強を続けました。最終的にお仕事の都合で休塾していた期間を含め、通塾開始から1年かけて日商2級に無事、合格することができました。

その後、経理関係の仕事(正社員)への転職にも成功されたと、連絡をいただきました。「あの時、諦めないで良かったです。」との言葉に思わず涙が出そうになった記憶があります。


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